テレビではそれほど大々的に取り上げていなかったようですが、爆破予告を行った50の自治体に住んでいた方、自治体の担当者の方は結構振り回されたのではないでしょうか。
子どもの命を預かっている保育園などでも、それなりの対応が求められ、子どもたちもふりまわされたりしていた模様…。
こちらでは、この「爆破予告」事件について、ざっくりとまとめてみました。
◇2015年6月~今年にかけて
50件以上もの爆破予告をこつこつと自治体へ送りつづける
◇2016年1月20日
松戸東警察署へ出頭するも逮捕されず返される
◇2016年2月上旬
メディアへ自ら連絡を入れ報じられる、雑誌のインタビューにも応じ掲載される
◇2月18日
逮捕されないため、爆破予告メールを各地にばらまく
◇2月24日
逮捕。。。
埼玉県の大学生「安藤 良太」容疑者ですが、現在盗みの疑いでの逮捕、爆破予告に関しては、威力業務妨害容疑で捜査中とのこと。
出頭してきた際に、「爆破予告メールは自分が送った」といった内容を警察に明かしている他、様々なメディアへの露出やツイッターで野発言など、無事(?)逮捕されるまでの自己アピールに余念がない…。
逮捕までになぜこれほど時間がかかったのか、不思議なくらいですね。
そして、2月18日の駄目だし「爆破予告メール」のせいで、個人的に振り回されたのでした…。
時系列に並べてみると、容疑者側からの「飽きたから捕まえてくれ」「逮捕マダー?」という主張がすごい…。警察側の逮捕あるいは身柄拘束までにずいぶん時間がかかっているように感じます。
「tor」匿名配信を使っていたため慎重になっていた、とも報じられていますが、実際のところどうなんでしょうか…?
最後の爆破予告メールがなかっただけでも、多くの自治体が対応に追われずに済んだだろうに…。
逮捕後、容疑者からは、「爆破予告に飽きたから出頭した」とか「留置場の冷えた弁当食べるの楽しみ(安藤容疑者のものとみられるツイッター)」といった、理解に苦しむ発言を連発していましたが、爆破予告を受け取った側は、必死で爆発物がないか確認し、地域と連携をとって対応していた模様。
筆者の住んでいる市の市役所が爆破予告を受け取っていたんですが、2月22日には小学校と保育園から、緊急のメールとお手紙を受け取りました。
それぞれの対応は以下の通り…、みなさん子どもの安全のために動いてくださっています、爆破予告時間前のお迎えに行けずお任せしてしまった身としては、頭が上がりません…。
◇小学校
迎えにこれる保護者の方は、大事をとって迎えに来てほしいとの連絡あり。迎えにこれない子どもたちは爆破予告時間の前後、校庭にて一時待機…寒空の下、非難してすごしたそうです。子どもたちは寒いし退屈なので、先生の目の届く範囲で遊びまわっていたそうです。
◇保育園
迎えにこれる保護者の方はお迎え、あるいは家庭保育の依頼あり。迎えにこれない子どもたちは爆破予告時間の前後、保育園近くの別の場所にて保育を実施…お昼寝もあり大変だったと思いますが…。無事園に戻った旨の報告メールまで送ってくれました。
子どもに「爆弾が爆発したら死んじゃうの?」とか聞かれて、「多分だいじょぶ!」とか無責任な受け答えをしてしまいました。
結局何事もなく、子どもたちも元気そうでほっとしましたが、1通のメールで、多くの方が動いていること、子どもたちを不安にさせていること、自覚し反省してほしいものです…。
様々報じられていますが、母子家庭であったこと、その母親も交通事故で亡くし母親の遺産を元手にデイトレードで稼いでいたこと、2ちゃんねるの実況掲示板でやりとり(いざこざ?)があったことなどがあげられています。
犯罪心理学について、ちょっと深入りしてみたい方はこちらオススメです↓↓
◇犯罪心理学【心の闇と光】
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news/hannzai.html
今回の容疑者については、自己顕示欲の強い愉快犯という見方もありますが、まだ20歳で母親を失い、仮に実生活でもうまく他者との関係を築けていなかったのだとしたら、同情する面もあります。
精神的な支えや拠り所になるような人が側にいたら、こんな馬鹿なこと、しなかったのかもしれませんね。
実際、言動には矛盾が多く、「Tor」で接続経路を隠そうとしている一方、ツイッターで犯行をほのめかす発言をしたり、しまいには「飽きたから」と自ら出頭しています。
住居表示プレートを盗むとか、あてつけもいいところですね。
本人の望みどおり(?)逮捕された今、彼は何を思っているのでしょうか…。