お仕事をする上でとても大切な条件のひとつである「お給料」ですが、保育士さんの給料は”少ない””安すぎる”といった声や記事をよく見かけます。しかし、実際のところどうなのでしょうか?これから保育士を目指される方にとっては特に気になるはず。そこで今回は、保育士さんの給料について知りたいボーナス事情や、月収・年収についても詳しく解説していきたいと思います。
最初に、保育士さんの月収、年収、ボーナスの実情からみていきましょう。
厚生労働省の平成30年度「賃金構造基本統計調査」によると、保育士さんの平均の月収が約23万円、賞与が平均で約73万円でしたので、年収にすると推定で約352万円であることが分かりました。
■保育士さんの賃金に関する実情 |
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・保育士さんの平均月収…231.8円(平均年齢 37.6歳、勤続年数8.8年) ・保育士さんの年間賞与額…739.5円 ・保育士さんの平均年収 …352.1円(@231.8×12ヶ月+賞与739.5) |
出典:厚生労働省 平成30年度「賃金構造基本統計調査」
職種別第1表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
この金額をどう見るかは人それぞれですが、保育士さんのお仕事内容を考えると、年齢や経験のわりに少ないという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません…。実際に、保育士と他の職業(全産業の平均)でどのくらい差があるのか同じ基準で比較してみると、「賃金構造基本統計調査」にある全産業の平均月収が268,300円(所定内給与額/事業規模10~99人)でしたので、保育士の平均月収である231,800円(所定内給与額/事業規模10~99人)とは36,500円の差があることが分かりました。なお、この調査結果は、平成 30 年「賃金構造基本統計調査」によるものです。では、なぜ賃金が低いのでしょうか。まず、保育園は、平成12年(2000年)までの間、保育園の設立及び運営は社会福祉法人に限られていました。その後、規制緩和によって株式会社やNPO法人が参入するようになって、保育園が徐々に増えていった背景があります。また、保育園の開業にあたっては、各自治体に届出を出すことになりますが、園児の定員、保育室の確保、園庭の広さ、園児1人あたりの保育士の数などが細かく定められており、そうした国や自治体の定める基準をクリアしなければなりません。そして、この基準をクリアした保育園を認可保育園と呼び、認可保育園は自治体からの補助金が交付され、税制に関しても優遇されることになるのです。つまり、この認可保育園の場合は、自治体からの補助金と保育料で成り立っているため、そこから保育士の給与が支払われることになりますので、定員に達するとそれ以上は受け入れることができず、より多くの子どもを受け入れて利益が出すといった仕組みになっていません。しかし、こうした状況で働く保育士の待遇改善を図るため、厚生労働省は2017年(平成29年度)から540億円の予算を計上し、「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」の役職を設けることにしました。これにより、保育士の3人に1人は、プラス4万円を受け取れる計算になっており、賃金の改善の方向に舵を切り替えたのです。これが現在までの保育士の賃金に関する事情となります。
同じ保育士という職業でも、勤め先が公立保育園か私立保育園かによっても給料に大きな差が生じています。実は公立保育園で働く保育士さんは「公務員」として勤務しています。そのため、働く年数を重ねれば重ねるほど、年収は大きくアップし、私立保育園で働く保育士さんとの給与差がついていくのです。仕事の内容や保育の方法は大きく変わらないため、この給与の差が非常に深刻となっています。
介護士さんの給与を直近の平成28年度から平成30年度までの推移を確認してみると、少しずつではありますが、月収も賞与も上昇傾向にあることが分かります。現在までの傾向や推移を見る限り、平成31年(2019年)も昨年対比でアップすることは見込めそうです。
平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | |
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平均年収 | 319円推定 | 334円推定 | 352円推定 |
平均月給 | 213.9 円 | 221.6円 | 231.8円 |
ボーナス | 625.1 円 | 681.8円 | 739.5円 |
出典:厚生労働省 平成28~30年度「賃金構造基本統計調査」
職種別第1表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
次に、保育士さんの初任給も確認してみましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、年齢別の平均の賃金についても調べており、
保育士さんの初任給に該当する年齢(20~24歳)を見ると、男性が約201,000円(月給)、女性が約194,000円(月給)となっていました。男女で比較してみると、月収は男性のほうがやや高いものの、賞与額では女性のほうが男性を上回っています。
そして、初任給についても平成28年度~平成30年度までの推移を確認すると、男女ともに年々賃金が上っていることが分かりました。
なお、賞与額については、次の年齢別の月収や賞与の違いで詳細をご確認ください。
[平成30年度] |
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・保育士(20~24歳・男)/201.6円 ・保育士(20~24歳・女)/194.7円 |
[平成29年度] |
・保育士(20~24歳・男)/195.7円 ・保育士(20~24歳・女)/196.6円 |
[平成28年度] |
・保育士(20~24歳・男)/182円 ・保育士(20~24歳・女)/184.9円 |
出典:厚生労働省 平成28~30年度「賃金構造基本統計調査 職種別第2表」
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
更に、保育士さんの月収を年齢別に細かく確認してみると、男性は50~54歳で最高額に達し、女性は70歳で最高額に達しことが分かりました。同様に賞与は、男性は45~49歳が最高額、女性は65~69歳が最高額となっています。
■保育士(男) | ||
---|---|---|
・20~24歳 | 182.0円(所定内給与額) | 196.9円(年間賞与その他特別給与額) |
・25~29歳 | 210.1円(所定内給与額) | 562.5円(年間賞与その他特別給与額) |
・30~34歳 | 249.3円(所定内給与額) | 911.3円(年間賞与その他特別給与額) |
・35~39歳 | 304.0円(所定内給与額) | 1305.6円(年間賞与その他特別給与額) |
・40~44歳 | 298.5円(所定内給与額) | 848.7円(年間賞与その他特別給与額) |
・45~49歳 | 429.6円(所定内給与額) | 1642.6円(年間賞与その他特別給与額) |
・50~54歳 | 441.4円(所定内給与額) | 1600.8円(年間賞与その他特別給与額) |
・55~59歳 | 307.1円(所定内給与額) | 257.3円(年間賞与その他特別給与額) |
・60~64歳 | 150.0円(所定内給与額) | 300.0円(年間賞与その他特別給与額) |
・65~69歳 | 137.6円(所定内給与額) | 271.2円(年間賞与その他特別給与額) |
・70歳~ | 214.6円(所定内給与額) | 402.3円(年間賞与その他特別給与額) |
■保育士(女) | ||
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・20~24歳 | 184.9円(所定内給与額) | 378.4円(年間賞与その他特別給与額) |
・25~29歳 | 199.7円(所定内給与額) | 588.8円(年間賞与その他特別給与額) |
・30~34歳 | 211.5円(所定内給与額) | 617.9円(年間賞与その他特別給与額) |
・35~39歳 | 215.4円(所定内給与額) | 680.8円(年間賞与その他特別給与額) |
・40~44歳 | 233.4円(所定内給与額) | 779.0円(年間賞与その他特別給与額) |
・45~49歳 | 227.7円(所定内給与額) | 762.8円(年間賞与その他特別給与額) |
・50~54歳 | 229.3円(所定内給与額) | 744.1円(年間賞与その他特別給与額) |
・55~59歳 | 251.3円(所定内給与額) | 865.6円(年間賞与その他特別給与額) |
・60~64歳 | 246.1円(所定内給与額) | 786.6円(年間賞与その他特別給与額) |
・65~69歳 | 297.8円(所定内給与額) | 993.2円(年間賞与その他特別給与額) |
・70歳~ | 307.9円(所定内給与額) | 871.8円(年間賞与その他特別給与額) |
出典:厚生労働省 平成30年度「賃金構造基本統計調査 職種別第2表」
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
そして、保育士さんの賃金を企業の規模で確認してみると、平均の月収には殆ど差がなく、賞与については事業規模によって違いがあることが分かりました。但し、賞与については、過去3年間の推移を確認してみると、特に企業規模計(1,000人以上)については、ばらつきが見られますので、調査母数の違いや極端に平均を下げた要因があったものと推測することができます。
[平成30年度] |
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・企業規模計(10人以上) 232.6円(所定内給与額)、707.7円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(10~99人) 231.8円(所定内給与額)、739.5円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(100~999人) 234.7円(所定内給与額)、670.4円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(1,000人以上) 231.9円(所定内給与額)、384.9円(年間賞与その他特別給与額) |
[平成29年度] |
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・企業規模計(10人以上) 222.9円(所定内給与額)、662.5円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(10~99人) 221.6円(所定内給与額)、681.8円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(100~999人) 224.7円(所定内給与額)、635.0円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(1,000人以上) 232.3円(所定内給与額)、526.6円(年間賞与その他特別給与額) |
[平成28年度] |
---|
・企業規模計(10人以上) 215.8円(所定内給与額)、588.2円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(10~99人) 213.9円(所定内給与額)、625.1円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(100~999人) 218.3円(所定内給与額)、596.6円(年間賞与その他特別給与額) ・企業規模計(1,000人以上) 222.8円(所定内給与額)、280.0円(年間賞与その他特別給与額) |
出典:厚生労働省 平成28~30年度「賃金構造基本統計調査」
職種別第1表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
厚生労働省の平成30年度「賃金構造基本統計調査」をもとに、都道府県別で平均賃金や賞与を調べてみると、全国で最も所定内給与額(月収)が高いのは東京都287,000円で、賞与では京都府が924,900円でした。また、上位5エリアで見ると、東京都、京都府、広島県、千葉県、石川県の順番で、所定内給与額(月収)が高いことが分かります。ちなみに、所定内給与額(月収)で最も低いのが秋田県203.200円、佐賀県377,000円が賞与では最も低い結果となっていました。但し、この調査結果は、平成30年度「賃金構造基本統計調査」に限定していることや、年度によって母数も変わったりする場合がありますので、参考程度に見るようにしておきましょう。
地域 | 勤続年数(年) | 所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 |
---|---|---|---|
北海道 | 6 | 223.2円 | 621.9円 |
青森県 | 12.4 | 229.4円 | 798.8円 |
岩手県 | 9.1 | 212.1円 | 756円 |
宮城県 | 4.2 | 218.6円 | 491.6円 |
秋田県 | 10.5 | 203.2円 | 731.8円 |
山形県 | 9.9 | 205.4円 | 563.6円 |
福島県 | 11.4 | 215.1円 | 741.5円 |
茨城県 | 8.2 | 212.9円 | 573.5円 |
栃木県 | 8.9 | 224.5円 | 812円 |
群馬県 | 9.9 | 232.3円 | 661.6円 |
埼玉県 | 6 | 236.6円 | 632.1円 |
千葉県 | 5.7 | 251.3円 | 904.4円 |
東京都 | 7.9 | 287円 | 818.7円 |
神奈川県 | 6.9 | 247.4円 | 762.6円 |
新潟県 | 10.5 | 210.3円 | 702円 |
富山県 | 7.3 | 206.8円 | 666.9円 |
石川県 | 8.1 | 245.2円 | 697.6円 |
福井県 | 9.8 | 215.5円 | 595.4円 |
山梨県 | 9.6 | 229.8円 | 479.7円 |
長野県 | 9.5 | 205.8円 | 781円 |
岐阜県 | 8.4 | 231.8円 | 704.2円 |
静岡県 | 7.3 | 217.8円 | 655.1円 |
愛知県 | 5.6 | 5237.6円 | 681円 |
三重県 | 5.2 | 220.2円 | 560.6円 |
滋賀県 | 9.5 | 222.9円 | 771.2円 |
京都府 | 8.7 | 253.7円 | 924.9円 |
大阪府 | 5 | 239円 | 585.6円 |
兵庫県 | 6.9 | 242.1円 | 680.4円 |
奈良県 | 8.3 | 227.9円 | 638.2円 |
和歌山県 | 9 | 220.5円 | 618.9円 |
鳥取県 | 9.5 | 211.1円 | 584.9円 |
島根県 | 9.3 | 227.9円 | 474.6円 |
岡山県 | 11.1 | 237.3円 | 768.6円 |
広島県 | 10.5 | 252.7円 | 756.9円 |
山口県 | 9.3 | 222.5円 | 691.1円 |
徳島県 | 8.5 | 212.2円 | 647.1円 |
香川県 | 10.9 | 214.9円 | 747円 |
愛媛県 | 7.4 | 217.1円 | 666.4円 |
高知県 | 9 | 212.5円 | 645.4円 |
福岡県 | 9.2 | 239.4円 | 815.3円 |
佐賀県 | 7.7 | 247円 | 377円 |
長崎県 | 12.9 | 226.1円 | 714.4円 |
熊本県 | 9.3 | 216.4円 | 819.9円 |
大分県 | 8.2 | 205.4円 | 801.2円 |
宮崎県 | 11.1 | 223.8円 | 762.3円 |
鹿児島県 | 9.5 | 211.3円 | 720.7円 |
沖縄県 | 8.8 | 205.7円 | 696.5円 |
出典:厚生労働省 平成30年度「賃金構造基本統計調査」
※上記は、保育士(男女)の「所定内給与額」や賞与を都道府県別に独自に抽出しました。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の「所定内給与額」と年間賞与その他特別給与額」の単位は千円となります。
同じ保育士さんでも、施設の形態によって、もらえる賞与の金額に大きな差があることをご存知でしょうか?そこで施設の形態ごとに平均賞与額を調べてみました。こちらは、賞与の高い順に並べています。
■施設形態 平均賞与額 | |
---|---|
公立保育園 | 661,625円 |
認定こども園 | 526,357円 |
病院内保育 | 501,613円 |
私立認可保育園(私立認可保育園) | 473,728円 |
私立認可保育園(株式会社) | 382,769円 |
認証保育所 | 329,147円 |
企業内保育 | 291,627円 |
こうして見てみると、一口に保育園と言っても公立なのか私立なのかによって、そして同じ私立認可保育園であっても、経営母体が社会福祉法人なのか株式会社なのかによって、賞与額が大きく変わってくるということがよくわかりますね。企業内保育が、平均賞与額は最低ランクとなっていますが、こちらは企業によってかなり開きがあります。また、企業内保育の場合、福利厚生などほかの優遇面が良いところもあります。給与にもボーナスにもいえることですが、企業内保育の特徴として、大手では高い傾向があり、経営の安定性自体にもばらつきがあるので、こうした職場で働くことを目指す方は、よく下調べしておくとよいでしょう。
平成30年度「賃金構造基本統計調査 職種別第2表」の年齢別の月収や賞与のデータを参考にして、保育士の生涯推定年収を計算してみると、保育士(男)が約1憶6,400万円、保育士(女)が約1憶4,360万円となりました。
詳細にはついては、以下の表をご確認ください。
■保育士(男)164,625,9000円 | |
---|---|
・20~24歳 | 182.0円(所定内給与額)、196.9円(年間賞与その他特別給与額)、2,380,900(推定年収)×4年=9,523,600 |
・25~29歳 | 210.1円(所定内給与額)、562.5円(年間賞与その他特別給与額)、3,083,700(推定年収)×4年=12,334,800 |
・30~34歳 | 249.3円(所定内給与額)、911.3円(年間賞与その他特別給与額)、3,902,900(推定年収)×4年=15,611,600 |
・35~39歳 | 304.0円(所定内給与額)、1305.6円(年間賞与その他特別給与額)、4,953,600(推定年収)×4年=19,814,400 |
・40~44歳 | 298.5円(所定内給与額)、848.7円(年間賞与その他特別給与額)、4,430,700(推定年収)×4年=17,722,800 |
・45~49歳 | 429.6円(所定内給与額)、1642.6円(年間賞与その他特別給与額)、6,797,800(推定年収)×4年=27,191,200 |
・50~54歳 | 441.4円(所定内給与額)、1600.8円(年間賞与その他特別給与額)、6,897,600(推定年収)×4年=27,590,400 |
・55~59歳 | 307.1円(所定内給与額)、257.3円(年間賞与その他特別給与額)、3,942,500(推定年収)×4年=15,770,000 |
・60~64歳 | 150.0円(所定内給与額)、300.0円(年間賞与その他特別給与額)、2,100,000(推定年収)×4年=8,400,000 |
・65~69歳 | 137.6円(所定内給与額)、271.2円(年間賞与その他特別給与額)、1,922,400(推定年収)×4年=7,689,600 |
・70歳~ | 214.6円(所定内給与額)、402.3円(年間賞与その他特別給与額)、2,977,500(推定年収)1年=2,977,500 |
■保育士(女)143,696,200円 | |
---|---|
・20~24歳 | 184.9円(所定内給与額)、378.4円(年間賞与その他特別給与額)、2,597,200(推定年収)×4年=10,388,800 |
・25~29歳 | 199.7円(所定内給与額)、588.8円(年間賞与その他特別給与額)、2,985,200(推定年収)×4年=11,940,800 |
・30~34歳 | 211.5円(所定内給与額)、617.9円(年間賞与その他特別給与額)、3,155,900(推定年収)×4年=12,623,600 |
・35~39歳 | 215.4円(所定内給与額)、680.8円(年間賞与その他特別給与額)、3,265,600(推定年収)×4年=13,062,400 |
・40~44歳 | 233.4円(所定内給与額)、779.0円(年間賞与その他特別給与額)、3,579,800(推定年収)×4年=14,319,200 |
・45~49歳 | 227.7円(所定内給与額)、762.8円(年間賞与その他特別給与額)、3,495,200(推定年収)×4年=13,980,800 |
・50~54歳 | 229.3円(所定内給与額)、744.1円(年間賞与その他特別給与額)、3,495,700(推定年収)×4年=13,982,800 |
・55~59歳 | 251.3円(所定内給与額)、865.6円(年間賞与その他特別給与額)、3,901,200(推定年収)×4年=15,604,800 |
・60~64歳 | 246.1円(所定内給与額)、786.6円(年間賞与その他特別給与額)、3,739,800(推定年収)×4年=14,959,200 |
・65~69歳 | 297.8円(所定内給与額)、993.2円(年間賞与その他特別給与額)、4,566,800(推定年収)×4年=18,267,200 |
・70歳~ | 307.9円(所定内給与額)、871.8円(年間賞与その他特別給与額)、4,566,600(推定年収)1年=4,566,600 |
出典:厚生労働省 平成30年度「賃金構造基本統計調査 職種別第2表」
※上記は、保育士(男女)の所定内給与額と賞与を合計して独自に計算しました。
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
保育士と他の職業でどのくらい賃金が異なるのかも気になるところでしょう。
全く異なった職種で比較しても分かりにくいため、ここでは「教育者」の職種の中で比較してみることにしました。教育の対象は幼児から大学生ぐらいまでの幅の職種になりますが、保育士と近いところでは幼稚園教諭が該当し、月収や賞与などを比較してみたものの大差はありません。
但し、高学年になるほど、専門的知識や指導技術等などが必要になることもあって、教育者の月収や賞与なども高くなっていることが分かります。
職種 | 年齢 | 勤続年数 | 所定内給与額 | 年間賞与 |
---|---|---|---|---|
保育士(保母・保父) | 37.6 | 8.8 | 231.8円 | 739.5円 |
幼稚園教諭 | 33.5 | 8.0 | 233.6円 | 701.2円 |
高等学校教員 | 42.9 | 13.1 | 388.0円 | 1288.8円 |
大学教授 | 59.7 | 12.7 | 541.8円 | 1374.5円 |
大学准教授 | 49.7 | 11.5 | 475.6円 | 1410.5円 |
大学講師 | 45.7 | 6.6 | 377.4円 | 699.9円 |
各種学校・専修学校教員 | 44.1 | 9.5 | 329.4円 | 609.1円 |
個人教師、塾・予備校講師 | 38.8 | 8.3 | 274.3円 | 352.8円 |
出典:厚生労働省 平成30年度「賃金構造基本統計調査」
職種別第1表 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
※上記の平均月給は、企業規模計(10~99人)となります。
※上記の平均月給は、「所定内給与額」となるので、基本給に近い金額となります。
※上記の単位は千円となります。
保育の業界は、需要があるにも関わらず、キャリアパスが描きにくいと言われてきました。しかし、厚生労働省による「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」の役職の新設によって、給料アップするためにも大きな役割を果たしています。こうした役職に就くためには、「専門分野別研修」「マネジメント研修」「保育実践研修」といった3つに分類されたキャリアアップ研修を受けることで実現します。キャリアアップ研修を修了すると、「副主任保育士」と「専門リーダー」は40,000円、「職務分野別リーダー」は5,000円の手当をつけることができ、国から一定人数分が保育施設に支給されることになります。しかし、支給される手当の分配については、施設の方針、人数、保育士の勤務形態などによって金額が変わってきますので、その点は予め把握しておかなければなりません。キャリアアップ研修を修了すれば給料アップの可能性が高まりますので、チャレンジしてみることをお薦めします。
保育の仕事の魅力は、未来を生きる子どもたちにとって、成長のきっかけとなる学びや豊かな感情を育むための環境を提供することではないでしょうか。幼少期に経験したことは大人になっても覚えているもので、保育士さんの役割はとても重要と言えます。保育士さんに必要なことは、下記に3つほど例を挙げてみましたが、一番大事なことは子供が好きであることです。言い換えれば、子供に対して愛情をもって接していくことが全てといっても過言ではないでしょう。
①子どもに愛情をもって接すること |
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子供が好きであることにも、「好き」の程度は人によって異なるでしょう。子育ての経験がある方は分かることですが、いつも大人しく良い子でいるとは限りませんので、可愛くて「好き」だけでは対処できないことも沢山出てきます。そうした時に、自分の子供と同じように愛情をもって接することができるかどうかは簡単なことではありません。 |
②体力や精神力も必要となること |
保育士は、基本的に複数の子供たちを一人で見ることになります。盛んに成長する子供たちは、大声を出したり、お友達と喧嘩を始めたり、喧嘩して泣き出したりもしますので、体力が必要であることに加え、忍耐や冷静さなども要求されるので精神力も強くなければなりません。また、保育士は、子どもたちが自立できるように成長を支援しながら、事故や怪我などが起こらないように危険からも身を守ることも必要となりますので、常に注意深く子供たちを見守ることも求められるでしょう。 |
③保護者の方とも良好なコミュニケーションが取れること |
保育士は、子どもの保護者の対応を行うことも重要な仕事の1つです。保護者の心情としては「お金を払って大切な子どもを預けている」になるので、過剰に子供を心配する方もいれば、中には保育士の対応に厳しい方もいることでしょう。良好なコミュニケーションとは、日頃から保護者との信頼関係を築いておくことが大切で、保護者と一緒に子どもの成長を親身になって考えていくことが第一歩となります。 |
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