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本当は「辛い」!?保育士さんの現実について

「辛い」!?保育士さんの現実について
保育士のイメージといえば、大切なお子様をお預かりし、第二のお母さんのような存在で、優しくて温かい存在。日々、お母さんの代わりに子どもたちと遊んだり、言葉や習慣を覚えさせたりがイメージでしょうか?
しかし、実際にはとても辛いと思うことがあるようです。どこの職場へ行っても、仕事内容や人間関係などで悩む方はたくさんいます。このコラムでは、保育士さんの現実や、イメージとのギャップなど、保育士さんの体験談も混ぜながら紹介していきたと思います。

目 次

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そもそも本当に楽しい仕事なの?

保育士の方は、体力も使い、精神力も追い込まれながらやっている方が多いと聞きます。その中で、保育士の楽しさを感じて、モチベーションを上げながら働けるのは一体どういうところなのか?楽しさとやりがいを感じることはどんなところでしょう。

保育士が「やりがい」や「楽しさ」を感じる時ってどんな時なんでしょうか?
下記のグラフをご覧ください。

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一番は、子供の成長を感じた時なんですね。どんな時にやりがいを感じるのか保育士さんの意見をご紹介していきます。

  • <子供たちの日々の成長>
    保育士として、乳幼児から言葉を覚えたり、絵を描いたり、生活習慣を身につけるなど教えていく中で、子供たちは目まぐるしいスピードで成長していきます。何も興味のなかった子が、一つのことに興味を持ち将来の夢を持ち、自分の意思をしっかり持つようになるほど成長していきます。園でお友だちも出来て、園に行くのが楽しみになり、協調性や思いやりも身についていきます。何か達成出来た時に「先生、出来たよ!」と嬉しそうに話してくれる子供たちにやりがいを感じています。
  • <子供たちの笑顔>
    保育士をやっていて、一番の癒しと活力になるのは、やっぱり子供たちの笑顔なんですね。日々、子供たちと遊んだり、言葉を覚えたり、一緒に過ごしていく中で、屈託のない笑顔を見られると、保育士にとって、なによりのパワーになるようです。子供たちの素直で純粋な心が、忘れていた子供時代を思い出し、保育士も自然と笑顔になれるような力を持っているのです。
  • <信頼関係が生まれる>
    保護者に対して、日々の園生活でお子様が「どんなことをしていたのか」「子供の成長した部分」「子供の苦手なこと」などを送り迎えの際や、連絡ノートでの報告で、保護者の方にも安心感が生まれ、信頼関係が出来るようになります。また、保護者に限らず園児たちも、実際には園で先生に直接には伝えないが、お家に帰ってお母さんに「先生とこんな遊びした」「先生大好き」など話したりするようになると、その言葉を聴いた保護者は、子供が園で楽しんでいること、先生と上手くいっていることがわかり、保護者や子供と信頼関係が生まれます。
  • <行事やイベント>
    保育士は、子供たちの日々のお世話はもちろんのこと、年間行事でのイベントがとても体力と精神力を使います。イベントのために、残業して準備に追われることも···。遠足、運動会、芋掘り、卒園式などたくさんのイベントがあり、準備も大変な中でも、子供たちが頑張っている姿や喜んでいる声を聞くと、それが活力になり、疲れが一気に吹き飛んでしまいます。子供たちのために頑張って良かったと思える瞬間ですね。
  • <子供たちの卒園後>
    保育士として、幼児期から言葉や習慣を覚えさせていく立場として、なにより子供たちがどんな人間に成長していくかどうかが気になりますよね。実際に、卒園後の園児が遊びに来てくれたり、偶然会い「歌手になりたい」「サッカー選手になりたい」「将来、先生みないな保育士さんになる」など声を聞くと、とてもやりがいを感じ、頑張って保育士をやってて良かったと思えます。

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ここがつらい!保育士さんの現実!

保育士を目指した時は、「子供が大好きだから」「やりがいを感じる仕事」など、保育士への期待を胸に入社し、張り切っていたところ、実際は、楽しいことばかりではなく思っていた保育士の仕事と違うとギャップを感じる方も多いようです。体力的にも、精神的にも辛くて、こんなはずじゃなかったのに!となった保育士ならではの辛いところ、保育士の現実についてご紹介したいと思います。

<人間関係>

人間関係は、保育士に限らずどんな職場に行っても付きまとうのが人間関係の悩みですね。では、実際に保育士の人間関係とはどんなものかというと。保育士のほとんどが女性で、男性が一人でもいたら雰囲気が変わり和みますが、現状で男性保育士は少ないです。女性の職場で派閥もあるといいます。下記は、一般的な女性の職場でよくある人間関係の悩みです。

【女性の職場でよくある人間関係の悩み】

  1. 理不尽な要求や扱いをしてくる
    なぜ、私がやらなきゃいけないのか?道理に合わないことを言われると嫌になってしまいます。
  2. うわさ話や悪口が多い
    人の悪口ばかり言う人っていますよね!勝手なうわさ話を流す人がいると迷惑ですね。
  3. 派閥関係で、空気を読むのが大変
    ベテラン組みと新人組みでグループが出来、対立が生まれたなど。
  4. 女性独自のルールがあった
    休憩時間やトイレなど行くタイミングが決まっていたり、立ち話はしないなどのマニュアルにない決まりがあった。

<給料が割に合わない>

給料が仕事量の内容に対して、割りに合わないというのが保育士の現状です。仕事が終わらない場合は、自宅へ持ち帰り作業することや、残業で残った仕事を終わらせるなどしていますが、実際は残業手当が出るところは少ないです。そのため、子供は好きだけどお給料と仕事内容が割りに合わなくて辞めたいと思うことがあるようです。

<保護者との関係性>

保育士をしていれば様々な保護者の方に出会いますが、中には「私の子供は一学年上のやっていることが出来るから、特別に一つ上の学年に入れて」や、「学芸会で私の子を主役に選んでほしい」「担任と相性が悪いので担任を変えてほしい」など自分の考えが全て正しく、他人の考えは間違っているという、「モンスターペアレント」の存在です。もっとエスカレートすると「子供が○○と言っている」など、子供が言ったようにしている保護者も実際にいます。園に通う子供にも悪影響ですよね。

<園の方針が合わない>

働く園によって方針は様々です。また保育士だけではなく保護者も園の方針が合わなく退園していく人も多いのが現状です。カリキュラムなどにより指定されたものをこなしていく方針で、例えるならば、専門の講師を招いて特別レッスンを行うので参加しなければいけないという強制的なものや、疑問に思い園長に伝えたところ「従えないなら辞めなさい」というのを耳にした方もいます。

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我慢の限界···そんな時はどうしたらいいの?

保育士の仕事は、常に人と関わる仕事で体力的にも精神的にも疲れてしまった。子供は好きだし、保育士の仕事は続けたいけど···。そう悩んだ時の解決法をご紹介していきたいと思います。

~保育士の仕事に疲れたと感じた時~

実際に、保育士の仕事はどんなことが疲れる原因なのか見ていきましょう!

  • 「定時にあがることは、ほとんど無く残業が多い」
    園児が帰った後は、掃除をして、報告書の作成、イベントの準備などやることが多いのがわかりますね。
  • 「動きっぱなしで、体力が限界」
    朝から晩まで子供たちのお世話をするので、動きっぱなしです。子供たちの行動は読めないので、突然トイレに行きたい!とか、泣き出す子などとにかく様々なことが起きるのに対応が必要です。
  • 「親の代わりという責任感」
    保護者の方から、大切なお子様を預かっているので、2人目のお母さんのような存在感で、責任は重大です。動き回ってケガしてしまったり、お友達とケンカしたり…などの事があると、もちろん保護者の方に報告するため、場合によっては、園で起きていることは園の責任となり、保育士の責任になる可能性もあります。
  • 「職場内の人間関係」
    上記にも記載した人間関係ですが、やはり人間関係の問題は辛い問題の一つのようです。よくあるのが、真面目な良い先生ほど辞めるという傾向があります。「自分には甘く、他人には厳しい人」っていますよね。そんな理不尽で自分勝手な人との関係が上手く行かずに傷ついて退職してしまう人がいるようです。
  • <保育が上手くいかない>
    子供は好きだけど、中にはお友達とよくケンカする子、先生の言う事を聞かない子、意地悪な事をする子など、いわゆるトラブルメーカーの子供に手を焼く子供に疲れてしまい、モチベーションが下がってしまうことも多いようです。
  • <文章など書類作成の事務が苦手>
    保育士は、子供たちの身の回りのお世話をするだけでなく、お見送りした後に報告書やイベントの考案など、事務的な作業を行っています。しかし、事務作業に慣れない人も多く、文章を作成することに疲れて保育士の仕事がつまらないと思うようになってしまう人もいます。
  • <職場の空気が悪い>
    人間関係が嫌になる原因として上記でも記載していますが、それに伴い職場の空気が重く、空気が悪い状況で、職員みんなが忙しくピリピリした雰囲気だと働きづらくなりますよね。

このように、保育士のお仕事は体力的にも精神的にも疲れやすい理由があるようです。
保育士のお仕事に疲れた方、つまらなくなってしまった方への解決法をご紹介していきましょう。

~保育士の仕事に疲れた時の解決法~

  • <自分にあった園ですか?>
    今いる園は、あなたの目指す保育方針や園でしょうか。子供にかける言葉一言で人間形成されていくような、人間の土台を作る大切な時期です。褒めることや、叱ることも大事ですが、その指導の仕方があっているのかどうかも重要です。自分が思い描く保育が出来ていますか。もし違和感を感じるようであれば、他の園を考えてみてはいかがでしょうか。
  • <転職をする>
    自分が頑張っても報われないような職場であれば、転職を考えて見ましょう。子供が好きだけど保育士の仕事はもう限界という方にオススメのお仕事はこちら。
    「学童のスタッフ」「作業療法士」「ベビーシッター」「テーマパーク」などあるので、保育士は合わなかったけど、子供に関わるお仕事をしたい方は、新たな自分にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
  • <残業をしないように、効率よく進めてみよう>
    まず、どのくらい仕事に時間が掛かっているのか?どこにつまづいているのか?を確認しながら、仕事が早い先輩職員がいるのであれば、コツを聞いてみる。書類作成ものであれば、文章をまとめる力を身につけるため、本を読んでみるなど、自分の効率良い仕事の仕方について考えてみましょう。
  • <プラス思考に働いてみよう>
    小さなことでも気になってしまう性格の人っていますよね。繊細な心を持つことはとても良い事です。しかし、社会に出るとたくさんの人と関わる上で傷つくことも少なからずあります。何でも失敗して前へ進めるので、失敗を恐れずに前向きに、変化していく自分を楽しみに頑張っていきましょう。

保育士は、体力も精神力、そして自分がどれだけ前向きに頑張れるかが問われるお仕事なのですね。上記にも記載しました、保育士以外の子供と関わる仕事で、他にもこんなお仕事があるのでご紹介していきたいと思います。

~子供に関わるお仕事、番外編~

  • 「ベビーマッサージインストラクター」
    赤ちゃんの肌や身体の仕組みに関する基礎知識、ベビーマッサージに関する専門的な知識と技術を備えたプロのインストラクターです。
    資格:ベビーマッサージインストラクターの取得が必要です。
  • 「チャイルドマインダー」
    0~12歳の子供を対象に、少人数生の家庭的な保育を行う専門家であり「少人数保育のスペシャリスト」と言われています。
    資格:チャイルドマインダーの取得が必要です。
  • 「ベビーシッター」
    0~12歳の子供を対象に、子どもの自宅に行き、保護者の代わりに保育を行うお仕事です。
    資格:ベビーシッター資格認定試験の取得が必要です。

まとめ

保育士を経験された方の実際の声を基に、コラムを作成してみましたがいかがでしたでしょうか?保育士の一般的なイメージは、子供たちの身の回りのお世話をして、子供たちの笑顔に癒されながら、アットホームな雰囲気で働いているのかと思っていましたが、現実では、人間関係や保護者とのトラブル、事務作業なども多く残業がほとんどだった事を知り、保育士の辛い部分がわかりましたね。それと同じくらいに、保育士としてのやりがいも知れて、ますます保育士の魅力もたくさんありました。このコラムを読んで、悩んでいる方の良いキッカケになればと思います。

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