「認可保育所」とは、都道府県知事によって認可を受けている保育施設で、国の定めた「児童福祉法」にある「保育所最低基準」(子供一人当たりのスペースや保育士の配置など)を満たしている施設です。まだまだ深刻な待機児童問題を解消すべく、国も自治体も動いていますが、現状として、なかなか「認可保育園」は増えていない状況にあります。
認可保育園で働くには、以前は保育士資格を有することが必須でしたが、平成28年から基準を緩和する動きもあり、注目求人の一つとなっています。
利用者としては、認可外保育所と比べ保育料が安いなどのメリットがありますが、国と都道府県、市区町村が運営費の3/4を負担しているため、容易に増やすことが難しいという側面もあります。
全国で最も待機児童問題の深刻な東京都では、認可保育所数は平成23年に1800施設で、前年比で60施設増加しています。
「認可保育所」は、「認可外保育所」と比較されることが多いですが、そこで働く保育士さんにとっては、下記のような違いがあります。
、認可外保育所に比べ、公的資金の補助を受けて運営しているため、給与が安定していて長期に渡って働きやすい”、“延長保育や一時預かりなども、明確に規定されているため、過度な残業などが生じない”、“ベテランの保育士さんが集まりやすい”、“認可外保育所に比べ、福利厚生が安定、賞与が比較的充実している”、“保育指導全般的に、認可外に比べるとカチッとしている”
実際に現場に入ってみてわかることも多いと思いますが、認可と認可外では、保育士さん、保護者、お子さんそれぞれにとっても、様々な違いがあるようです。