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【保育のニュース】保育園と幼稚園が一緒になる?気になる「幼保一元化」とは!?

最近話題になっている保育関連のニュースに、「幼保一元化」というものがあります。幼保一元化とは保育園と幼稚園の一元化を図る政策のことなのですが、これが実現されると、何がどう変わるのでしょうか。また、現場で働く保育士さんには何か影響があるのでしょうか。今回は、幼保一元化についてわかりやすく解説します。

幼保一元化ってどんな政策なの!?

「幼保一元化」についてご存知ですか?
幼保一元化とは、“保育園”と“幼稚園”を一元化しよう、という政策のことをいいます。
「えっ!?幼稚園と保育園って、同じじゃないの!?」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


保育園と幼稚園は似て非なるもの!

保育園と幼稚園、どちらも就学前の児童が通うところであるという点は同じなのですが、実は以下のような違いがあります。
■保育園…厚生労働省の管轄で、働くには保育士職員の資格が必要
■幼稚園…文部科学省の管轄で、働くには幼稚園教諭の資格が必要

どうして幼保一元化が必要になったの!?

では、どうしてこれまで別々に運用されてきた幼稚園と保育園を一元化する必要が出てきたのでしょうか。
その理由としてはまず、経済的効率化、という点が挙げられます。
総務省統計局が実施した「幼稚園と保育所の推移」に関する調査によると、保育所の数が22,624か所(2005年)、23,069か所(2010年)、24,038か所(2014年)といった具合に増え続けているのに対し、幼稚園は13,949か所(2005年)、13,392か所(2010年)、12,907か所(2014年)といったように減少し続けています。
そして現在、都市部では、保育園に通いたいのに定員オーバーで受け入れてもらうことができない“待機児童”が増加しています。

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幼保一元化で待機児童問題を解消
この点、幼保一元化によって保育園と幼稚園の運営や施設を一元化すれば、経済的な効率化を図ることができるというのはもちろん、待機児童問題を解消することも期待できる、というわけです。
また、幼保一元化施設には、子育てに関する地域ネットワーク作りの構築に寄与する、という役割も期待することができます。

幼保一元化のメリット・デメリット

最後に、幼保一元化のメリット・デメリットについて考えてみましょう。


幼保一元化のメリット

幼保一元化には、以下のようなメリットがあります。

  • 保護者の就労形態に関係なく、子供に教育・保育の機会を与えることができる
  • 生活環境や年齢が異なる子供同士が接することで、より豊かな発達を期待できる
  • 施設の効率的な運営が実現することで、現場の職員が安心して働けるようになる


幼保一元化のデメリット

一方で、幼保一元化には、以下のような問題も指摘されています。

  • 幼稚園が「1日4時間以上三歳児以上を教えるところ」であるのに対して保育園は「ゼロ歳から就学前までの子供を受け入れるところ」であり、その調整が難しい場合がある
  • 現場の職員が、幼稚園教諭免許と保育士資格、両方を取得しなければならない可能性がある

<まとめ>

幼保一元化にはまだまだ問題が残されているものの、実現すればより効率的な運用ができることが期待されています。この制度が実現すれば、保育士さんが活躍できる現場が今よりも増えるかもしれませんね。

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