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保育士さんの転職に役立つ!志望動機の書き方の秘訣とは?!

読者の皆様の中で、「私は履歴書の志望動機だけは人一倍こだわっている」といった方はいらっしゃいますか?履歴書における志望動機は、おそらく大半の方が何を書くべきか迷い、ペンが止まることも多いはず。でも決して焦ることはありません。なぜなら、注意深く意識して書かなければならないポイントが志望動機にはたくさんあるからです。そこで今回は、履歴書の志望動機について、好印象を与えるポイントや例文も交えて書き方の秘訣をご紹介していきましょう。

履歴書の志望動機を書く際のポイントと注意点

まずはじめに、志望動機を書くポイントを説明する前に、考えてみたいことがあります。それは、あなたが面接官だと仮定して、履歴書の志望動機の欄に書かれていることだけで面接する人を決めるとしたら、どのようなことを書いている人と会ってみたいと思いますか?答えはとてもシンプルですが、応募先の会社に入りたい理由がはっきりと分かる人ではないでしょか?志望動機がはっきりしているということは、目標や夢をもって応募してきていることが顕著に出ていると言い換えられるでしょう。こうした具体性がとても重要なことになりますが、不随して下記のようなことが書かれていると理想的です。

① 応募企業が求めている人材を理解して記入しているか
募集背景として、前任者がどのような仕事をしていた可能性があるのか考慮しなければなりません。例えば、直ぐに体調不良で休みがちだったような方であれば、体力に自信があって欠勤などはしないような人を求めることでしょう。このような場合、求人募集では、求める人物像に「健康で明るく体力に自信のある方」などと書かれているようなケースがあると考えられますが、文脈から企業が何を求めているのか注意深く読み取ることが必要なのです。さらっと「私は健康だから大丈夫!」と読み飛ばすのではなく、少ない情報の中で求めていることを把握しましょう。
② 職務経歴を応募企業で活かせることが伝わる内容になっているか
過去の職務経歴がどれだけ魅力的であったとして、募集企業が求めている能力が備わっているかどうかは重要なポイントになります。その募集企業が求めていることを正確に把握することはできませんが、HPなどの活動実績などが書かれているはずなので、そこから自分がどのように貢献できるのかをしっかりと伝えましょう。まずは、自分自身が入社後に活躍できるイメージを膨らませることが必要で、そうしたことがイメージできてから実績や習得した技術を踏まえて具体的に書くと良いでしょう。
③ なぜその企業でなければいけなかったのか伝わる内容であるか
あなたが応募した企業は、何かしら魅力があって履歴書を提出しようと考えていることでしょう。しかし、必ずしも経営方針や業務内容が魅力的で応募しているかというと、必ずしもそうではないのかもしれません。本音のところでは、「賃金が高いから」「待遇が良さそうだから」「母体が大きな会社なので安定していそうだから」など、自分にとって都合の良いことを考えることがあると思いますが、いくら飾って文章が書かれていても、そうした理由が根底にある人の文章は説得力に欠ける内容に見えてしまうものです。まずは、志望動機を書く前に、募集している園の魅力的なところをしっかりと確認しましょう。その上で、数ある保育園の中から、どの部分に惹かれたのかを具体的に挙げ、自分がしてみたい仕事にどのような接点があるのか考えてみましょう。
④ 将来のキャリアビジョンを描き、入社後に達成できることが伝わる内容であるか
単に自身の取り組みたいことだけを書くことは、自己中心的に見えてしまいます。その園が将来的にどのようなことを目指しているのか、部分的にではなく全容をしっかりととらえ、現時点であなたの経験や知識では達成できることが少なければ、関連資格を取得するための意欲を見せるなども効果的といえるでしょう。

単に自身の取り組みたいことだけを書くことは、自己中心的に見えてしまいます。その園が将来的にどのようなことを目指しているのか、部分的にではなく全容をしっかりととらえ、現時点であなたの経験や知識では達成できることが少なければ、関連資格を取得するための意欲を見せるなども効果的といえるでしょう。

以上の4つが主なポイントになりますが、志望動機は簡潔にまとめることも忘れてはいけない大切なことで、熱意が空回りして文章量が多くなりすぎると読みにくくなります。バランスにも注意して作成するようにしましょう。

採用担当者に良い印象を与えるには?!保育業界における志望動機の書き方

次に、保育の業界においては、採用担当者がどのような志望動機に好印象を持つのか見ていきましょう。最初に紹介しておきたいことは、志望動機に「子どもが好きで、子どもの成長に携わる仕事がしたい」と書く方がとても多いということです。内容としては、最な理由で悪い訳では全くありませんが、同じような履歴書が多数並ぶと、やや漠然としている点が浮き彫りになるのです。そこを一歩踏み込んで、具体化することで好印象を与えることが出来ると言えるでしょう。例えば、この文脈だけでみれば、「子供が好きで、子供の成長に携わる仕事がしたい」は、どこの保育園でも良い訳です。ところが、これを「知り合いの子供が貴園の卒業生であり、子供同士が喧嘩した時に、何が原因なのか追究するのではなく、自分で考えられるように接したことへ感激されていました。その話を聞き、ヨコミネ式の教育法であったことを知りましたが、子供が好きで、子供の成長に携わる仕事がしたいと考えていたので、その先生のようなご対応や教育方法が実践できるような保育士を目指し、貴園に応募させていただきました」に変えたらどうなるでしょうか?これは架空のシナリオなので善し悪しは別として、少なくてもなぜ応募してきたのかは明確になっていることや、その保育園の特徴も具体的かつ客観的に伝えられており、更には自身がどうなりたいのかも説明されていますので、かなり印象は変わるはずです。また、好印象を与える方法の1つとして、「あなたがその保育園に入ってから、どのようなことに貢献できるか」を書くことも挙げられますが、あまりにも現実とかけ離れたことが書かれていると、実現性は難しそうだと判断されてしまいます。
好印象を与えるには、具体的かつ現実的であることを念頭に置きましょう。

志望動機に記載する際に注意すべきNGワードをご紹介!

別の角度からも志望動機のまとめ方を考えてみましょう。
これも自身ではなかなか気づくことができない、NGワードとうものが存在します。

・「学びたい」「成長したい」
社会人として働く立場になると、学生のように「学びたい」「成長したい」といったことは必ずしもプラスに受け取らない場合があります。働いて賃金をもらう以上、その賃金に対して会社に何ができるのかを考えなければなりません。
・「給料や待遇面」
給料や待遇面の良さを強調することで、その会社の成長性や将来性に魅力があることを伝えようと考える人もいるようです。但し、給料や待遇面の良さをアピールするのは、しっかりと説明できなければ、賃金のことばかり最優先に考えているように誤解されるのはマイナスになるので、極力避けたほうが無難でしょう。
・「起業したい」
起業することを評価している会社もあれば、経験だけ積んだら辞めてしまうと受け取る会社もあります。会社の風土や方針などによっても印象が変わるため、露骨にアピールすると敬遠される場合もあるので注意しましょう。

キャリア別の志望動機の例文を10通りご紹介

最後に、キャリア別に志望動機の例文を用意しましたが、上記で説明した「志望動機を書く際のポイントと注意点」に重点を置きながら、ご自身のキャリアに合った文章にアレンジしてみてください。あなたのキャリアによって書き方が大きく変わることを想定していますので、あえて完璧な例文を作り込んで紹介するのではなく、例文を活用していただくことを狙いとして挙げています。

① 新卒の方の志望動機
私には弟がいますが、小さい頃からもともと世話焼きなところがあり、大人になってからもご近所の子供に話しかけたり遊んだりすることが楽しく、次第に子どもの成長に関わる職業に就きたいと思うようになりました。貴園のように、一人一人に愛情を注ぐことで優しい心を育てるといった方針に共感し、そのような保育士になりたいと思って志望しました。
② 保育士未経験者(異業種からの転職)の方の志望動機
前職はレジャー産業(テーマパーク)で運営スタッフを経験し、顧客である親子と接する機会が多く、もう少し直接的に子供の成長に関わる仕事へ就きたいといった気持ちが強くなり、通信講座を活用して保育士資格を取得しました。現時点で実務経験はありませんが、体力と精神力は強いほうだと自負しておりますので、どんな事でも臆することなくチャレンジしていきたいと思います。
③ 関連業種から転職する方の志望動機
私は元々、保育所で栄養士として給食の業務に携わる仕事をしており、手が空いたときに、いつも自然と子どもの遊び相手になっていました。そんな子ども達を見て、私はいつしか、保育士として子ども達を育ててみたいという考えになり、応募させていただきました。
④ 保育士の経験にブランクがある方の志望動機
私は元々、保育所で栄養士として給食の業務に携わる仕事をしており、手が空いたときに、いつも自然と子どもの遊び相手になっていました。そんな子ども達を見て、私はいつしか、保育士として子ども達を育ててみたいという考えになり、応募させていただきました。
⑤ パートなどの扶養内で働ける保育園に応募する方の志望動機
私は、結婚して子供が生まれるまで、もともと保育士の仕事一筋で働いていました。現在、保育の仕事に復帰したいと考えており、子育てもだいぶ落ち着いてきましたので、扶養内で働けるパートを希望して応募させていただきました。応募要項に記載されていた時間内であれば何時でも対応が可能です。また、保育士としての経験はもちろん、自身の子育ての経験も活かせると思います。
⑥ 小規模園から大規模園に転職する方の志望動機
今まで定員20名の小規模な保育園に在職しており、乳児が主であることもあって、他の学齢の子ども達と接することなく過ごしてきています。貴園は、異年齢の交流の中で子どもたちが大きく成長していく環境を大事にされていることや、様々な経験を持った保育士同士が学び合えるような環境だと思いましたので、応募させていただきました。
⑦ 大規模園から小規模園に転職する方の志望動機
これまで、規模の大きな保育園で0歳児クラスから5歳児クラスまで、幅広く保育を経験してきております。しかしながら、なかなか一人ひとりにかけられる時間にも限界があり、「もっと一人ひとりに寄り添った保育をしたい」と感じていましたので、少人数で暖かみのある貴園に応募させていただきました。
⑧ 主任クラスのキャリアがある方の志望動機
前職の保育園では、主任をしており、10名の保育士の取りまとめをしていました。開園する貴園の主任に関する募集要項を拝見し、保育士の人員配置、カリキュラム、指導計画、保育士の勤務シフトを作成するなど、今までの仕事の経験を活かして、特に女性が働きやすい職場環境づくりに貢献したいと思っています。
⑨ 転居が理由で転職する方の志望動機
東京で保育士をしていましたが、夫の転勤で大阪に転居することになりました。私の住まいは、貴園から少し離れていますが、実際に足を運んで貴園の様子を拝見しましたが、のびのび遊んでいる園児や、先生の微笑ましいご指導の様子がとても印象的でしたので、是非この園で働いてみたいと思って応募させていただきました。
⑩ 会社都合で退職した方の志望動機
保育士として6年勤務しましたが、経営が悪化して閉園となり、先月退職することになりました。保護者の方や園の人間関係も良好であったことに加え、保育士の仕事が楽しく感じていたので、とても残念な思いです。この度の経験を今後の糧にして貴園で頑張りたいと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?志望動機とは、採用担当者からしてみると、その園に応募した動機を把握することはもちろんですが、あなたの仕事に対する考え方や、ミスマッチの可能性を見抜くための重要な情報になります。見方を変えれば、志望動機に記載されている情報がしっかりと採用担当者に伝わらなければ、判断ができない人と読み取られる可能性も出てくるでしょう。今回の記事を参考にして、あなたらしさが伝わるような志望動機を書くように心がけてみてください。