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保育園にはいったい何歳から入れことができるの?

出産を機に職場を離れたり、産休や育休を取得していても、子どもを預けて以前のようにまた働きたいと考えているママは少なくないのではないでしょうか。
実家に預けたり、ベビーシッターに頼ることもできますが、毎日となるとなかなか難しいものですよね。とはいえ、最近ニュースよく取り上げられる「保活問題」のように、いざ保育園に入れようとしても、すぐに入れることができるか不安!という方も多いはず。そこで今回は、先輩ママの実体験も交えながら、保育園に入れる年齢や時期などについてご紹介していきます。

保育園は何歳まで入れるの?

保育園は共働きなどの理由で子どもの面倒がみれない親に代わって、保育を行う施設のことをいいます。管轄は厚生労働省となっており、児童福祉法に基づいて運営されています。子どもを預けられる時間は幼稚園よりも長く、基本的には8時間預けることが可能で、園によっては延長保育を実施している場合もあります。
原則、預けられるのは0歳から小学校入学までとなっていますが、園の規定や自治体の状況によって条件は異なるので、近隣の保育園が何歳から受け入れ可能なのか事前に確認しておくことをおすすめします。また保育園の目的上、専業主婦の場合は預けられないことがほとんどです。(一部、例外もあります)

保育園には何歳から入れることができる?

保育園への入園については、0歳から受け入れ可能としている園が多いですが、実際には生後6カ月以上から受け入れ可能など、月齢制限を設けているところがほとんどです。
なかには生後57日後から入園できる保育園もありますが、これは「労働基準法」で出産の翌日から8週間は産後休業と定められているため、ママが職場に復帰可能になってから預けられる月齢に合わせて受け入れてくれる園もあります。0歳といっても、入園可能な月齢になるまでは預けることはできませんので、入園希望の保育園が何歳から預かってくれるのか事前に確認しておくと良いでしょう。

保育園には何歳からが入りやすい?

どれだけ子どもを保育園に入れたいと思っても、必ずしも入れるわけではありません。昨今の「保活問題」が深刻化しているとおり、待機児童問題も解決できていないのが現状です。たとえば、2017年度における東京都の待機児童数は、8,000人を超えており、特に育休が終了する1歳から2歳児のクラスはほぼ空きがない状況が続いています。
また、お住まいの市区町村によって多少異なりますが、保育園に入園する際には入園申込書のほかに源泉徴収票や在籍証明書など様々な資料を提出することになっており、その資料を基づいて保育園への入園が必要な家庭かどうかが判断されます。

保育を必要とする要件(千葉県浦安市の場合)

次のうちのいずれかに該当して子どもを保育できないと認められる場合に利用申込みができます。

①就労 常態として、ひと月に64時間以上の就労をしている方(育児休業中を含む)
②就労内定中 1.の申し込み要件を満たす仕事が内定している方
③出産 産前産後の休養の為、保育にあたることができない方
④疾病 疾病や負傷中の方
⑤障がい 障がいのある方
⑥介護 常態として、親族(申し込み児童からみて三親等以内)をひと月に64時間以上介護などしている方
⑦災害 震災、風水害、火災などで家屋が失われる、または損害を受け復旧にあたる方
⑧求職中 1.就労の申し込み要件を満たす仕事を探している方(起業の準備を含む)
⑨就学 常態として、ひと月に64時間以上の就学・技能取得の為に通学している方
⑩その他 上記1.から9に類する状態にある方

上記の要件プラス、祖父母の在住地や就労状況なども検討材料となります。したがって、少しでも家族や親せきに保育ができる可能性があると「待機児童」として入園を待たなければいけなくなる可能性も出てきます。もし少しでも入園を現実的なものにしたい場合は、0歳から入園させることも視野に入れてみましょう。浦安市の平成31年4月入園の空き状況では、0歳児クラスにおいて空枠が発生しています。仕事を続けたい、働きたいと思っているママは0歳からの入園を検討することも選択肢に入れておくと良いでしょう。

保育園に0歳・1歳から預けるのは良くない?

働きたいけど、子供を0歳から保育園に入れるのはかわいそう。そう思っているママも多いのではないでしょうか。
身体とこころを動かす「脳」は3歳ごろまでに約80%が完成するといわれています。新生児医療に25年以上携わり、小児科医としても活躍している福岡新水巻病院周産期センター長の白川氏によると、「生まれてから3歳までの期間、赤ちゃんはどんどん成長して、いろいろなことを覚えていく」そうです。しかし、この時期に両親と離れて生活することが赤ちゃんに悪影響を及ぼすことは決してありません。生後7カ月から保育園に入園したお子様を持つママによると「最初は色々と不安でしたが、預けている間は仕事に専念でき、お迎えに行って家に帰ってからは娘に愛情をいっぱい注ぐようにしています。子どもから保育園で楽しかった出来事を聞くことができるので、今では安心して仕事をしています」とのこと。日中、保育園に預けていても自宅やお休みの日に子どもとの時間を大切にしてあげることで、子どもが寂しい思いをすることは少ないでしょう。

保育園に0歳・1歳児から入るメリットとは?

0歳、1歳から保育園に入園することに対してメリットはあるのでしょうか。実例をもとにいくつかご紹介していきます。

◎子どもの発達に対して適切な刺激を与えてくれる

絵本の読み聞かせや手遊び歌、音楽をかけて踊ったりする時間や、近隣の公園などにお散歩に行くのが日課の園もあります。
また夏になると小さなプールで水遊びをしたり、運動会や遠足もあります。小さいうちからクラスのお友達を集団生活を経験することで色々な刺激に触れ、からだも心も成長していると実感できます。

◎保育士さんに相談しながらママも成長することができる

子どもの発達や成長、日々の生活での問題や悩み事に対して話を聞いてくれたりアドバイスをもらえるのも保育園に通うメリットといえます。また同じクラスのママたちと悩み事を共有したり、姉弟のいる先輩ママへ相談する等、自宅のみの子育てでは得られない経験をすることができます。

◎集団生活に馴染みやすい

入園当初こそママと離れるのが嫌で泣いてしまう子どもも多いと思いますが、慣れてくるとお友達と遊ぶことや保育園での生活が好きになることも多いようです。また、お友達と一緒に給食を食べたり、お昼寝などをすることで集団生活に馴染み、人見知りをしなくなる子どもも多いと聞きます。保育園によっては、小さいうちから自分の物であることを認識させるために、荷物を入れるロッカーに園児の写真や決まったマークを貼って、自分の持ち物だと認識するトレーニングをしてくれる園もあります。

◎仕事への復帰がスムーズ

育休を取らずに職場復帰したママによると、『「そんなに早く戻ってきて大丈夫?」と心配はされましたが、仕事の感覚が鈍っていなかったのですぐにこれまで通り働くことができました』『子育てと仕事の両立は大変ですが、仕事モードと育児モードで気持ちを切り替えて生活することが自分には合っていると思いました』等、働くママによってスタイルは様々なようです。しかし、育休取得後に復帰するよりも休む期間が短い為、仕事の勘を取り戻すにも少ない時間で済むので、すぐに以前のように職場で活躍しているママが沢山います。

保育園に0歳・1歳児から入るデメリットとは?

逆に赤ちゃんのうちから保育園に通うことでデメリットもあります。

◎産後の体調がなかなか回復しない

出産後のママのからだは出産前と比べて感覚が多少異なることがあります。たとえば腰痛などに悩まされたり、体力がなかなか戻らずすぐに疲れてしまうこともあるようです。また帝王切開などで出産した場合、傷の治りに時間がかかったり、通勤や仕事での影響により傷が痛むこともあります。まだ生まれて間もない赤ちゃんということもあり、夜泣きや深夜の授乳がある場合は寝不足になってしまったり、ママ自身が体調不良になってしまうこともあります。

◎母乳を与える回数が少なくなる

子どもが保育園に通うようになると、市販の粉ミルクを保育園が与えるようになります。母乳育児で授乳してきた場合、粉ミルクの味に馴染めず、ミルクが飲めないというケースも少なくありません。その場合は母乳での授乳回数を減らしたり、粉ミルクとの混合授乳に少しずつ変えていく必要が出てくるので、授乳回数が減った影響でおっぱいが張って母乳が漏れ出してしまうこともあります。早期に仕事復帰したママたちは、母乳パッドを付けて通勤し、トイレなどで搾乳や母乳パッドを取り換えなければいけないといった手間が発生することもあります。

◎病気のウィルスをもらいやすい

まだ免疫力が低い赤ちゃんは、保育園で色々なウィルスに感染しやすい状況にあるといえます。その為0歳児クラスは他の年齢の園児と部屋を分けて保育されることが多いのですが、それでも感染してしまう可能性があります。また、保育園では37.5度以上の発熱がある場合は預けることはできません。保育園にいる間に発熱した時も同様です。その場合は保育園で預かることができない為、保護者宛にお迎え依頼の連絡が入ることもあります。

保育園の料金が安くなる年齢は?

保育園の金額は世帯主の納税額等を基準に決定されますが、年齢によっても増減がある場合があります。特に0・1歳クラスは保育料がやや高いことが多いです。2・3歳クラスから保育料が安くなる傾向にありますので、保育料に関しても事前に調べておくことが重要です。
また、認可外保育園の保育料は区立・私立保育園と異なり、運営している企業が主体で決めるため、相場より料金が少し高い傾向にあります。このことから、保育園に入れるタイミングや保育園の種類を余裕をもって決めておくことがとても重要であることがわかります。

保育園へ入れる年齢は環境によって異なる

子どもを保育園に入れるタイミングは家庭によって当然異なります。また、2019年10月から「幼児教育・保育の無償化」に対する政策を新たに打ち出されることになったので、3歳から入園させる世帯が増えるかもしれません。もちろん家庭の事情で早くから子どもを預けないといけないケースもあるので、待機児童の多い地域では、「出生前申請」を受理してもらえる自治体もあります。
4月入園で入れなくても空きが出れば、入園可能となる保育園もありますので、家族でよく話し合い、納得のいく保育園生活を送れるようにしましょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか?保育園に入園するタイミングはご家庭によって様々です。育休が取得できず、産休明けに仕事に復帰しようと保育園を探したが、その時点で空きはなく、数カ月だけ祖母の力を借りながら4月入園を目指したというママもいます。特に第一子を子育てしているママにとってはすべてのことが初めてのことになるので、不安なことも多いと思いますが、そんな時は地域の保育幼稚園課や子育て支援センターなどを頼ってみてください。相談することで気持ちにも余裕が生まれ、保育園入園に向けた準備がスムーズにいくことがあるかもしれません。