「病院内保育室」は、24時間体制で働いている医療機関に従事している看護師さんや女性医師などを利用対象とした保育施設です。
変則シフトが常となる看護師さんでは、一般の保育所では、延長保育を利用しても十分な保育を受けることは難しく、厚生労働省の後押しもあり、院内保育所の設置拡大傾向が続いています。
“病院内や近隣に設置される”、“24時間、365日稼動している”、あるいはそれに近い稼動体制が整っている、“病院が直接運営しているケース、業務を外部委託しているケースがある”、“福利厚生など待遇面で充実している場合もある(経営母体による)”
上記のように、一般的な保育所とは異なる点は多く、「企業内保育所」と似た側面があります。
病院内保育室は、比較的少人数の施設が多いともいわれますが、人数規模によって、4つのタイプに区分されています。
・A型特例:最も規模の小さい区分で、児童数は4人未満、保育士数は2人以上、保育時間は8時間以上の施設。
・A型:児童数は4人以上10人未満、保育士数は2人以上、保育時間は8時間以上の施設。
・B型:児童数は10人以上30人未満、保育士数は4人以上、保育時間は10時間以上の施設。
B型特例:最も規模の大きな区分で、児童数30人以上、保育士数10人以上、保育時間10時間以上の施設。
規模によっても異なりますが、基本的には大掛かりな行事や取り組みなどはなく、預かっている子供の面倒をみるのが主となります。
シフトが変則的となるケースは多いようですが、給与は比較的高く、未経験の初任給であっても月収18万円を超える求人や、ボーナスも多いケースが見られます。学年ごと、クラスごとの集団保育を通してキャリアを積みたいという方は向かないかもしれませんが、給与を重視している方や小規模保育を経験したいと考えている方にはオススメです。