7月7日は七夕ですね。
願い事を書いて笹に吊るす。
七夕の時期になると、街中でも願い事を書いて吊るすコーナーを設けていたり、七夕まつりが開催されたりしていますね。
おりひめ様とひこぼし様が一年に一度だけ会るというロマンチックなストーリーも加わりとても親しみがある行事ですよね。
しかし、子ども達に、どうして願い事を笹に吊るすの?どうしてちょうちんを飾るの?などと聞かれたら、きちんと答えられるでしょうか?
七夕の由来を知ることで、もっと身近で楽しい行事となるのではないでしょうか。
五色の短冊わたしが書いた♪とありますが、短冊を笹に吊るすという風習は江戸時代から始まり、日本独特の風習だそうです。
七夕は、もともと中国から伝わった伝説とされていますが、ギリシャやフィンランドなど世界各地で七夕をお祝いする催しが開かれているそうです。
中国の伝説によると、おりひめ様とひこぼし様を会わせるために七夕の夜にカササギが羽を重ねて橋を作るという言い伝えがあります。
ギリシャでは、こと座の「ベガ」にまつわる悲しいお話が伝わっています。
世界各地の七夕伝説を調べてみるのも楽しいですよね。
それぞれ違った内容ですが、どれもちょっぴり切ない物語が多いですね
。
小さな子どもたちにわかりやすく説明するとなると、
「昔、おりひめという機織りが上手なお姫様とひこぼしという牛飼いがいました。
二人は結婚をして仲良く暮らしていたのですが、仕事をしなくなってしまいました。
怒ったお父さんは、二人を引き離しました。悲しくて悲しくて、二人は泣いてばかりいました。お父さんは、そんな二人をかわいそうに思い、7月7日、一年に一度だけ二人が会うことを許しました。」
とこんな感じでしょうか。
世界各地の七夕伝説でも出てきますが、夜空に浮かぶ「夏の大三角形」も七夕とはとても関係があります。
おりひめ星である【こと座】の「ベガ」、ひこ星である【わし座】の「アルタイル」、そして【はくちょう座】の「デネブ」。
これらの3つの星をつないで「夏の大三角形」と呼ばれています。
おりひめ星の「ベガ」とひこ星の「アルタイル」の間を「天の川」が流れていて、夏の晴れた夜空(20~21時頃)の東の空で見ることが出来ます。
子どもたちは寝てしまっている時間かもしれませんが・・・。
今年は8月9日が旧暦の7月7日となります。
新暦の7月7日ですと梅雨時期となり、なかなか晴れた夜空とはいかないことが多いですが、旧暦でしたらすっきりと晴れた夜空に星を観察できるかもしれませんね。
ちなみに、旧暦の7月7日頃に最も輝きを増す星であるそうです。
夜空を見ながら七夕のお話をするなんて素敵ですね。
七夕にまつわる絵本はたくさんありますね。
ここでは、保育園で読んでみてほしい、おすすめの絵本をご紹介します。
たなばたむかし
▽出版社:ポプラ社
▽著者:大川 悦生
▽絵:石倉 欣二
▽価格:1000円(税別)
▽内容紹介
いぬかいさんは、松のえだにきれいな着物がかかっているのをみつけ、おもわずかくしてしまいました。それは……。
出典:Amazon
民話調で語られていきます。
羽衣を隠された天女と犬飼の若者の物語です。
内容がわからなくても民話調のリズムが小さな子どもにも心地よく感じられます。
絵がとても素敵です。
ねがいぼしかなえぼし
▽出版社:岩崎書店
▽著者:内田 麟太郎
▽絵:山本 孝
▽価格:1200円(税別)
▽内容紹介:友だちが引っ越してしまったから、七夕に会えるようにお願いしよう。一方天上では織り姫と彦星が恋に落ちて、仕事をしなくなり、帝の怒りに触れ、会えなくなります。
出典:Amazon
友だちが引越しをして、七夕に会えるようにお願いをする。
とても分かりやすく七夕のことが書かれていて、子どもの「なぜ?」にこたえられる絵本です。
大人にもとても参考になります。
力強く独特の絵に、子どもたちも惹きつけられることでしょう。
もうおねしょしません
▽出版社:あかね書房
▽著者:寺村 輝夫
▽絵:いもと ようこ
▽価格:1200円(税別)
出典:Amazon
ネズミのちゅうこの保育園での七夕行事のエピソード。
保育園という舞台であることから、子どもたちも絵本の世界に引き込まれることでしょう。
いもとようこさんの絵、とてもかわいいです。
保育園で子どもたちと一緒に作る七夕飾り。
とても楽しいですよね♪
七夕飾りには、それぞれ意味があるのをご存知でしょうか。
などなど、いろいろな願いが込められているようです。
そして、飾りをつける笹は、昔から邪気をはらうといわれ、神社では神聖なものとされていました。
昔の人々は、さといもの葉にたまった夜露をすずりに落とし、墨をすって梶の葉に和歌を書いて願いをこめていたようです。
その夜露のことを「天の川のしずく」と言っていたようです。
なんとも風情がありますよね。
保育園でも夜露とはいきませんが、保育士さんが子どもたちの願いを聞いて、墨を使って短冊に書いてみるなんて素敵ですよね。
そして、七夕飾りは、折り紙を使って子どもたちと一緒に作ってお祝いしましょう♪
1歳児くらいまでは、とにかく自分の好きなように短冊に絵を描く。
2歳児は、短冊を「わっかつなぎ」にする。
3,4歳児は、はさみを使って「吹き流し」、「投網」、「ちょうちん」に挑戦。
5,6歳児は、おりひめ様、ひこぼし様を折り紙で折ってみる。
文字の書ける子は自分で願いごとを短冊に書いてみてもよいですよね。
その子その子の出来ることをやってもらって、一緒に七夕をお祝いしたいですよね。
自分で作った七夕飾りを見ながらお祝いをするなんで、子どもたちにとって忘れられない出来事となるでしょうね。
昔から伝わる伝統行事を祝うって、なんだか感慨深いですよね。
これからも大切にしていきたい行事ですよね。
一年に一度の七夕。
とてもロマンチックな物語ですよね。
昔から伝わる伝統行事が今もなお受け継がれていることは素晴らしいですね。
大人も子どもも七夕ってどういうものなのか、絵本を通して楽しみながら学んで、より楽しいお祭りにしてくださいね♪
今年の七夕、晴れると良いですね!!