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お悩み解決!!子供達の行動にストレスを感じてしまう保育士さん!

「子供が大好きだから、保育士になりたい!」と思って始めたお仕事ですが、大好きなだけでは勤まらない仕事であることを、現場で働いて実感する保育士の方が多くいます。
忙しい中、こなさなければならない仕事がたくさんある保育士のお仕事は、それぞれにペースがある乳幼児が相手であるため、事務作業のようにはいきません。
仕事を円滑に行いたいと思えば思うほど子供の行動が目についてしまう。
今回は、そんな保育士さんの悩みの解決に役立つような情報を紹介していきたいと思います。

目 次

もしかして、子供が嫌いかも!?と感じる瞬間

あんなに子供が好きで、一生懸命勉強して保育士さんになったけど、いざ働いてみると子供達との笑顔あふれる理想の毎日とは違って、子供にもイライラしてしまうという声が多くあります。
みなさん、どんな時にストレスを感じているのでしょうか。

  • なかなか給食が進まない、ご飯で遊ぶ
  • お昼寝中、やらなくちゃいけない事があるのに、子供がなかなか寝てくれない
  • 子供が泣いて、ダダをこねて予定どおりに保育が進まない
  • 1人だけ話を聞かずに動き回ったり、騒いだり、他の子にも影響してしまう
  • 準備万端、よしはじめるぞ!という時に限って、やっぱりトイレ!
  • 友達を叩いたり、悪い言葉をつかったり、いたずらばかりして言う事を聞かない

このように、子供の予測不能な行動に混乱してしまうこと、また、仕事を円滑に進めたいのに、うまくいかないことからのストレスで、子供が嫌いかもしれないと感じてしまう保育士の方が多くいます。
しかし、このように感じてしまうことは、悪いことではなく、子供達の保育も、仕事もしっかりこなしたいと考えている証拠です。
この悩みをかかえる時期を上手に乗り越えることで、保育士としてのスキルがあがり、プロフェッショナルになる道の第一歩としてさらに進むことができます。

保育士さんの頭を悩ませる、「我慢できない」子供達が増えている!?

友達にかみつく、叩く、物を投げる、待てない等、自分の欲求が我慢できず、思い通りにいかないとパニックに陥ってしまう子供が増えていると言います。
我慢ができないということは、自己主張が強く、頑固であるという個性でもあり、近年保育園で預かる子供の人数が増加しているため、目立っているという理由も考えられます。
子供の自己主張が一番強い時期として、1歳~3歳の時期があげられますが、この頃はまだ自分の感情を上手く伝えられないため、強引な行動をとってしまったりかんしゃくを起こしたりします。
保育園が多く普及する前までは、この時期は自宅で親が世話やしつけをすることが多かったため、今のように我慢のできない子が目立つこともなかったのではないかと思います。
このように、我慢ができず自己主張が強い時期は、発達段階においてとても大切なことであり、保育士の方たちの上手な対処法が求められています。

子供の行動_2

いったいどうして?子どもが困った行動をしてしまう理由

2~4歳ごろの子どもは自己欲求が出始める時期です。保育士としてどう対応すればいいか悩むシーンが増えて悩んでしまう時期ですよね。ではどうして子どもたちはかんしゃくを起こしてしまったり、困った行動をとってしまうのでしょうか。かんしゃくは、注目をひきたい、かまってほしい(注目)、物が欲しい、活動を行いたい(欲求)、活動をやめたい、いやだという気持ちを伝えたい(拒否)の3つの気持ちから生まれる場合があります。

ところが、身体機能や言語能力が未発達なため、やりたいことが自分の思うようにうまくできなかったり、感情や伝えたいことをうまく表現できずイライラしてしまい、怒りやイラつきの感情を自分でもどう扱っていいかわからないという気持ちから、大声をだして泣きわめいてしまったり、物にあたってしまったり・・・という行動につながっているようです。
例えば、過去にかんしゃくを起こした結果、母親が駆け付けてくれて抱きしめてくれた、あるいはおもちゃを買ってもらったなどの経験を通して「かんしゃくを起こしていいことがあった」という経験があった場合に、かんしゃくがコミュニケーションの手段として習慣化されている事も考えられます。

このように、子どもがかんしゃくや困った行動を起こす理由は1つではありませんが、「自分の思い通りにいかないことに対しての感情」が根本にあります。その点を保育士さんが理解してあげ、適切に対処することが大切です。

こんなときはどうしよう?よくあるお悩みと解決方法

今日も子どもが机の上にのぼってふざけている・・・困った行動をやめさせたい!などと、毎日保育士さんの頭を悩ませていることでしょう。ところが、これはこどもの「登る機能を育てている」本能による行動なのです。このようなときは、ただ「机はダメよ」といって降ろすだけでなく、登っていい場所に登れたらたくさん褒めてあげることが大切です。そうすることで、子どもはどこで登ることが正しいのか判断ができるようになります。

このように、子どもによる困った行動には一つ一つにかならず意味があります。なぜこの行動をしているのか、子どもの気持ちに寄り添い「本当はこうしたかったの?」「これが嫌なのね」「あなたの気持ちはわかる」というように共感してあげることが大切です。
ではここで、保育士さんのよくあるお悩みと、解決方法をご紹介します。

  • 暴れたり、大声で叫んだり・・・といったかんしゃくを起こした時の対処法
    かんしゃくは子どもにとって個人差が大きく、頻度もパターンも一人一人違うものです。かんしゃくをおこさないようにすることではなく、子どもの感情表現の一つとして受け止めてあげましょう。
    まずは気持ちが落ち着くまで危険がないように見守り、落ち着いたら「どうしたかったのかな?」と問いかけて、子どもの気持ちを一緒に考えて整理してあげましょう。
    また、これは実際のお話ですが、おむつを用意する時のこと、子どもは「自分で選びたかったぁ!」といってごねてしまったようです。そこで保育士さんは「すごいなあ、自分で選べるんだね。選べたらおいでね。
    と声を掛けます。そして自分で選んだおむつをもってきた子どもに「すごいなぁ!かっこいいのえらんできたなぁ!」とたくさん褒めてあげました。すると子どもはぐずることなく喜んでいうことを聞くようになったということです。
    このように子どものわがままや行動にイライラしてしまうよりも、できたことをたくさん褒めてあげるほうが、子どもにとっても、保育士さんにとってもプラスになることのほうが多いようですね。
  • 落ち着かない子ども達のクラスをまとめる方法
    入園式が終わり徐々に環境に適応していく子ども達にたくましさを感じる一方で、落ち着きのないクラスになっていく事もあるようです。
    落ち着かないクラスでも、やり方次第でクラスはどうにでも変わってしまうのです!その一つは先生の話し方です。もし子ども達が落ち着いていないなと感じたら、落ち着いているクラスの先生の話し方をみることが一番参考になります。
    話し方を変えることでクラス全体が変わっていくケースも多いようです。先生が落ち着いてゆったりと小さな声で話し始めると。「なんだろう?」子ども達が興味をもってお話に集中してくれます。
    きちんと子どもが集中してお話を聞いてくれたら、先生が嬉しかった気持ちや助かった気持ちを伝えるとよいでしょう。
  • 「ガブリッ!」噛みつきが起こってしまった時の対応
    1歳から2歳児に多くみられる「噛みつき」。傷跡が残ってしまう場合があるのでできるだけ防ぎたいところですね。
    お友達に何かをわかってほしい時など、言葉の代わりに「噛みつき」という行動が出てしまうのです。まず、「噛みつくこと」=「悪いこと」という認識は捨てて、目を離さないようにするなど、噛みつきを未然に防ぐことが大切です。
    それでもとっさの噛みつきには対応できないこともありますよね。例えば、○○くんはこのおもちゃで遊びたかったけど、うまく言えなかったんだね。でも噛まれたら痛いんだよ、◇◇ちゃん痛くて泣いてるよ、今度からは噛まないで「貸して」っていおうね。
    ……というように、噛みつきが起こってしまった場合は、噛んでしまった理由を聞き、気持ちを共有し、寄り添ってあげましょう。
  • ごはんを捨てたり、飲み物をこぼした時の対処法
    子どもがごはんや飲み物を机から捨ててしまうのは、「なんで自分の手を離したら物が落ちるの?」ということが不思議でたまらないという知的好奇心のため、物を上から落としてしまうのです。
    手首を回したい時期でもあるため飲み物もこぼしてしまいがちです。そのため、この時期はたくさん上から物を落とす経験をさせてあげることが大切です。
    しかし、かたづけなければいけないし、食べ物ももったいないですよね。対策として、こぼしにくいストローマグで与えたり、汚してもかまわないようにシートを敷くなどをするとよいでしょう。また、上手に食べられたときは褒めてあげると喜びますね。
    また、先生の反応が楽しくて繰り返してしまう場合の対策としては、落としたものを無言&真顔で掃除するのがといかもしれません。無反応であれば、そのうち効果がないとわかってやめられます。
    食べ物を捨てたり落としたりする行為は、子どもの成長と共にだんだんと減っていきます。あまり深くなやみすぎないことが一番ですね。

子供の行動_3

子供にイライラしてしまった時は、こうして乗り切ろう!イライラの対処法

子供は、身近な大人のストレスやイライラを敏感に感じ取ります。
そのため、自分の信頼している大人である保育士さんがイライラしていると、子供は不安から、さらにぐずったり、言う事をきかなくなったり、いたずらがエスカレートしてしまったりと余計に物事が上手く進みません。
そのため、イライラを上手に対処し、ストレスをためることなく、スムーズに仕事が行える状態を作りましょう。

イライラの対処法

  • 距離を置く
    言う事を聞かない子供に対してイライラしてしまった場合は、少しその子から距離をとり、違う子のお世話に移り気持ちを切り替えましょう。
  • 客観的な立場で考える
    お世話以外の仕事もしなくちゃいけないのに、何度言っても言う事きかないなど、自分の立場からの考えではなく、泣いているまたは、言う事を聞かない子供の立場になってみる。
    どうして泣いているのか、どうして言う事を聞かないのか、その理由がどこにあるのかな?と考えることで、イライラした気持ちを切り替える。
  • 優先順位を決める
    仕事もお世話も全部同時にしっかりやりたい!と意気込むのではなく、優先順位を決めてひとつずつこなし、できない部分は他の保育士さんや補助の先生に頼む道を考えることで、気持ちに余裕がでます。
  • 固定観念を捨てる
    保育園の方針で、保育の流れが決められていることがあるかもしれませんが、子供は1人ひとり異なった個性の人間であり、発達の途中である状態で、聞き分け良く集団の中で大人のように上手な人間関係を築きながら生活することはできません。
    いつのまにか、園の保育方針にすべての子供をあてはめようという思いが強くなっていませんか?
    今一度、自分の考えを取り戻してみることをオススメします。

子供の行動_4

まとめ

個性豊かで、ひとりひとり異なる子供達をまとめ、保育園の流れに合わせることは、とても大変なことです。
保育園で保育士としてこなさなければならない仕事と、予測不能な行動をする子供、どちらもしっかり対応しなければならないという強い気持ちが、逆にストレスに繋がってしまっているのかもしれません。
1人でこなせる仕事なのか、視野を広げて考え、自分だけで抱え込まず先輩や上司に相談してみることも大切です。

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