保育士求人のTOPコラム幼児期の食育 > 保育園×栄養士【徹底解説】気になる業務内容から給与、メリット・デメリットまで!

保育園×栄養士【徹底解説】気になる業務内容から給与、メリット・デメリットまで!

こんにちは。今回は、保育園でなくてはならない存在の、子ども達の食育・健康を管理するスペシャリストな栄養士さんについて取りあげます!
子どもが好きで保育園での勤務希望の栄養士を目指している方は、ぜひお読みください♪
業務内容の他に、給与や待遇、メリット・デメリットまでご紹介していこうと思います。
また、いっしょに働いている保育士さんも気になっていたりしませんか?
同じ職場に居る者同士・子ども達の成長を支えるもの同士、どんな実情なのか知っておいて損はありません!…気になったら、あなたも栄養士資格を取得して転身するのもアリかも☆

目 次

保育園での栄養士さんってどんなことをしているの?

保育園×栄養士_1

そもそも栄養士とは、栄養・食物の国家資格を持つスペシャリストです。厚生労働大臣が指定した管理栄養士養成施設や栄養士養成施設において必要な技能および知識を修得しています。「管理栄養士」と「栄養士」が存在しどちらも保育園で活躍できますが、より専門性が高く栄養管理ができる「管理栄養士」の資格をお持ちの方が働いている保育園が多いでしょう。
では、保育園でどのようなお仕事をしているのでしょうか。
簡単に言うと、栄養面や健康の配慮をしながら子ども達の成長と食育を意識した栄養指導や給食づくりなどを中心にお仕事をしています。園によっては、調理員を雇っておらず調理もこなす場合もあります。

◎具体的な業務内容

  • 園児への食育
  • 健康とアレルギーに配慮した給食の献立作成
  • 食材の発注
  • 給食の調理
  • 保護者対象の食育活動
  • 給食たよりの作成
  • 栄養計算、予算管理

◎保育園勤務の栄養士の一日のスケジュール例

午前 給食の準備・調理業務
子ども達ひとりひとりのアレルギーなど入念に確認をし、保育士とミーティング。当日のメニューを調理員と打ち合わせ。
お昼 (調理・)配膳、盛り付け・片づけ
午後 事務作業・おやつの準備
お昼で片付けた子ども達の食べ具合などを保育士とミーティング。次におやつの準備を調理員と打ち合わせ。
おやつ(15時) (おやつ作り)配膳、盛り付け・片づけ
退勤まで 事務作業・片づけ
献立メニューの考案やスケジュール確認。栄養計算や予算管理、食材発注、明日の準備や今日の振り返りなど職員たちとミーティング。

このように『食事づくりの力』が必要となります。
献立については、自分の好きな食材を使用して考えられます!もちろん園の食育方針があればそれに従いつつ献立の幅を広げます。また、食べることは毎日の楽しみのひとつです、おいしいことはもちろんですが乳児期から幼児期など成長に応じたもの、アレルギーへの対応や好き嫌いなく食べてもらえる工夫なども求められていますね。

さらに!これだけはありません『食育の力』も保育園栄養士にとってはなくてなりません!
子ども達に「食べものに関する正しい知識の指導」もするので教える能力が必要となってきます。主に食育に関する紙芝居を制作し読み聞かせてみたり、園内で育てた野菜を使い調理実習を行ったりと、子ども達へ食べることの大切さや楽しさを伝える活動を行います。なので、その間は子どもの面倒も見なければなりません。

これが保育園ならではの栄養士であり、例であげた一日のスケジュールの中に組み込まれることがあるものです。
こういう面は、保育園の中のもうひとりの保育士といっても過言ではありませんね。

収入はどのくらい?待遇は?

そんな保育園での栄養士さんの気になる収入や待遇はどのようなものでしょうか。
厚生労働省の調査によると、平均年収は341万円!

【正社員の場合】

月給:115万円~25万円(基本給)プラスして
職務手当:15,000円~
扶養手当:2,500円~5,000円程度
住宅手当:10,000円~
管理栄養士手当:5,000円~
などが付くことがあります。

  • 昇給…年1回ほどある園が多いです。
  • 賞与…年2回ほど支給されることが多いです。
  • 勤務時間…昼食とおやつの提供がある為、実働8時間での勤務
  • 残業…ほとんどなし、月平均10時間程度
  • お休み…年間休日は平均105~120日程度なので、わりと多めに取得できます。有給もきちんと取得可能。
  • 福利厚生…園によって異なりますが、社会保険完備や交通費支給、給食費補助など勤務しやすい制度を整えています。

【非常勤・パートの場合】

時給860円~1,200円程度
平均勤務日数・時間は、週3日・実働5時間程度などの短時間勤務が多め。

※もちろん公立・私立保育園や地域によって変動があります。また、保育園に直接雇用される場合と外部の委託会社から派遣される場合でも変わってきます。

栄養士さんのメリット・デメリットリストin保育園

保育園×栄養士_2

では栄養士によって、保育園で働くことでのメリット・やりがいと、さらにデメリット・苦労をまとめてみました。

【メリット・やりがい】

  • 栄養士資格があれば学歴/経験不問、新卒/未経験可、ブランクありもOKなど、とても初心者でもチャレンジしやすい職業です!
  • 力仕事は少なめなので、体力に自信が無い方でも比較的務めやすい!
  • 従業員の子どもを預かる制度がある保育園では、保育サービス利用料タダで預かってもらい仕事に集中できます!
  • 子ども達の「おいしい」と喜んだ笑顔が毎日見られます!また、保育士の先生たちからも「給食を楽しみにしています」と嬉しい言葉も。
  • 保育園はそこまで大人数ではないので、余裕をもってメニューを考えたり、時には楽しんで献立を考案したりできます!
  • クリスマスやひなまつりといった季節ごとのイベントにちなんだメニューを考えられます!
  • 試食会などで保護者の方から給食に対する信頼や感謝の声が聞けたときのうれしさは人一倍!
  • ご家庭でも、園の食事メニューを目指してくださる保護者の方が居てくださり、栄養士をやっていて良かったと思えます!

【デメリット・苦労】

  • 栄養士が1人だけの小規模の保育園では、代わりの人がいないため、休みが取得しにくい。
  • 地方の施設は郊外にあることが多く、交通機関が不便で車の免許が無いとアクセスしにいく園もあります。
  • 栄養士と調理スタッフを兼任するところでの勤務の場合、業務内容が多岐にわたってしまい、かなり忙しい場合が多いです。さらに調理スタッフと変わらない給料待遇になってしまうことも。※管理栄養士の資格がなければ栄養士の手当てが付かないこともあるようです。
  • 最近はアレルギーのある園児も多く献立を考えるのも一苦労。なかには園の方針として鶏卵を一切使用しないところも。
  • 子どもの口に入るものとして保護者からの要求やプレッシャーも増えていて、対応に追われてしまう。
  • 予算内でのおいしいメニュー作りは意外にも一苦労です、提供したメニューでも低予算内におさめなくてはなりません。

まとめ

いかがでしたか?保育園での栄養士がどんなお仕事をしているか、どんな実態なのか少しでもお分かり頂けたでしょう。
保育園によってさまざまですが、保育士と同じくらい栄養士でも子どもたちと関わり、面倒を見る必要が出てきます。食のことが好きなのと同時に、子どものことも好きな方が保育園の栄養士に向いていますよ!
だからこそ、子ども達にとっても保育園にとっても保護者にとっても、なくてはならない存在なのです!
専門性が問われるので大変なことも多くありますが、その分「ありがとう」「ごちそうさま」の感謝の言葉や笑顔がやりがいに繋がります。

☆これから保育園で栄養士として働きたい方へ

食育に目を向けている園が多くなってきており、求人も増えてきています。選ぶ際に、保育理念や施設も大切ですがどんな給食を出しているか、食事への力の入れ具合などをしっかりと確認してください。
当ほいくジョブ<ほいくジョブでは、保育園での栄養士求人を多く取り扱い
さらには栄養士転職ナビ<栄養士転職ナビという姉妹サイトも運営しています。
お気軽にご相談・お問い合わせください♪

この記事が少しでもお役に立ったら、Twitter、Facebook、はてブでシェアを頂けると励みになります。