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幼稚園教諭として働く”やりがい””魅力”とは?

今も昔も、就学前の子どもたちの教育の場として社会的にも重要な役割を担っている幼稚園。反面、仕事の忙しさの割には給与面に不満がある、といった声があるのも事実です。それでも、幼稚園教諭として子どもたちと充実した毎日を過ごしている方は多くいますし、幼稚園の先生を目指して日々頑張っている方もたくさんいらっしゃいますよね。
今回の記事では、そんな幼稚園教諭という仕事のやりがいや魅力について紹介していきます。

幼稚園教諭の役割って?

それでは改めて、幼稚園教諭という職業の役割についておさらいしていきましょう。幼稚園教諭は、3歳から小学校就学前の子どもたちを預かり、教育を行うことが主な仕事となります。「子どもと一緒に遊ぶ」といったイメージを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際に幼稚園の先生として行う業務は、子どもたちへの教育以外にも多岐に渡ります。
以下に、主な仕事内容について挙げてみましたので、ご参照ください。

幼稚園教諭の主な仕事

幼稚園教育要領において、幼稚園の1日の教育時間の標準は4時間と定められています。14時ごろに園児が降園しますので、その後で、事務処理などの仕事を行うことが多いようです。基本的な勤務時間は8時間程度ですが、近年は子育て支援の一環として、多くの園で「延長保育」を実施していますので、夕方まで子どものお世話をするケースも増えています。

幼稚園教諭の一日の流れ

それでは、幼稚園教諭の1日のスケジュールを見てみましょう。あくまで一例になりますので、一つの参考程度にしていただければと思います。

  業務内容
7:30~ 出勤/1日の準備/送迎等
8:30~ 園児が登園
10:00~ 保育開始(自由遊び、勉強等)
12:00~ 昼食
13:00~ 自由遊び等
14:00~ 園児降園/送迎等
15:00~ ミーティング/事務仕事/行事の準備等
17:00~ 退勤

上記のスケジュールに加えて、近年は子育て支援の一環として延長保育を行っている場合があります。その際は、夕方まで子どものお世話をする業務が加わります。更に、早朝の預かり保育を実施している園もありますので、そういった幼稚園であれば、午前6時半には出勤するケースもあるようです。

幼稚園教諭のやりがいや魅力について

幼稚園の先生という仕事は、決して楽なものではありません。基本的に、国の設置基準では子ども35人に対して幼稚園教諭1人とされております。35人という大勢の子どもたちを、大人1人で見ることは容易ではないでしょう。冒頭で述べたように、待遇面での不満を抱えているといった問題もあります。
とても忙しく、大変な幼稚園教諭という職業ではありますが、実際に働いている方が感じているやりがいや魅力とは、どのようなものがあるのでしょうか。

子どもの成長を間近で感じることができる

行事などがある日を除けば、基本的には同じような流れで1日が終わるのが常ですが、幼稚園教諭の方々は、子どもたちと過ごす毎日がいつも新鮮に感じているそうです。昨日まで上手くできなかったことが、今日はちゃんとできているといったことや、あまり笑わなかった子が笑うようになった――といったように、子どもたちは日々成長を続けています。そんな姿を一番側で見ることができるのは、仕事をする上でも大きなやりがいに繋がります。

保護者の方から感謝の言葉をもらえる

上述した子どもたちの成長にも繋がりますが、幼稚園で過ごしている子どもたちが色々なことをできるようになり、保護者の方から感謝の言葉をもらうことも、幼稚園教諭としての大きなやりがいに繋がります。「こんなことができるようになりました」「先生に預けて良かった」――そういった報告を受けると、幼稚園教諭になってよかった、と誇らしい気持ちになるのです。

自分自身の成長にも繋がる

子どもが一生懸命努力して、成長していくのをサポートしていく中で、自分自身の成長にも繋がっていると感じている幼稚園教諭の方も多くいます。子どもならではの気付きや発想に驚かされることもありますし、子どもたちと一緒に行事などを成功させたときの達成感など、知らず知らずのうちに自分も子どもたちと一緒に成長しているということは、幼稚園教諭という仕事の大きな魅力と言えましょう。

卒園した子どもたちが訪ねて来てくれる

卒園後に、成長した姿を子どもたちが会いに来てくれるということもあるそうです。手を焼いたやんちゃな子が、立派に育った姿を目の当たりにすれば、感動もひとしおでしょう。中には、「私も幼稚園の先生を目指してます」なんて報告を受けることも。そういった思いがけない体験も、幼稚園教諭ならではのやりがい・魅力なのです。

幼稚園教諭になるにはどうすればいいの?

ここでは、幼稚園教諭になるための基本的な流れを簡単に紹介していきます。幼稚園教諭は、教育職員免許法に基づいた教員免許が必要となり、感化靴は文部科学省となります。免許取得のためには、文部科学省により認定された大学院・大学・短大、専門学校で、幼稚園教諭養成課程を修了することが必要です。履修後に、「幼稚園教諭免許状」を取得することができます。
実際に幼稚園で働く際には、公立であれば都道府県が実施する教員採用試験を、国立または私立の幼稚園であれば、各幼稚園が実施している採用試験を受験する形になります。
尚、幼稚園教諭免許状には「一種免許状」「二種免許状」「専修免許状」の3種類があります。それぞれ、大学卒業相当、短期大学卒業相当、大学院修了相当となりますが、指導可能な範囲に違いなどはありません。

まとめ
女性の社会進出が進み、共働きの家庭が当たり前になっている現代社会において、幼稚園教諭の役割は一層重要なものとなっていると言えるのではないでしょう。社会的にも必要とされ、子どもの成長においてとても大切な時期をサポートし、共に成長できる幼稚園教諭という職業を、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。