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歯磨きを嫌がる子供!保育園での上手な対処法!

歯磨きが大好きな子供はなかなかいません!
それは、口の中という敏感な場所に、異物が入っていることに抵抗を感じてしまうからです!
歯磨きをしなければ虫歯になってしまうからと、親や保育士さんが必死になればなるほど子供は嫌がってしまいます。
少しずつ歯磨きが不安で嫌なものではないことを教えて行く必要があります。
今回はそんな子供の嫌がる歯磨きを上手に行う方法を、わかりやすく解説しながら紹介していきたいと思います。

子どもの虫歯、その原因は?

◆大人から虫歯菌が移る

生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが、大人が口を付けた食べ物を子供に食べさせるなどの行為から、大人の口の中にいた虫歯菌が子供の口の中に入り定着して、乳幼児の虫歯の原因になります。
幼い頃にもらってしまうと虫歯になりやすくなってしまうため、3歳までの乳幼児には特に注意する必要があります。

特に注意すること

  • 固い食べ物を大人が口で砕いて、子どもに食べさせない
  • 大人が口をつけた箸、スプーンで子どもに食べさせない
  • ミルクの温度を確かめるために、赤ちゃんが飲む前にママが哺乳瓶に口をつけない
  • スキンシップとして、赤ちゃんの口にキスをしない

◆口の中の糖分

虫歯の原因となる菌は、ミュータンス菌という虫歯菌にあり、餌になる糖分があるとミュータンス菌は発生・増殖します。
つまり、餌となる糖分を口内からなくせば虫歯になりにくくなるということになります。
甘いおやつ、甘い飲み物など糖分が含まれている食材はたくさんあります。
特に1歳半から2歳くらいの子どもの虫歯の原因の多くは、飲み物にあるといわれています。
ジュース、スポーツ飲料などは思った以上に糖質が多く含まれているため、注意が必要です。

◆歯並び

歯並びが原因で、虫歯になってしまうこともあります。
歯並びが悪いと、隙間に食べ物のカスがたまりやすく、歯磨きをしても残ってしまうことが多く、虫歯になってしまいます。

◆食事の間隔

唾液には抗菌作用があり、口の中に何も入っていない状態の時に、唾液で菌を洗い流し虫歯を防ぐ働きがあります。
そのため、一日中何かを食べている状態や、口の中に食べ物が入っている時間が長いことで虫歯菌を増殖させ、虫歯の原因となります。

保育士さんに押さえてほしい!子どもの歯磨きの基本

自分の歯を磨くのとは違い、子供の歯を磨くのって、嫌がるし動くし大変ですよね。
そこで、歯磨きのポイントをご紹介したいと思います。

強さ

子どもが歯磨きを嫌がるのは、間違った磨き方で痛みを感じている場合もあります。
歯ブラシは鉛筆のように持ち、大人が自分の歯磨きをする時の半分以下の力で磨いてみましょう。
ついつい力を入れてしまいがちですが、歯ブラシの重みで磨くというイメージで行うと丁度いいでしょう。

虫歯になりやすい箇所を逃さない

虫歯になりやすい場所は、上の前歯、上下の奥歯、歯と歯の間。
隅々まで磨くのが難しい時は、虫歯になりやすい場所だけは、確実に磨いてあげるようにしましょう。
磨く順番としては、奥歯から始めて、痛みの感じやすい上の前歯は最後に行うのがポイント!
歯と歯の間は、デンタルフロスを使うのが良いでしょう。

毎食後、頑張って歯を磨かない

おやつの時間も合わせると、子どもの一日の食事回数はとても多いもの。
食事が終わる度に頑張って歯を磨くというのは、やる方もやられる方も大変ですね。
保育園は多くの子供たちの歯を磨かなくてはいけません。
人数が多いだけでなく回数も多いとなると…大変ですよね。
歯垢は24時間で増殖するので、毎食後ごとではなく「1日1回はきっちり汚れを落とそう」というくらいの気持ちで構えてみてはどうでしょうか。

そして、子供が疲れていたり、体調が悪い時には無理に行わないようにしましょう。

歯磨きを嫌がる子どもをその気にさせるには?

挿入_虫歯

歯磨きが大事なことはわかるけど、子供が嫌がるので毎回苦労する…という方は多いでしょう。
では、歯磨きを嫌がる子どもをその気にさせるには、どうしたらよいのでしょうか。

習慣化

一日の終わりには、必ず歯を磨くという習慣をつけましょう。
毎日続けることで、歯磨きって必要なものだと子ども自身が体で覚え、受け入れられるようになっていきます。
時間はかかるかもしれませんが、楽しんで、根気よく続けてみましょう。
家で習慣となれば、保育園などほかの場所でも嫌がらずにできるようになりますね。

まずは遊びから

子どもは口に歯ブラシが入った瞬間、舌で歯ブラシを押し出そうとすごい拒否反応を示すことがありますよね。
まずは、いきなり歯を磨こうとせず、手のひらを口に当てたり離したりなど、触られることに慣れる遊びをやるなど楽しみをプラスしてみましょう。
保育園では、みんなで歯磨きの歌を歌っているところもあるようです。
子どもと一緒に替え歌を作ってみるのも良いですね。


<子供が好きな歯磨きの歌>

歯磨きをするのが嫌なのではなく、歯磨きをしないことが嫌だという歌で、いやいや期の子供達にぴったりです。

絵本を利用する

歯磨きを題材にした絵本を普段から読み聞かせる。
大人が頑張って歯磨きの大切さを語るより効果的な場合もよくあります。
利用してみるのもよいかもしれません。


<オススメの絵本>

はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!

はみがきれっしゃ
▽著者名:くぼ まちこ
▽出版社名:アリス館
▽価格:1080円
▽内容:しゅっしゅっしゅっ、しゅっしゅっしゅっ、きたよきたよ、はみがきれっしゃ!おくちのなかへ、しゅっぱつしんこう~!
出典:Amazon

子供はみんな列車が大好き!
はみがきを列車に見立てて楽しく歯磨きができる本です。
お話の内容に沿って歯磨きをすると子供はとっても喜びます!

はみがきあそび

はみがきあそび_
▽著者名:きむら ゆういち
▽出版社名:偕成社
▽価格:756円
▽内容:小さい時の習慣は一生つづきます。食事のあとはすぐにはぶらし、あそびながら生活リズムを覚える絵本。0・1・2才から。ボードブック。
出典:Amazon

とてもかわいく、わかりやすい絵で子供達に大人気の本です!
楽しく絵本を読み、遊ぶことで、子供の不安も解消され、本のマネをして口をあけてくれます!

笑顔で

歯磨きを楽しくやっていますか?
虫歯にしてはいけないとばかりに必死な顔で子どもと接していませんか?
ゆったりと構えてみましょう。
大人自身が、自分の歯磨きを笑顔でやっているかも重要ですね。
嫌々やっているのは子どもには伝わるものです、Keep smiling♪

ほめてあげる

嫌がらずに歯磨きができたら、たくさんほめてあげましょう。
ほめられて嬉しいという体験が、毎日の歯磨きにも良い影響を与えるでしょう。

<まとめ>

歯磨きを毎日行うことで、虫歯になりにくい口内環境ができます。
大人自身が楽しく歯磨きをしている姿を見せることで子供もその気になるはずです。
そして、子どもの歯を磨くときも必死にならず、笑顔で続けていきましょう。
子どもとのスキンシップを図るためのツールとして、歯磨きを楽しんで行ってみてはいかがでしょうか。
子どもの歯磨きを手伝ってあげられる期間は短いものです、是非楽しみながら向き合ってみてくださいね。

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