保育士の世界でも、できちゃった婚(以下:でき婚)をする人はいるでしょう。
でき婚の場合、「心の準備が…」「人生設計が狂った…」などとはじめは戸惑ってしまうケースも多いと思いますが、家族を持つことができ、新しい未来に向かうことが出来るのです。
中には「でき婚なんてけしからん!」といった否定的な意見を持っている方もいると思いますが、決して悪いことばかりではありません。
今回は、保育士とでき婚の関係性について、お話ししていきますね。
かつては、結納を交わし入籍、結婚、そして妊娠という「順序」を重んじてきました。
日本固有の、文化といってもよいでしょう。
でも、現代は結婚に対する価値観は多様化…「でき婚」という結婚の形も、近年増えている傾向があります。
保育士に限らずに女性全般的に見て、でき婚をありだと考える女性は40%くらいと言われています。
もちろんそこにはメリットもデメリットもあります。
メリットと言えば、これをきっかけに結婚という道を歩むことが出来るということです。
結婚したいけれど、なかなかきっかけが無く進展しない…と悩んでいた人にとっては、妊娠が大きな転機となるでしょう。
デメリットと言えば、「世間の目」や「親の目」ですが、それも最近では、以前と比べて考え方が変わってきています。
「順番が大切!」という価値観は、以前に比べ希薄になってきているのです。
でき婚と同義で「授かり婚」という言葉もありますが、赤ちゃんを授かったことを祝福する前向きな響きを持っていますよね…、時代の流れとともに、結婚・妊娠に対する価値観も変わってきているんですね。
一般的にはポピュラーで、とっくに市民権を得ているでき婚ですが、保育士に限っては、またちょっと話が違ってきます。
でき婚は、当事者としても想定外のケースがほとんどですから、妊娠を期に年度途中で退職…園側としては予期せぬ欠員が出てしまったりと、園に迷惑をかけてしまう、ということもあります。
また、でき婚だと子どもたちにも迷惑がかかるし、保護者からの信用もなくしかねません。
保護者の中にもやはりでき婚する保育士さんをよく思わない方が多く、
「結婚や妊娠の時期を考えていない保育士さんは無責任だ!」と思うそうです。
でき婚が悪いという訳ではありません。しかし、子どもがお腹にいる状態で、保育園の子どもたちと思いっきり遊べるでしょうか?
子どもたちと一緒に走り回れるでしょうか?
子どもたちは思いっきり先生のもとに飛び込んでいけるでしょうか?
また、飛び込んでくる子どもたちを怖がらず、嫌な顔をせず、笑顔で受け止める事ができるでしょうか?
出来ませんよね。こういう考えを持っている先生が多いと思うので、ほとんどの先生がしっかり避妊したり、危険日は避けたりと気をつけています。
しかし、気を付けてはいても、でき婚をしてしまうということはあると思います。
そういう場合、やはり職場や保護者からは、素直に祝福されないという場合が多いでしょう。
もちろん働いている園によっては、妊娠中でも仕事を続けて行ける場合もあります。
「でき婚だから絶対に仕事を辞めなければいけない」と諦めてしまうことはありませんから、職場へは早めに報告し、勇気を持って相談してみるとよいでしょう。
子供好きな人が多い保育士という職業ですから、「いつか自分の子供がほしい」という願いは、他の職業の女性よりも強く持っているのではないでしょうか。
妊娠して出産を決意した保育士さんも、他の妊婦と同様に妊娠生活を思いっきり楽しんですごしてほしいものです。
妊娠中にキャリアプランを練り直すことも出来るでしょう。
そして資格取得のスケジュールを立てるようなことも、この時期に行ってみると良いですね。
今まで頑張ってきたんだから!と、この時期にのんびりと過ごすのも素敵なことです。
今が人生の分岐点とも言えますので、この時期を前向きに楽しめるようにしたいですね。
実際に、妊婦生活だからこその楽しみも、たくさんあります。
日々、おなかの中の赤ちゃんのことを考えながら、好きなDVDを観たり音楽を聴いてゆっくりするのもよいでしょう。
ストレスを溜めない生活を心がけて、赤ちゃんもプレママも素敵な日々を過ごしていくようにしましょう。
保育士のでき婚については、いまだ批判的な意見が多いです。
そのため現実の厳しさを感じることもあるでしょう。
でも決して厳しい現実ばかりではありません。
周囲にどう思われようと、何を言われようと、おなかの中で新しい命がすくすくと育っている…それだけで十分!幸せなことと感じられるはずです。
赤ちゃんのためにも、日々笑顔でいられるような生活を心がけてみましょう。
そして近い将来、会える赤ちゃんを思いながら、幸せな日々を送ってくださいね。