最近、昔に比べて肥満傾向にある子供が増えているのをご存知でしょうか?
飽食と呼ばれる近年、栄養をしっかり摂れる豊かな時代であることは確かです。ただ、子供の肥満は、決して良い影響を与えるものではありません。子供の命の危険を伴う場合もあるのです。
そこで今回は、最近増えている小児の肥満について取り上げていきたいと思います。
乳幼児の肥満、中低所得国で倍増 食生活変化で世界では4100万人に WHOが対策強化促す
世界保健機関(WHO)の小児肥満撲滅委員会は25日、過体重または肥満の乳幼児(5歳未満)が世界的に増加傾向にあり、2014年に少なくとも4100万人に達したとの報告書を発表した。1990年は3100万人だった。18歳未満の子ども全体でも増加傾向がみられるとして各国に対策の強化を促した。
中低所得国では特に深刻で、90年の750万人から14年の1550万人へと2倍以上に増加。経済成長に伴うジャンクフードや砂糖の摂取増加など食生活の急激な変化に伴い、乳幼児の肥満はアフリカ諸国などでも急速に拡大している。
出典:産経ニュース
みなさん、“小児肥満症”という言葉を知っていますか?
小児肥満症というのは、18歳未満の小児において、体脂肪率が増加した状態をいいます。
小児の肥満は、母親の妊婦時の大幅な体重増加、また、乳幼児の人工乳栄養のみの場合で確率が高くなると言われています。
こうした幼児期の肥満で気をつけなければいけないのは、そのまま成人肥満につながることです。成人肥満は、生活習慣病の発症を引き起こし兼ねません。
そのため、子供の場合でも、病的な肥満の場合、しっかり治療していく必要があります。
小児肥満症ガイドラインが、12年ぶりに策定されたのをご存知でしょうか?
判断が難しい肥満症の診断基準を簡易化して、病的な肥満かどうかを素早く判断できるようになりました。
幼児期に肥満になってしまうと、その傾向が治らずに、そのまま思春期を迎えてしまうことも多く、また、そのまま肥満をほうっておくと、将来、生活習慣病になりやすくなります。
子供の将来の健康を守るためにも、幼児期からの肥満対策が必要なのです。
小さいうちに、肥満傾向にあり、治療の必要な子供を改善してあげるために作られたのが、小児肥満症ガイドラインです。
いままで、見過ごしにされていた肥満症の子供たちが、このガイドラインによって、きちんと診断されていくことが大切です。
では、どうして子供の肥満が増えているのか、この原因は以下のようなものがあります。自分の子供にも当てはまることがあるのではないでしょうか?
共働き世帯が増えているから
共働きの家庭では、夕御飯の時間が遅くなり、夕御飯を食べ終わってから子供が寝るまでの時間が短くなる傾向があります。食後、活動がほとんどないまま就寝すると、エネルギーを消費せず、摂取したカロリーは脂肪として蓄積されてしまいます。
ファストフード、ジャンクフードの増加
マ〇クのハッピーセットなど、簡単にお腹を満たすことができて楽しいファストフードは子どもも大好きですね♪
高カロリーのファストフードは、お店もたくさんあって便利ですが、あまりよい食事とは、、言えません。
外遊びで身体を動かさない
特に都心部では、外遊びができる場所が減ってきています。
公園でも、ボール遊び禁止など遊びの制限がかかり、思う存分身体を動かし、カロリー消費ができていない子は増えています。
テレビやゲームの増加
充分な運動できる環境が整っていないため、室内でのテレビやゲームの時間が増加しています。
栄養が偏っている
食べ物に溢れ、食事で好きなものだけを好きなだけ食べられる環境があると、好き嫌いや偏食が起こりやすくなります。
保育士さんや、親御さんから、食について、食べ物のありがたみなどを教えてあげる時間も、大切ですね。
食事時間が短い
「塾通いなどで、夕食の時間がゆっくり取れない」また、「寝不足で、朝もなかなか起きられないため朝ごはんの時間も充分でない」といったお子さん、多くないでしょうか。よく噛まずに慌てて食べると、満腹感を得るまでに時間がかかり、必要以上に多く食べてしまいます。
肥満の子供に、早期動脈硬化の兆候がでている場合があります。積極的に魚を摂取して、体質改善を試みましょう。
《簡単・冷凍豆腐とお魚のナゲット(2種類!!)》
簡単・冷凍豆腐とお魚のナゲット(ツナ編)
《材料》12~15個分
・木綿豆腐・・・1丁
・ツナ缶・・・1缶
・マヨネーズ・・・大2
・鶏がらスープの素・・・小1/2
・醤油・・・小1
・おろしにんにくチューブ・・・1~2センチ
・片栗粉・・・大2
・サラダ油・・・適量
・ケチャップ、ソースなど・・・お好みで
出典:cookpad
簡単・冷凍豆腐とお魚のナゲット(タラ編)
《材料》12~15個分
・絹ごし豆腐・・・1丁
・生たら(骨抜き)・・・120g
・玉ネギ・・・30g
・マヨネーズ・・・大2
・鶏がらスープの素・・・小1/2
・醤油・・・小1
・おろしにんにくチューブ・・・1~2センチ
・片栗粉・・・大2
・サラダ油・・・適量
・ケチャップ、ソースなど・・・お好みで
出典:cookpad
<作り方概要>
※詳しい作り方はcookpadの『ほいくジョブのキッチン』に掲載しています。
このレシピのポイント
いかがでしたか?
子供が食べたいもの、大好きなものをお腹いっぱい食べさせてあげたいと思うのは、親として、当然の希望や喜びですね。
でも、それが特に肥満症の場合には、子供の将来を考えて、上手に制限をしてあげることも、親としての大事な務めです。
肥満症の子供は、体が重く、そのため身体を動かすことが苦手になり、運動不足からさらなる肥満を招く傾向にあります。そして家に居がちだと、つい、だらだらと間食も多くなってしまいます。
肥満症の子供には、家族や周囲のフォローがとても大事です。
食事の時は、なるべく一緒にゆっくり噛む習慣をつけさせて、また、買い物や散歩など、なるべく身体を動かす習慣を身につけさせましょう。
必要に応じて治療にも取り組み、子供の肥満症は親が改善させる、という信念を持って、取り組んでいきましょう。