保育園の保育室には、いつも明るく楽しげな壁面製作の飾りがありますよね?!
保育士さんは子供の面倒を見るばかりではなく、壁面の飾りを製作するような、制作系のお仕事も結構あるんです。
ステキな壁面制作は、季節の飾りで子供たちにお話したり、子供たちと一緒に製作したり、お部屋の雰囲気が明るくなったりと、嬉しい効果がたくさん!
こちらでは、「アイデアを考えるのが大変~」という悩みを持った保育士さんに、壁面制作にお役立ちの情報を紹介していきます。
保育園で壁面を製作し飾るのには、まず、季節ごとに違う飾りを見て子供たちに季節感をもってもらいたいという意味があります。また、明るくかわいく飾ることで、園児たちは毎日楽しく過ごすことができますよね。
壁面製作では、園児が製作したものを一緒に飾り完成させるようなものもあり、お母さんがお家で描いた絵を家の壁に飾るように家庭に近い環境づくりができ、園児と保育士さんとのコミュニケーションにも繋がっています。
自分が作ったものを飾ってもらえると、子供たちも大きな達成感を味わうことができ、「できる!」という自信がつくのです。
その他にもカラフルな色を目にすることで色彩感覚が養われ、脳の発達に繋がるとも言われています。
よいことばかりに思える壁面制作ですが、何と、保育士さんの約30%が反対しているようです。
その理由にはどんなものがあるのでしょうか?!
子供と一緒に壁面製作を行う場合、年齢によってできることやできないこと、難しいことがあります。
年齢や成長段階に合わせた形で制作に取り組ませることが重要になります。
では年齢によってどのようなことができるのか、紹介していきます。
1歳
まだまだ手先が器用でなく、できることは少ないので、なぐり書きやスタンプを使って製作できるものがよいです。
例⇒紙を準備、手のひらに絵具をつけてスタンプし目をかいて手形のお魚に
2歳
絵具でゆび押しなどができるようになります。
他には色塗りやシール貼りの製作もよいでしょう。
例⇒すいかの形の画用紙を準備し、スイカの種を指スタンプでつける
3歳
だんだんできることが増えます。色塗り、指押し、スタンプ、折り紙を
ちぎったりノリを使って貼ったり、拾った葉っぱなどでの製作ができます。
例⇒紙皿やおめんの形に切った画用紙を準備し、拾った葉っぱを目と鼻と口にしてノリで貼ってお面をつくる
4歳~6歳
上記のことに加え、簡単な折り紙やお絵かきや工作などもできますね。
はさみを使って紙を切り抜いたりもできるようになります。
例⇒茶色の折り紙を準備しドングリを折り好きなお顔を書いて飾る
折り紙を準備しはさみで切って天の川を作る
春(3月~5月)
入園、桜、ひなまつり、ひなあられ、こいのぼり、柏餅、いちご、
たけのこ、ミツバチ、蝶々、テントウムシ、チューリップ
夏(6月~8月)
梅雨、あじさい、かたつむり、プール、浮輪、海、魚、スイカ、くわがた、カブトムシ、かき氷、アイス、ひまわり
秋(9月~11月)
ハロウィン、紅葉、落ち葉、十五夜、トンボ、鈴虫、柿、ぶどう、焼き芋、栗、コスモス
冬(12月~2月)
クリスマス、お正月、雪遊び、雪だるま、雪うさぎ、スケート、節分、みかん、りんご
たくさんのデザインを見て頭の中にいれておくと製作するものを考える時にもアイデアが浮かびやすいですよ!
実際に保育園の壁一面を飾っている壁面制作をいくつかご紹介したいと思います。
季節ごとに、素敵な作品が飾られている様子は、園児だけでなく、出入りしている保護者の目にもとまります。
保育園の壁面製作に対しては、中には反対の意見もあるようですが、子供達と一緒に製作し飾ることで共に達成感を得たり共に楽しめたりと、制作する意義やプラスの効果もたくさんあります。
そして、毎回変わる壁面を楽しみにしている子供たちはたくさんいます。
壁面が気になって子供達が集中してくれない…という声もありますが、壁面の飾りがとてもステキで、子供達の関心を集めているということでしょう。
保育士さんにとっては大仕事かもしれませんが、これからも、素敵な壁面制作を、子供たちと一緒に作っていってほしいと思います。