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保育園におけるおやつの必要性と目安の量!

子供なら、誰もが楽しみな“おやつタイム”。
そんな保育園のおやつタイムですが、実は子供にとって、大切な役割を担っています。
今回は子供のおやつにおける必要性と、一回に取る目安量について詳しく解説していきたいと思います。
(さらに、園児の大好きなお楽しみ“おやつタイム”~保育園におけるおやつの重要性~でも、保育園におけるおやつの重要性を載せております♪)

保育園におけるおやつの意味

保育園でおやつを出す意味あるの?ご飯だけで良いのでは?と思う方も少なくないと思いますが、保育園でおやつをだすことには、子供の楽しみの他にも重要な意味があります。
幼児の胃の大きさは、大人の3分の1と言われています。一度に食べられる量はとても少ないことがわかります。
しかし、子供は運動量が多く大人よりも代謝が良いため、たくさんのエネルギーを使います。
そのため、大人と同じ一日3回の食事だけで栄養を取ることは、とても困難であり、3度の食事でまかなえない栄養素やエネルギーをおやつで補う形になります。
子供にとって、おやつは楽しみなことの他にも、食事で摂りきれなかった栄養を補給するという大切な役割があると言えます。

おやつの量はどのくらい?

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次に、おやつの適量について考えていきたいと思います。
おやつをどれくらい与えたら良いのかわからない保育士さんやお母さんにわかりやすく説明します。

おやつの年齢別、目安量

◆0歳児
・乳児は泣いたらミルクやおっぱいをあげるので、おやつはまだ必要ありません
・11か月頃になり離乳食が毎食、食べられるようになれば、一日の栄養摂取量の10%(100キロカロリー)を目安に与えても良いです。

◆1~2歳児
約100~200キロカロリー(一日に必要な栄養素の10~20%)
子供の食べる量によって調整しながら与えます。

◆3~5歳児
約150~250キロカロリー(一日に必要な栄養素の10%~20%)
子供の食べる量によって調節しながら与えます。

50キロカロリーの目安

カロリー表記しただけではわかりづらいため、具体的に50キロカロリーの食べ物を、参考になるようにまとめてみました。

  • バナナ:1/2本
  • リンゴ:1/2個
  • ビスケット:2枚
  • ボーロ:6粒(13グラム)
  • キャンディチーズ3個(15グラム)
  • 小分けのカップヨーグルト:1/2カップ(60グラム)
  • おにぎり小:1個(33グラム)
  • 牛乳:75ミリリットル(子供コップ1/2杯)
  • さつまいも:40グラム(中1/4本)

※数種類組み合わせることで、栄養をバランスよく摂取することができるためお勧めです。

保育士さんや、乳幼児を持つ保護者の方にも是非、おやつの適量(目安)を知っておいてほしいですね。

おやつの内容はどんなものがいいの?

それでは、保育園におけるおやつは、一体どんなものがいいのでしょうか?園によっては、毎日手作りのおやつが提供されたり、反対に手作りはほぼ希で、いわゆるスナックなどのお菓子が日常的に与えられるところもあるようです。
これは保育園の規模、園児数にも関わってきますし、園児に対して調理師の数が少なかったりと、なかなかおやつの調理までは手が回らないという実態があるようです。
ですが、「手作りのおやつが一番!」ということは決してありません。重要なのは、その内容なのです。

☆旬のフルーツやお野菜

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旬の野菜や果物は、その時期に一番栄養価が高いと言われています。みずみずしく、香りがよいのも旬ならではの特徴です。
カットしたフルーツ、茹でた枝豆や、ふかしたジャガイモ、さつまいもなど、素材本来の味を生かしたおやつは、子供の味覚の成長を促すことにもつながります。

☆チーズ、ヨーグルト、小魚

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子供は骨の成長が活発です。その成長にカルシウムは欠かせません。将来、丈夫な骨や健康な歯を育てるため、カルシウムは最も重要な栄養素です。
また昨今では、カルシウムが精神の安定にも欠かせない存在だと言われています。心身ともに健やかに育つためにも幼児期にしっかりとカルシウムを摂取することが必要です。

☆季節感あふれるおやつ

日本には四季があります。その風土から育つ作物を利用し、季節を感じるおやつが提供されるといいですね。春には、よもぎの蒸しパンやいちごのマフィン、夏は、焼とうもろこしや見た目も涼しげなぶどうのゼリー、秋は、大学芋やスイートポテト、冬は、かぼちゃの蒸しパンやりんご煮などがおすすめです。
見た目にも楽しめるおやつだと、子どもたちの喜びも倍増します!ぜひ、色々なおやつを検討・取り入れてみてください。

<まとめ>

いかがでしたか?おやつには意味があり、年齢により目安の量があることがわかったのではないでしょうか?!
またおやつの献立によっては、子供に必要な栄養を効果的に取り入れることができます。
おやつは、子供たちの毎日の楽しみであると同時に、大切な食育の場でもあります。
色々なバリエーションを用意し、園児を楽しませながら、効果的に栄養を摂取できると良いですね。

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