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子供は天才芸術家!保育園で絵を描かせる重要性・狙いについて

保育園では、子供に制作させたり絵を描かせる機会が多いですが、上手に作ったり、うまい絵を完成させる事が目的ではありません。
子供が自由に描いた絵は何の意味も持たないただの落書きにも見えますが、子供の大切な発達の証になるものです。
ここでは、年齢ごとの絵の特徴や、子供の絵を描かせる事の重要性について触れていきます。保育士として働いている人や保護者の方は是非ご参考にしてみてください。

保育園で絵を描くことの楽しさ・狙い

絵は成長の証、楽しいが一番

子供に絵を描かせるのには、「成長の証」として記録を残しておく狙いもあります。
小さい頃、子供が最初に描く絵には足型や手形が多いですね。保育園ではクレヨンやマジックなど子供の手に馴染みやすく描きやすい太めの道具を使うので、不器用な子供でも絵が描きやすくなります。保育園では、絵を上手に描く事よりも、楽しんでもらう事が第一の目的です。この頃、絵が苦手・嫌いになるのか好きになるのかは、指導に当たる保育士さんによる部分も大きくなります。
始めのうちは、画用紙いっぱいに絵を描くとか、適切な筆圧をかけて線を描く事ができません。でも、本当に自分の好きな時に好きなように描かせてあげると、描くことを楽しい、面白いと感じ、その後すごい成長をみせてくれるものです。

0~1歳児クラスで実施したい絵

意味のない絵を楽しく描く

0~1歳児クラスでは、とにかく意味のない絵をかきなぐる時期です。1歳頃には好きな色を使ってグルグル描かせるなど、簡単な絵を描かせてあげるといいでしょう。
様々な色のバリエーションを使う事や正しく描く事を目的にせず、まずはペンがこすれる感覚や、自分の思い通りに描くというのを楽しんでもらいます。

大好きな「色」ばかり使う

絵を描いているうちに自分のお気に入りの色も定まってきて、自由帳を見ると全部同じ色で埋め尽くされているなんて事もあります。年齢を重ねていけば、今まで一色使いだったのが、様々な色を使って描けるようになってくるのですが、0~1歳の頃はまだそれが難しいでしょう。

 
保育士さんとしては、その子があまりにも一色にこだわっていたら心配になるかもしれませんが、子供はその日の気分によって使いたい色が変わってくるものなので、小さな頃は子供が満足するだけ描かせてあげます。
もしもっと他の色も知ってほしいという事でしたら、子供の横で違う色を使って何かを描いて見せると、効果あるかもしれませんよ。

おすすめの絵


うずまき

うずまき

2歳児クラスのお絵書きタイム

何かつぶやきながら描く

幼い頃の絵は「なぐり描き」が特徴ですが、2歳になると絵を描く時の様子が変わってきます。何かをつぶやきながら描いている事に気づくでしょう。
「ドーン」、「ヒュー!」「キレイ」など、何か独り言を言いながら絵を描いているシーンをよく見かけるようになるはずです。キャラクターの絵を描いている時は、それに成りきってセリフを言いながら描いている事もあります。

おすすめの絵

  • 仮面ライダー
  • アンパンマン

あんぱんまん

3歳児クラスの絵の特徴

自分で絵を名づける命名期

3歳児は「命名期」と呼ばれる時期で、丸や線に子どもなりの「意味」が現れてきます。
例えば家族を表して丸を大きく3つ描く子が出てくるのもこの時期です。大人にとっては区別のつづらい絵でも、自分で「これは~だよ!」というように命名しながら絵を描いていくのが特徴です。

この時から少しずつ子供が独自の想像力を働かせて絵を描いてくるので、まさに成長の証が垣間見えるでしょう。

絵を描いている時に話しかけてみる

先生は絵を描いている時に、「何を描いているの?」と優しく尋ねてみるのもいいでしょう。
聞いてあげる事によって、自分のイメージを周りに伝える事も学べます。絵を描いた後にも「これは何?」「何をしているところをかいたの?」などと突っ込んで聞いてあげるのもいいでしょう。子供が自分で想像した世界について語ってくれるはずです。

おすすめの絵

  • すいか
  • 図形や線

にじ

4~5歳児クラスでは

4~5歳では、色や形もどんどん現実のものに近付いてきます。

4歳後半頃

「頭足人」が出てくる「図式期」という成長段階に突入します。
自分が思う図形や直線をある程度描けるようになり、だんだん大人も何を描いたのか予想しやすくなります。
頭から手や足が生えているような絵を「頭足人」と言いますが、これは子供が人を描く時の特有の書き方です。

とうそくじん

理由は定かでありませんが、なぜか4歳頃にこの頭足人が描かれる事が多いのです。
さらにこの頃の発達過程を特に「図式期」と呼んでいますが、これは丸や三角、四角といった図式を使って絵を描くようになるからです。

図式期

5歳

5歳以上になると絵にオリジナルティが現れてきます。自分のセンスや指先の発達を生かしてイメージ通りの絵を描く事ができるようになってくるので、先生は一人ひとりの絵を見ながら「個性」を感じ取る事ができるでしょう。

この時期は特に「レントゲン画法」と呼んでいます。今まで四角の上に三角が乗っただけの分かりにくい家の絵から、家の中に家具があると認識する事によって家のアウトラインや人物像を、現実と近い形で描く事ができるものです。
まるでレントゲンで家を透かして見ているように感じるため、「レントゲン画法」と呼んでいます。

おすすめの絵

  • 家族
  • 友達や先生

れんとげん

<まとめ>

いかがでしたか?
年齢によって子供たちの絵の描き方も様々で、面白いですね。
絵にはその子の発達状況や想像の世界が表現されるので、大人の絵の基準に無理やりあてはめないようにし、自由に描かせてあげる事が大切です。大人にとっての当たり前を押しつけてしまうと、子供は絵を描くのが嫌になり、自発的に描こうとしなくなってしまいます。そして、絵に苦手意識を持ってしまうと、成長の発達を阻害してしまう事になってしまいます。
真剣なまなざしでスケッチブックと対峙する子供達を、温かく見守ってあげてください。

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