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女性に大人気の“保育士”を徹底解説!!資格の取得方法から仕事内容まですべてご紹介します!

保育士は「女性のなりたい職業」でも常にランキングの上位になる人気の職業です。さらに近年では男性保育士も増えてきていることから、
保育士は男女を問わず高い人気を誇る職業となっています。
一般的には専門学校や短大を卒業して保育士になる方が多いですが、異業種の方や主婦の方が通信講座を利用して第二のキャリアとして保育士を目指される方もいらっしゃいます。
そこで今回は「保育士に興味がある」「保育士として働きたい」という方に保育士資格の取得方法から保育士さんの1日の流れ、具体的な仕事内容など、保育士が活躍する保育施設の種類についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

はじめに 保育士とは

“保育士”とは、国家資格である保育士免許を有し、児童福祉法に基づく保育を行っている方のことを指します。保護者に代わり、保育に関わる知識や技術をもって主に乳幼児(0歳)~就学前(6歳)の子どもの保育をする“子育てのスペシャリスト”です。子どもの身の周りのお世話や見守りや生活リズムをつくるといった、子どもの人格形成の基礎になるとても大切な時期を一緒に過ごすため、一緒に遊びながらコミュニケーション能力や豊かな感性、考える力、自主性など“人”として大事なことを育むサポートも行っています。

保育士不足の改善に向けたさまざまな取り組み

保育士はこれからの未来を担う子どもとその保護者にとって無くてはならない存在です。しかし、いま保育業界は“保育施設の不足による待機児童問題”を抱え”慢性的な保育士不足”に悩まされています。
保育士不足の原因として、第一に保育士への待遇が子どもの命を預かる責任と見合っていないことが挙げられます。代表的なものは低い給料・少ない休み・不整備な福利厚生・職場や保護者との人間関係などです。その結果、保育士にとって長期的に働くことが難しい労働環境が増え、毎年10人に1人の割合で保育士が退職する現状となっています(平成27年・厚生労働省調べ)。
そのような状況に行政や各自治体は保育業界が抱えている問題に対して、少しずつではありますが前向きな改善に取り組んでいます。
まずは待機児童解消と保護者のニーズに応えるため、幼稚園との一体化として“認定こども園”の設立など、保育施設の増設が推し進められました。それに伴い、東京都の有効求人倍率も平成25年1月が4.52倍、平成26年12月が5.37倍、平成27年9月が5.39倍 平成28年には5.68倍と年々上昇傾向が続いています。
それでも一人の求職者に対して約6件の求人がある計算になるので、人材確保のために各保育施設で熾烈な採用合戦が繰り広げられています。そのため、保育士への待遇・処遇改善も徐々にでありますが各地域・各保育施設で浸透してきています。行政も「給料6,000円底上げ」「保育士宿舎借り上げ制度の費用を一部補助」「新しい役職の手当支給」などの施策を打ち出しています。さらに各自治体も独自で改善に取り組んでいます。、それにより少しでも保育士が働きやすい環境が整えば、今後保育士を目指す人も増えるだけでなく、保育士資格を活かせていない潜在保育士が現場に復帰する可能性も高くなり、保育士不足の解消に繋がっていきます。

保育士として働くには

ではここで、保育士資格の取得方法についてご紹介したいと思います。保育士資格を取得するには大きく分けて2通りの手段がありますので、ご自身に合う方法で資格取得を目指しましょう。

資格の取り方①保育士試験に合格!

まず1つ目が“保育士試験に合格すること”です。ただし、試験を受けるには受験資格が必要となりますので、詳しい条件については下記をご確認ください。

保育士試験の受験資格※1

※1いずれも大学や専門学校、短期大学は保育関連の学部学科でなくても受験可能です。
※2児童福祉施設は、認可されている保育所・認定こども園・幼稚園・家庭的保育事業・小規模保育事業・居宅訪問型保育事業・事業所内保育事業・放課後児童健全育成事業・一時預かり事業などが該当します。認可外保育施設は実務経験として認められていませんのでご注意ください。
上記の受験資格さえあれば、どなたでも保育士試験を受ける権利があります。一度異業種へ就職された方であっても保育士を目指すことはできるのでご安心ください。

社会人の方に向いている学習方法

【通信講座】
DVDなどがついた通信教材によって実技もしっかり学ぶことができ、自分のペースで学習を進められることができるのが特徴です。
【通学講座】
保育実習などの実践的なことを多く学べることが特徴です。
講座によって、夜間・土日・短期集中と選べるところもあり、自分のライフスタイルに合ったコースで学習することができます。
【独学】
昨今は保育士試験対策用の参考書やアプリなどが出ており、独学でも資格を取得することが可能になっています。独学であれば、自由なスケジュールで勉強が可能ですが、法改正などによる最新の情報などは自分で収集していかなければなりません。

気になる合格率と難易度は?

受験者にとって最も気になる保育士試験の合格率は10~20%とされており、初回の受験で合格する確率は3~5%となっています。合格率の推移としては下記のグラフをご覧ください。

このように保育士試験は国家資格試験の中でも難易度が高い試験といえます。
保育士試験の難易度の高さは、筆記試験の9科目全てを6割以上点合格しなければならないので、1科目でも点数を落としてしまうと不合格となってしまうことが主な要因となります。
※ただし、不合格になってしまった場合でも合格点に達した科目は3年間は免除となる制度があります。この制度を利用して3年以内での保育士試験合格を目指すのもひとつです。
なお、実技試験の合格率は80~90%なので、筆記試験の結果が合否を分けると言って過言ではないでしょう。

資格の取り方②保育士養成施設を卒業!

もう1つの資格取得の方法としては、厚生労働省が定めた保育士養成施設に入学し、卒業と同時に資格を取得する方法です。

保育士養成施設について
大学 4年間で保育に関する授業だけでなく、一般教養や外国語など他分野の領域も学びながら、卒業と同時に保育士資格を取得できます。多くの大学が保育士資格だけでなく、幼稚園教諭一種免許や小学校教諭一種免許など、教育に関連する資格取得を目指せたり、保育に間接的に関わることができる一般企業への就職もできたりと、将来の選択肢が広いことが特徴です。
公立の保育所を目指す場合は、公務員試験の勉強も必要となるのでダブルスクールを利用する学生が増えています。
短期大学 2年間で保育に必要な知識や技術、一般教養などを学び、卒業と同時に保育士資格を取得することができます。
大学に比べて在学期間が短いので、実践的な授業が中心となることが特徴となります。幼稚園教諭二種免許も取得可能な短期大学が増えています。
専門学校 2~3年間、保育士として現場で役立つ知識と技術も学び、卒業と同時に保育士資格を取得できます。短大と同じく幼稚園教諭二種免許も取得できるところが多く、3年制の場合は、音楽やダンス、食育など、保育士としてより専門性を高めるためのコースが選択できる学校が増えています。
通信制大学 働きながら資格取得を目指す方や通学することが困難な方に適しています。パソコンやテキストを使って自宅で知識や技術を学び、卒業と同時に保育士資格と短大卒・大卒・学士号の資格を取得することができます。
通学時間の削減や、授業料を大幅に抑えられることや、自分に合ったスケジュールやスキマ時間を利用して学ぶことができるのが特徴です。

厚生労働省指定「保育士養成施設一覧(平成30年4月1日時点)」はこちらです。
ぜひ、お近くの保育士養成施設をチェックしてみましょう!

保育士資格の試験内容について

続いて保育士試験の内容についてご紹介します。保育士試験には「筆記試験」と「実技試験」があり、実技試験は筆記試験を通過した受験者のみが受験できる仕組みとなっています。筆記・実技ともに合格して初めて「保育士資格」の取得となります。

【筆記試験の内容】

筆記試験科目

上記の試験科目をマークシート形式で回答します。
各科目100点中60点以上で合格となります。ただし、②教育原理と③社会的養護だけ50点中30点以上での合格となりますが、どちらかが不合格であればどちらも合格とみなされないので注意が必要です。

実技試験の内容

実技試験科目

実技試験は、上記の①音楽と②造形表現と③言語表現の中から得意とする分野を2つ選択して試験を受けます。

保育士試験の日程

試験の日程は、2015年までは年1回のみの実施でしたが、現在では前期・後期と年2回の開催となっています。

前期 筆記試験:4月(土日の2日間)
実技試験:7月(日曜日)※2019年度は6月
後期 筆記試験:10月(土日の2日間)
実技試験:12月(日曜日)

※保育士試験についての詳細はこちら をご覧ください。

保育士資格の人気の通信講座・通学講座をご紹介

ここで社会人の方にオススメの保育士資格試験対策講座をご紹介します。通信・通学スタイルと分かれていますが、通学講座でも自宅学習向けのコースが充実しています。人気の講座を参考に自分のライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

人気の通信講座

ニチイ 保育士受験対策講座
DVDなどは使わずテキスト教材のみの学習になりますが、スマートフォンでいつでも過去問題が解ける専用のアプリを利用することができ、空き時間や移動中でも気軽に学習することが可能です。

ユーキャン 保育士講座
過去の試験問題を徹底的に分析した教材、実技試験の対策としてポイントがわかる動画サービスや試験当日の流れがわかり、本番も安心です。教育訓練給付金制度(一般教育訓練)対象で、費用も抑えられます。

たのまな 保育士【完全合格】講座
テキスト教材だけではなく、各科目の要点をまとめた講義DVDや講義音声を聴くことができるCDなどでより確実に知識を身につけられる学習方法が特徴です。
また通信講座でありながら、受験指導のプロによるリアルセミナーに無料で参加でき学習方法や科目の攻略ポイントを分かりやすく解説してくれることも魅力の一つです。さらに受講開始から3年目の保育士試験までサポートしてもらえるので、講座が終了した後も安心です。

キャリア・ステーション 保育士総合講座
パソコンやスマートフォンを使い、自宅や外出先など24時間いつでも授業が受けられます。教室に通うことが難しい遠方の方や、外出が厳しい主婦の方でも、自分のペースで受講できるのが魅力です。

四谷学院通信講座 保育士講座
独自の55段階の学習システムと、ゲーム感覚で知識が身に付く、徹底的な演習トレーニングが最大の特徴です。また、回数無制限の質問サポートで、しっかりサポートしてくれます。

人気の通学講座

キャリア・ステーション 保育士総合講座
試験問題に沿った教材で合格率も高いためとても人気を集めています。
通学できない方のために通学なしでパソコンやスマートフォンでいつでもどこでも動画授業が受けられるインターネット講座や教室でも自宅でも学べる6種類の形式があり自分のライフスタイルに合わせた学習ができることが特徴です。また、教育訓練給付制度の指定講座であるため費用が抑えられます。

ライセンス学院 保育士講座
週1~2回の通学で保育士試験の合格を目指すことのできる講座です。
実技試験直前の対策講座や、残念ながら筆記で合格しなかった科目だけを選んで受講でき苦手な分野を克服できるオプションが充実しているため人気を集めています。
通信のテキストだけでは進めていけない方にお勧めの講座です。
このように保育士の資格を取得するには、相応の時間と努力が必要です。さらに保育士試験には実技試験も含まれている為、社会人の方の“独学”での学習方法は簡単なことではありません。ぜひ、上述しています通信講座などを活用して保育士試験合格へ向けて頑張りましょう!

保育士の仕事内容と保育施設の種類

さて、実際の保育士の仕事はどのようなものなのか、保育士の1日のスケジュールから保育士施設の種類までご紹介したいと思います。
具体的にどんな仕事をしているのか気になる方はもちろん、就職活動を控えている方もぜひ参考にしてみて下さい。

保育士の仕事内容は?

保育士の仕事内容は、保護者に代わりに子どもの身の回りのお世話だけではありません。子どもが楽しんで社会性を身につけていくためのイベントの企画や保護者への対応、交流、研修など多岐にわたる仕事を日々行っていかなければなりません。

子どもへ 食事やトイレ、着替えなど身の回りのお世話
基本的な生活習慣を身に付けさせる
遊びを通しての社会性や協調性、「人」として大切な事を養わせる
身体やこころの状態を常にチェックしケアする
保護者へ 保護者への子育てサポートやアドバイス
連絡帳や園だより等の配布物の作成
その他 四季行事やイベントの計画立案・実行
保育方針や指導計画などを決める職員会議に参加
栄養士、調理師や看護師など専門職員との連携
保育施設の安全点検・衛生管理
外部の研修などに参加
地域との交流

保育士の1日の流れは?

さらに詳しく保育士の1日のスケジュールを見てみましょう。
保育施設の子どもの預かる時間が7時~19時までのところが一般的なので、その中でシフト制による1日8時間勤務となります。早朝や延長保育に対応できるように、①早番②中番(日勤)③遅番とシフトを組んで他の保育士と協力し合いながら保育にあたります。

保育士(保育園勤務)の1日のスケジュール -例-

7:00 出勤
当日のスケジュール確認などの職員ミーティング・子ども達のお出迎え準備など
7:30 子ども達のお出迎え
徐々に保護者に連れられて子ども達が登園してきます。
一人ひとりにしっかりと挨拶をしながら、子ども達の顔色や表情を見て健康状態のチェックや検温をします。いつもと様子が違うと感じたら、保育開始後の子どもの様子をより小まめに注視し、異変がないか見守っていきます。
9:45 朝礼と朝の体操
子ども達と職員全員で朝の体操と朝礼をします。
朝礼では、その日に気をつけることなどを伝えます。
10:00~11:00 クラス別保育
多くの保育園では年齢別クラスに分かれて保育を行っています。
各クラスにつき担任、副担任にくわえて、担当をもたない保育士が状況に応じてサポートに入ります。
クラス保育では、年齢や季節に応じた手遊びや歌、絵本の読み聞かせ、お絵かき、工作などの指導プログラムに沿って保育を行います。また、運動会や発表会前などイベント行事の時期は、運動種目やお遊戯の練習を中心に行います。
11:00~11:30 昼食の準備と配膳
給食の配膳などのセッティングを行い、子ども達に手洗い・うがいを促します。
栄養士や調理師が少ない場合、保育士も調理を手伝う場合があります。
11:30~12:30 昼食
子ども達と同じ給食を食べつつ、食事の様子を見守ります。
箸やスプーンの持ち方や好き嫌いなく食べることの大切さを伝える重要な食育の時間です。
特に食物アレルギーを持つ子どもに対しては細心の注意を払います。きちんとアレルギーを起こす食材が除去された「除去食」が配膳されているか、食事している最中に異変はないかをチェックします。
離乳食時期の子どもには、離乳食を提供します。食べることに興味がなかったり、食べることを嫌う子どもには、その子どもに合わせた食べさせ方を工夫します。
12:30~13:00 昼食のあと片付け・お昼寝の準備
食器などの昼食の後片付けとお昼寝の準備を周りの保育士と手分けしながら進めます。布団を敷いたり、子どもたちをトイレに行かせたり、寝かしつけも行います。
※最近ではお昼寝を廃止している保育園も増えてきています。
13:00~14:00 休憩
お昼寝中の子どもたちの様子を見守りながら、保育士も45分程度休憩をとります。
しかし、多くの保育士はこの休憩時間に連絡帳や保育日誌を書いたり、イベント行事の用意など、子ども達が起きている間はできない事務作業を行っています。保育園によってはICT化を推し進め、事務作業の効率化を図っています。
14:00~14:30 子どもたちの起床の手伝いと片付け
寝起きが悪い子どもを起こし、検温、布団などを片付けます。
15:00~15:30 おやつの準備・提供
おやつの準備と提供を行います。イベント行事の際はそのイベントに沿って楽しめるようなお菓子などを提供します。イベント後は片付けを行います。
保育園によってはおやつも自園調理するなど、食育に力を入れている園もあります。
16:00 帰りの会
気分を落ち着かせるために絵本の読み聞かせや、帰りの歌を歌ったり、さようならの挨拶を行います。
16:00~19:00 お見送り・掃除・デスクワーク
16:00頃から保護者が子どもをお迎えに訪れます。お迎えは17:00~17:30がピークとなること多いです。子どもを引き渡す際には、その日の子どもの様子を保護者にしっかりと伝えます。保護者は日中の様子を見ていません、保護者対応には気を引き締めて伝え方などには注意しましょう。
また、保育室の掃除、保育日誌や指導計画など残っているデスクワークの処理を行います。
19:00 退勤

保育園ではこのような1日の流れが基本となります。ただし、あくまで一例になるので、乳幼児にはおむつ替えやミルクなどの保育が必要だったりと園児の年齢によって仕事内容は異なってきます。また、子ども達は一人ひとりに個性があるので集団行動が苦手な子や、他の子どもより手がかかってしまう子ども、ケンカやトラブルが発生することは日常茶飯事です。保育士は、保育のプロとして子ども達一人ひとりと向き合っていかなければなりません。
「子どもが好き」という熱意だけでは、日々の保護者対応や業務量の多さなどの現実の壁にぶつかってしまうと乗り越えていくのはなかなか難しいでしょう。しかし、日々成長をみせてくれる子ども達と向き合い、立派に卒業していく姿を見ることは保育士としての1番のやりがいに繋がるのではないでしょうか。

保育士が活躍している保育施設の種類は?

保育士が勤める保育施設は数多くあります。下記に主な保育施設の種類をまとめましたので、ご覧ください。

認可施設

認可保育所
国が定めた基準(施設の広さ・保育士等の職員数・給食設備・防災管理・衛生管理等)を満たして、各自治体に認可された保育施設です。公立・私立・公設民営と分類されています。
公立 各自治体が運営し、保育士は公務員となります。
私立 社会福祉法人やNPO法人、株式会社や学校などが運営しています。それぞれの保育理念に基づく保育を行っています。
公設民営 各自治体が設置し、業務は民間に代行して運営しています。運営方針などは公立保育園と差がありませんが、保育士は公務員ではありません。
小規模保育園
0歳~2歳児を対象とした定員数6名~19名までの保育施設です。A型・B型・C型と分類されています。
A型 保育所分園やミニ保育所に近い施設です。職員の配置基準は、全員が保育士資格所持者で従来の保育所よりも保育士を1名多く配置しています。
B型 A型とC型の中間の施設です。職員の半数以上が保育士資格所持者で、職員の配置基準はA型と同様、従来の保育所よりも保育士を1名多く配置しています。
C型(家庭的保育・通称保育ママ) 各自治体の制度の元で、研修を受けた保育士資格所持者1名につき3名の子どもを、保育士の自宅で預かり保育します。補助者1名が居る場合には5名の子どもを預かることができます。
認定こども園
平成18年から幼保一体型を目指した制度の施設です。幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型と4つのタイプのこども園があります。
幼保連携型 国や自治体、学校法事、社会福祉法人が運営している幼稚園と保育園の機能を合わせた施設です。1日11時間の開園と土曜日にも開園が原則です。保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持つ「保育教諭」である必要となります。
幼稚園型 元々幼稚園であった施設が保育園の機能も備えた施設です。幼稚園教諭免許と保育士資格どちらか一方の所有で問題がないとされています。
保育所型 元々認可保育園であった施設が、保育を必要としない3歳以上の子どもを受け入れ、学校教育法に基づいた保育を行う施設です。1日11時間の開園と土曜日にも開園が原則です。幼稚園教諭免許と保育士資格どちらか一方の所有で問題がないとされています。
地方裁量型 幼稚園や認可保育所がない地域の認可外保育施設が、認定こども園としての機能を果たす施設です。各自治体の条例などで定める認可基準に従い認定されています。幼稚園教諭免許と保育士資格どちらか一方の所有で問題がないとされています。
居宅訪問型保育
個別のケアが必要な子どもを、保護者の自宅で1対1で保育をします。

認可外施設

認証・認定保育園
東京都独自の基準を満たし、都の認証を受けた保育施設
認可外保育園
国が定めた基準を満たしていない保育施設ですが、夜間保育や休日の預かりなど保護者のニーズに対応している施設です。
事業所保育所・企業内保育所
事業所内または企業内、近辺に設置されている育児中従業員向けの託児施設です。
病院内保育所
不規則な看護師や医師などの病院で勤務する職員を対象とした。病院独自の施設です。
病児保育室
病中・病後など保育園に登園できない場合に一時預かりする保育施設
ベビーシッター
ベビーシッター会社からの派遣として、保護者の自宅で子どもを預かり保育をします。
ベビーホテル
個人・企業運営で、24時間保育や夜間保育、一時預かりを取り入れている施設です。
託児所
デパート内や大学、イベント会場などで子どもを一時的に預かり施設です。
学童保育
対象年齢は6歳~12歳の子どもを平日は小学校が終わってからの預かり、おやつの準備や宿題ができる環境作りを行っている施設です。
放課後デイサービス
障がいを持つ子ども達を対象とした、特別支援学校が終わった放課後や休日の保育を行う施設です。

尚、この他にも児童養護施設や母子生活支援施設、障害児施設など多くの施設で保育士は活躍しています。

まとめ
いかがでしたでしょうか。保育士になるための資格取得の方法から実際の保育士の仕事内容まで多岐にわたりご紹介してきました。
未経験からでも、異業種からの転職であっても、年齢や性別も関係なく、保育士資格を取得できれば保育士として働くことができます。
保育士は給与・待遇が見合わないと評されることが多いですが、最近では高給与で福利厚生が整った職場が増えてきていますので、今回の記事を読んで保育士に少しでも興味を持たれた方はぜひ資格取得に向けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。