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苦手な野菜を克服?!野菜嫌いな子供に“ママ、これ美味しい!”と言わせる方法

野菜ギライの子供を持つ親にとって、毎日の食事で、気の進まない野菜をどう食べてもらうかを考えるのは悩みどころ。
どうやったら子供に気分良く食べてもらえるのか、ここでは、具体的な克服方法を探っていきましょう。

子どもに野菜嫌いが多いわけ

子供が、野菜が嫌いとはよく聞くけれど、どうして嫌いなのでしょうか?
実は、“野菜”というだけで、拒否反応を起こしたり、実は食べず嫌いも多いはず。
まずは、子供たちの苦手な野菜とその理由について探っていきましょう。

平成20年10月31日付、 農林水産省“ 野菜の消費をめぐる状況について”によると、小学生の嫌いな野菜ワースト5は、

  • 第1位 にがうり(ゴーヤ)
  • 第2位 なす
  • 第3位 ピーマン
  • 第4位 トマト
  • 第5位 セロリ

という結果になっています。
では、なぜキライなのでしょうか?

【“味がイヤ!”】
野菜には独特の苦味、青臭さ、酸味を感じるものがあります。
子供の舌は、敏感にこれらを感じ、不快に思うことがあります。

【“色がイヤ!”】
緑色の野菜がでると、また野菜だ・・・と、テンションが下がり、どれも同じ味だと思いがちです。
反対に、ナス、紫キャベツ、紫玉ねぎ(赤玉ねぎ)など、彩りにきれいだと思う野菜の色も、こどもにとっては、食べつけない色として、受けつけない場合が多いようです。

【“食感がイヤ!”】
野菜によっては、歯ごたえがしっかりしていてかみづらい、繊維が口の中に残る、反対に、調理によってはぶにゃぶにゃと柔らかくなり、その食感が嫌いだと思う子供もいるようです。

苦手な野菜を“これ、美味しい!”に変える方法

それでは、キライな原因を1つ1つ解決して、好きに変えていきましょう。

【“味がイヤ!”】

  • 鮮度の良いものを選ぶ。
  • 子供が大好きな味付けにする。カレー味、ケチャップ。醤油マヨなど。
  • 水にしっかりとさらして、アクをしっかりとる。(なす、ごぼうなど)

【“色がイヤ!”】

  • ナス→皮をむく
  • 紫キャベツ→グリーンのもので充分代用できるので、ムリに食べさせない。
  • 紫玉ねぎ(赤玉ねぎ)→普通の玉ねぎで代用できるので、ムリに食べさせない。

【“食感がイヤ!”】

  1. 固くてイヤ→下茹でする。皮を厚めにむく。

※繊維に沿った切り方をすると、食感を残し、繊維を断ち切るように切ると、柔らかくなります。

  1. ぶにゃぶにゃと柔らかくてイヤ→かぶ、白菜などは生でも美味しい。
  2. すりおろして野菜をわからなくしてしまう。

また、この他に子供に野菜そのものに興味を持ってもらうことも大切です。
具体的には・・・


野菜を型抜きする

⇒人参、大根、カブ、かぼちゃなど、子供が喜ぶ型抜きを使ってあげましょう。
好きな型抜きで子供自身でやってもらっても良いでしょう。


子供と一緒に買い物をして野菜を選ぶ

⇒野菜を選ぶときには、どこを見れば良いのか。しおれていないか、潰れていないか、色はどうか・・・子供に選ぶ基準を伝えて、選ばせてみる。
トマト、ピーマンなど、大きさ、カラーがいろいろあるものは、作る料理を教えて、どの種類を使いたいのか、子供に選ばせてみる。


子供と一緒に育ててみる!

⇒子供と一緒に種(もしくは苗)から買いに行く。
トマトの色・・・赤、オレンジ、黄色、ピンク、グリーン、バイオレットなど
ピーマン・・・黄色パプリカ、オレンジパプリカ、メガピーマンなど、
種や苗を買いに行くと、実に色々な種類があって大人でも驚くはずです。
水やりをして、成長を見守り、収穫まで一緒にしたら、美味しさはひとしおです。

まずは知らず知らずにでも良いので、食べられた、という自信をつけさせることが大事です。
栄養がどうの、というよりは、子供が比較的食べやすそうな野菜から、しっかり水にさらす、下茹でをするなどの処理を行い、食べやすさ重視で行いましょう。

また、食べられた場合には、ともかく褒める、褒められることが何よりも自信につながります。

子供が苦手な野菜を、その野菜を食べられるお友達と一緒に食べてもらうことも、効果的です。
“お友達の力”を実感できると思いますが、気をつけないと、食べられるお友達まで、反対につられて食べられなくなってしまうこともあるので気をつけてください。

好き嫌い そうにゅう

今日からゴーヤ克服!?

簡単!ゴーヤとわかめのごま油炒め♪

[材料]4人分
◇わかめ(戻した状態で)・・・60g
◇ゴーヤ・・・中1本
◇味付けメンマ・・・1袋(70g)
◇ごま油・・・大1と1/2
◇にんにく(チューブ可)・・・1かけら
◇塩・・・ひとつまみ ※塩水の塩は分量外

▽出典:cookpad byほいくジョブ

<作り方概要>

  1. ゴーヤを薄く切り、塩水につけ、茹でて水にさらし、水気を切る。
  2. ごま油、にんにく、ゴーヤ、わかめを加え炒め、塩、味付けメンマを汁ごと加える。
  3. 味を見て足りなければ塩を加えて出来上がり

※詳しい作り方はcookpadの『ほいくジョブのキッチン』に掲載しています。

このレシピのポイント

ゴーヤは、新鮮なものほど苦味が少なく感じます。緑色が濃く、ゴツゴツのしっかりした鮮度の良いものを選びましょう。
大人には、箸休めやおつまみにもどうぞ。

今日からセロリ克服?!~その1~

簡単!具沢山、ミネストローネ♪

[材料]6~8人分
◇鶏肉(もも肉、むね肉など)・・・300g
◇ベーコン・・・30g
◇玉ねぎ・・・中1個
◇人参・・・中1/2
◇セロリ・・・1/2本
◇きのこ類(エリンギ、しめじ、マッシュルームなど)・・・50g
◇大豆の水煮・・・50g※ひよこ豆など他の豆を混ぜても
◇にんにく・・・1かけら(チューブ可)
◇オリーブオイル・・・大1
◇トマト缶(ダイズカット)・・・1缶
◇ローリエ・・・1~2枚
◇塩・・・小1
◇砂糖・・・小1/2
◇トマトケチャップ・・・大1と1/2
◇飾り用の青菜(なくても良い)・・・適量
▽出典:cookpad byほいくジョブ

<作り方概要>

  1. 鶏肉、ベーコン、玉ねぎ、人参、セロリ、きのこを切り、鍋に、オリーブオイル、にんにくを入れて香りが出たら、ベーコンを炒める。
  2. 鶏肉、野菜を加えてさらに炒め、トマト缶と水、ローリエ、塩、砂糖、ケチャップを加える。
  3. 沸騰したら、大豆を加えて煮込み、味を整えて器に盛り、青菜を乗せて出来上がり!

このレシピのポイント

レシピの野菜の他、ナス、キャベツ、カボチャなど、子供が苦手な野菜を入れてみましょう。
すべての野菜の大きさを統一することが、苦手な野菜も他の野菜に紛れて食べられるポイントです。
たっぷり作って、翌日の朝食も、時短メニューで美味しくいただけます。

今日からセロリ克服!?~その2~

簡単!セロリの白キムチ和え

[材料]3~4人分
・セロリ(茎の部分)・・・1/2本
・白キムチの素・・・大1
・塩(塩もみ用)・・・適量
▽出典:cookpad byほいくジョブ

<作り方概要>

  1. セロリは筋を取り薄くスライスし、ビニール袋に入れ、塩をまぶす。
  2. セロリから水分が出たら絞って水分を捨て、白キムチの素を加えて、揉んで浸けたらよく冷やして出来上がり♪

このレシピのポイント

辛さがマイルドな白キムチの素を使いますので、小さな子供でも食べやすいですよ。
セロリを加熱せずに生のまま調理しますので、ビタミンやミネラル、カリウムが失われにくくなっています。
きゅうり、人参など、子供が好きな野菜も一緒に白キムチに漬けて、一緒に食べても良いですね。

今日からセロリ克服!?~その3~

簡単!セロリといか燻♪

 
image2 (1)
[材料]
・セロリ(茎の部分)・・・1本
・いかの燻製・・・1袋
・かんたん酢(マリネ酢、酢のもの酢などでも)・・・大1
▽出典:cookpad byほいくジョブ

<作り方概要>

  1. セロリの筋を取って薄く切り、ビニール袋に入れ、そこへいかの燻製と酢を入れる。
  2. ひっくり返して揉みながら混ぜ、半日から一晩置けば出来上がり♪

このレシピのポイント

セロリを加熱せずに生のまま調理しますので、ビタミンやミネラル、カリウムが失われにくくなっています。
いかの燻製の塩分と甘味がセロリに移って、子供でも燻製と一緒に美味しくいただけますよ。

<まとめ>

子供の野菜ギライは、親にとっては頭を抱える問題ですね。
でも、子供の頃を思い出してみると、自分も、全ての野菜を美味しく感じていたわけではないはずです。
いつの間にか美味しいと感じ、きっかけもわからないまま食べられるようになった野菜もきっとあると思います。
野菜に限らず大キライだった食べ物が抵抗なく食べられるようになったら、それは小さな親離れの瞬間なのかもしれません。
そんな小さな積み重ねから子供は成長していくものです。
いつか、親から離れてしまうその日が来るまで、愛おしく子育てができると良いですね。

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