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簡単に手作りできる!保育園児が楽しめるペープサートの作り方

読み聞かせといったら、「絵本」を思い浮かべる保育士さんたちも多いかもしれませんが、カンタンにできる紙人形劇“ぺープサート”をみなさんご存じでしょうか?
絵本とは違い、動きがあるため子供たちの想像力や観察力を身につけることができます。
今回はそんな楽しいペープサートをご紹介します。

子供たちに大人気!絵本もいいけどペープサードのすすめ!!

ぺープサートとは?

ぺープサート

ペープサート(paper puppet theater)とは、紙人形劇のこと。ペープサイドともいう。いずれの呼び名も和製英語。paper puppet theatre(ペーパーパペットシアター)が正しい英語の表記。楕円形の厚紙に割り箸状の棒を貼り付け、厚紙の表裏に物語の登場人物を描き[1]、物語の進行に合わせて棒を繰る日本で生まれた人形劇の一種。江戸時代からあった「立絵」(写し絵)がもとになり、第二次世界大戦後、永柴孝堂(1909年 – 1984年)により改良されて、平絵の紙芝居と区別するためにペープサートと名付けられて、幼児向けの紙人形芝居として復活したものである。

出典:ウィキペディア

ぺープサートとは、一言で言ってしまうと、紙に描いた絵に棒をつけて、動かして演じる人形劇です。
裏と表、それぞれに絵柄を描き、ひらりと裏返すことで別の絵を見せることができるところが、ぺープサートの特徴です。
保育園や幼稚園、児童館など、子ども達がたくさん集まる場で行うと、とっても盛り上がります♪

ペープサートの作り方~基本編~

ペープサートについて分かったところで、さっそくペープサートの基本的な作り方をご紹介します。
作り始める前に、まず、どんなお話でぺープサートを作成するか決めましょう。
お話選びは結構重要ですので、実際にぺープサートで子ども達に発表する場面を想像しながら選んでみてください。
どんなお話でもぺープサートにすることは可能ですが、向き不向きがありますのでご注意ください。
お話選びのポイントは下記の通りです。

ぺープサート向き♪ ぺープサートに不向き
キャラクターが少ない キャラクターが多い、特に同時にたくさん出てくると手が足りなくなるので注意!
表情や見た目の変化が大きい 見た目の変化が少ない、細かい
ストーリーがシンプル ストーリーが複雑、端々に細かい描写がある

材料

  • 画用紙
  • 割りばし、ストロー、竹串などもち手になる物

道具

  • はさみ
  • のり
  • 色鉛筆、クレヨンなど色をつける物
  • 棒を固定するテープ(セロハンテープかガムテープ)

作り方

  • 紙に登場人物の絵を2枚ずつ描く
    登場人物の「前姿・後姿」、「笑っている顔・泣いている顔」「普通の姿・何かを持っている姿」など、お話の中で変化する2パターンをペアで描いておくのがポイントです。
  • 絵を描いた紙を切り、1枚目の裏面と棒をセロハンテープではる
    切り抜く絵は、あらかじめ裏表同じ大きさにしておくと綺麗に作成できます!
  • 1枚目の裏面と2枚目の裏面をのりで貼り合わせる

これで完成です!!
いかがでしょうか?
絵に自信がない…という方なら、すでにある絵をカラーコピーしたり、絵本などから輪郭をなぞって色を塗るだけ!という方法もありますよ。

実際にぺープサートを見てみよう!

百聞は一見にしかず!実際に作ってみました。
すでに絵柄が出来上がっているものを組み立ててみただけなので超簡単でしたが、子ども達は大喜びでした!

絵柄を切り取る…ものの数分で終了!

ぺープサート1

切り取った絵柄の表と裏を割り箸を挟み込む形で張り合わせてできあがり♪

ぺープサート2

白熊のカキ氷やさんが、素敵なカキ氷を振舞っていくお話で、3歳児には大うけでした。
キャラクターを裏返す前にキャラクターを動かしながら少しタメを作ったり、キャラクターの台詞を話すときにはキャラクターを動かすのもポイントだと思います。
キャラクターごとに(何となくでも)声色を変えるのもお話がわかりやすくなっていいと思います。
何より、子ども達の反応を見ながら、みんなで一緒に進めていくように心がけると一体感が生まれてより楽しめます♪
あとは、短いお話でも台詞を忘れそう…という方は、
↓カンペをこんな感じにしておくと安心です♪

ぺープサート3

最後に、ペープサートを上演している動画をご紹介します。
作ったことがない!という方は是非お手本として、見てみてくださいね。

三匹のこぶた

おなじみのお話ですが、3匹の子豚と狼、吹き飛ばされる家からなるシンプルなお話なので、ぺープサートにもってこいのストーリーです。

ももたろう

おじいさんおばあさんと一緒にいた里山から、鬼が島へと背景が変わりますので、背景をどこまで作りこむかでも仕上がりが変わってきます。
一人で演じるには一度に出てくるキャラクターが多いので、ステージ裏にぺープサートを固定できる仕掛けを用意しておくなど、少し工夫が必要になります。

ペープサートの作り方 ~応用編~

基本的なペープサートの作り方が分かったところで、ちょっとした工夫をこらしたペープサートをご紹介します。


おりがみペープサート

絵に描いた登場人物ではなく、折り紙で作った登場人物をペープサートにしてもかわいいですよ♪


クイズペープサート

表はシルエット、裏に動物など答えになる絵を描くことで、動物あてクイズなど、子供たち参加型のペープサートにすることもできます。

<まとめ>

物語の展開に合わせて色々な使い方ができるので、今回ご紹介した以外にも、立体感を出すために、登場人物のシルエットにそって切って作成するなど、様々な表現の仕方や仕掛けがたくさんあります。
子供達の年齢に合わせてペープサートでの表現の仕方や登場人物などに工夫をこらしてみるのも良いかもしれませんね。
ぺープサートは一人で演じられるものから、数名の保育士さんで演じるものまで、演じる側の人数設定によっても、作り方や選べるお話が違ってくると思います。
また、台詞の言い回しや、随所に子ども達への問いかけを入れるなど、工夫した台本を準備しておくのもぺープサートを盛り上げる重要な要素です。
ぜひ、いろんなお話で、オリジナルのぺープサートを作って、子供たちと楽しい時間を過ごしてみてくださいね。

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