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保育士さんの毎日の仕事…保育日誌は効率よく仕上げたい!

保育士の仕事で子供と直接のかかわりをするわけではないけれど、多く時間をとられる「保育日誌」の効率のいい書き方教えます!

保育日誌は大変!?

「書き方がわからない!」「何を書いていいかわからない!」「書くのに時間がかかる!」と悩んでいる保育士さんいませんか?
日々の保育業務だけでもお疲れの保育士さんに、大きな負担となっているのが「保育日誌」や「連絡帳」の記載でしょう。
たくさんの子供達をみている保育士さんでは、人数に比例して記録作成業務もかさみます。
保育日誌に時間を取られて悩んでいる保育士さんの声は多く聞かれるようです。
保育士を目指している人なら実習中に最初の洗礼を受けているかもしれませんね。
今日は、保育日誌が悩まずに書けるポイントを教えますね。

保育日誌と保育経過記録の基本

保育日誌はあくまでも、保育の一部、記録という手段です。そして保育をより良いものにしていく有効な手段が「保育記録」です。
そのことを頭に置いておくことが保育日誌を書く上で大前提になります。
ただ漠然と保育をしていたら成長を見逃すことや、改善すべき項目が曖昧になってしまいますよね。
保育の振り返りをすることが、大切であるという認識を忘れずにいましょう。

記録として書くことで「子供にとってどんな意味があったか」「自分と子供の関係はどう変わったか」「次に同じ場面があった時はどうするか」などいろんな視点から振り返り保育の質を高めていくことが出来ます。615-1
出典:Benesse

「悩むよりも慣れろ」です。
テンプレートがあるなら、先輩の書き方を真似していきます。
テンプレートがないなら、どのような様式で書くのかをチェックします。
まずは、記入例を参考にします。
最初は、見本の真似でもいいのです。
そしてどのように書いていくかは「慣れ」で、着眼点をどこにするかは「勉強」です。
注意するのは自分だけが読むものではないので、誰が読んでもわかるように、内容がわかりやすく書かれていること。手書きであれば丁寧な字で書くことです。

「具体的に、わかりやすい言葉でシンプルに、丁寧に」書く必要があり、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」を明確にする事が大切です。
日誌は2つあるところが多いのではないでしょうか。
「保育日誌」と「保育経過記録」です。この2つの違いは、簡単に言うと、全体と個別の記録です。
まずはそれぞれの違い、ポイントをまとめておきます。

保育日誌

【ねらい】

保育の実施状況を日々記録していきます。
「保育のねらい」と合わせて1日の活動を振り返り、ポイントを絞って子供の姿と保育士さんが行ったことや思いを記録します。
1日だけ見ると意味も変化もわかりにくいものですが、毎日継続して記録していくことで、子供一人ひとりの発達プロセスやクラス全体としての保育の状況・方向性が見出されます。
また、この記録をきちんと積み上げていくことで、指導計画作成や自身の保育士としての課題や改善など様々な方面に活かすことができます。

【記録項目】

  • 子供の出欠席と欠席理由
  • カリキュラム・行事
  • 天気
  • 健康状態
  • 保護者への連絡
  • 保育のねらい・保育内容
  • 子供の姿(一日の中で特筆すべきポイント)
  • 反省と評価

【ポイント】

  • 子供のあるがままの姿を、保育士としての対応や思いを含め、具体的に記録する
  • 子供の表情や言動から内面の変化(成長)をとらえ記録する
  • 個人を主眼としつつ、個人の変化と集団としての変化の両面を記録する
  • 今日の保育が明日の保育に活かせるよう工夫する
  • 今日の保育が明日の保育に活かせるよう工夫する
  • 5W1Hを意識して書く

保育経過記録

【ねらい】

保育計画に基づく保育の、実践課程で、実際のところ子供がどのように成長・発達しているかを観察記録することで、個人のプロフィールを形成します。
保育日誌をもとに、主に遊ぶ姿から個人の動き、特に“発達上記録したい内容”を個別に記録することで、子供一人ひとりの発達の客観的記録となります。

【記録項目】

  • 生活と健康
  • 対人関係(情緒面を含む)
  • 言葉と理解
  • 表現する力
  • その他(家庭との相談連絡事項等)

【ポイント】

  • 項目ごとに、子供の姿を具体的かつ簡潔に
  • 子供のよさを見つける視点で
  • 発達上のポイントを押える
  • 箇条書きにする等、誰がみてもわかるよう整理して記載

保育日誌 挿入

事前準備と個人記録メモが救世主!

事前準備で残業時間を減らす!

記録の書き方を確認しましたが、1日の保育業務後、真っ白な保育日誌に向き合うのでは残業時間も増えてしまいます。
ここでいかに効率よくよい保育日誌を作成できるかは“事前準備”にかかっています。

事前準備は前日からです。
「前日に記録を書いているときに、子供の着目ポイントを決める」
そうすると、その子供の様子が観察しやすくなります。

そうして挑んだ当日は、
「メモを残しておく」
クラスの子供一人ひとりを思い浮かべながら1日を振り替えると思いますが、手元に何かしら残すのがポイント!!
疲れた脳みそから記憶を引き出すよりも、メモを参照しながら思い返すほうが断然効率的です。
アナログですが、メモ帳が便利です。
メモ帳とペンを常に持ち歩いておいて、コレだ!と感じた瞬間にすぐさまメモしておきます。

「隙間時間にキーワードを入れておく」
お昼寝タイムなどに、記載事項がある程度固まっている子に関しては、キーワードだけでも打ち込んでおきます。いざ書類を作成しよう!となった時、作業がとっても楽になります。
ボイスレコーダーを持ち込んでキーワードを入力するなんて人もいるみたいです。
何にせよまず記憶を思い出すことが必要ですね。
そのためにも記録に引っ掛かりを作らなくてはいけません。
そのとっかかりをメモで残しておけばいいのです。

テンプレートを利用

だらだらと書かないように「テンプレート」を利用します。
よく書く文章をまとめておくのです。もちろん、その子供の状況によって文面はかえていく必要はありますが、0から書くのと、ある文章を基礎に書くのでは取られる時間が大きく違います。
インターネット上でダウンロードもできますが、自分なりのテンプレート集を作成しておくのもとても便利です。
始めはちょっとしたメモ程度でも、日々実際に書類を作成する傍らテンプレート集にも書き足していきましょう。
項目ごとにエクセルなどで管理しておくと、記載内容が上手く思い浮かばない時、作業がストップしてしまうのを防ぎ、適切な表現で記載する助けとなるでしょう。

とはいっても、日々の生活に追われ、子供のことがみえていないと日誌はかけませんよね。そこで「子供の表情」「全体的な印象」「保育者の思い」を具体的に記し、子供の感情や気持ちも記録することを心掛けましょう。

<まとめ>

わかりやすく文章を書くというのは、なかなか難しいものです。
日々の保育の中でも、目的やねらいなどを意識するよう心がけ、子供たちのちょっとした変化や成長を敏感にキャッチして記録に残していくと、保育日誌をはじめとする書類の価値もグッと高まると思います。

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