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保育園入園後に立ちはだかる「慣らし保育」の壁!?

「やっと子供の保育園が決まって入園できる!働ける!」
入園許可の通知を目にした時、保育園を利用している保護者の方なら、ほっと胸をなでおろし脱力した瞬間でしょう。
お住まいの地域にもよりますが、保育園に無事預けるところまででも、煩雑な手続きがあり、長い間待機させられて…と、結構な苦労をするご時勢です。
そんな矢先、「慣らし保育」という大きな壁が立ちはだかります。
この春に入園を控えている方の中には、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、備えあれば憂いなし!「慣らし保育」について確認し、心の準備をしておきましょう。

働くママを悩ませる、保育園の「慣らし保育」とは?

慣らし保育は、初めて親から離れる子供が保育園生活に溶け込みやすくするため、短時間から徐々に保育時間を長くしていく保育のことです。
期間は、子供の成長段階や、性格などで変わりますが、1週間から10日が一般的です。
1日目は1時間のみ、2・3日目は午前中のみ、4日目に給食を食べる、5日目はお昼寝もといった具合に、子供の様子をみながら、保育時間を延ばします。
3日で慣れる子もいれば、2週間かかる子もいて、どうなるかはやってみないとわかりません。
そう、「どうなるかはやってみないとわからない」のです。
仕事があるのに、1時間でお迎え!?なんて事になってしまうと大変です。
早い段階で職場と保育園の両方と話し合い、長めに慣らし保育期間をとってから職場に復帰できるといいですね。
調整が難しい場合、身内や市のサービス等周りも頼って、くれぐれも無理をして1人で抱え込まないようにしてくださいね。

慣らし保育は、絶対に必要!?

まず、念頭においておいてほしいのは、「慣らし保育の期間は、結構しんどい」ということ。
慣らし保育のための職場のスケジュール調整が難しかったり、限られた時間の中、送ってすぐのお迎えなんてめんどうという気持ちもあったり…子供も自分も早く新生活に慣れたいし、すぐに通常保育でいいのにと思う気持ち、わかります。
ただ、大人でも新しい環境に慣れるまでには時間がかかるように、子供にとっても、今までずっと一緒にいた親と離れて保育園で過ごすなんて、まさに青天の霹靂、寝耳に水、とにかく一大事です。
最初に無理をさせず、子供のペースで進めていってあげる事が、子供を保育園嫌いにさせず、保育園を大好きな場所にしてあげるコツでもあります。
またそうする事で、親も後が楽になるのです。

慣らし保育 挿入
 

慣らし保育中の子供の様子は?

慣らし保育が始まると、親と離れる時、大泣きする子がほとんどで、クラスも泣き声のオンパレードです。
中には、夜泣き、ぐずり、おもらし、体調を崩す等、体で訴える子もいます。
親も子供の激しく泣く姿に泣きたくなってしまうほどですが、意外と親の姿が見えなくなると、泣き止む子が多いと保育士さんは言います。
親が不安そうにして、なかなか離れないのは逆効果で、明るく、行ってくるね!とハイタッチでもして行ってしまった方が、子供も不安にならないそうです。
心配な事や家庭での様子は、お迎えの際に保育士さんに相談しましょう。
子供は保育園が親と同じ安全地帯だという事がわかると、安心して保育園生活を楽しむようになります。

<まとめ>

慣らし保育が終わっても、しばらくは集団保育で病気をもらう事も多く大変ですが、半年もするとだいぶ落ち着きます。
どんどん子供はたくましくなり、色々な場面で嬉しい成長を見せてくれます。
子供が慣れるまでぐっとこらえて、親子で壁を乗り越えてください。
大泣きの毎日は笑い話になり、子供はまだ帰りたくない!というほどになりますので、大丈夫です。

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