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子供の頃のしつけが大事!偏食や好き嫌いを克服して、きれいな食べ方を身に付けよう

食事は、毎日行うことだから、食事の仕方を見れば、どんなふうに育ってきたかがわかると言われています。
好き嫌いや偏食による、食べ物の偏りをなくし、それと同時に、食事の際のマナーをしっかり身につけさせましょう。
子どもの頃から教えていけば、きれいに食事のできる素敵な大人になれるはず!

子どもの好き嫌い・偏食の理由

大人になった今では食べられるのに、子供の頃は嫌いだった食材やメニュー、ありませんか?
どうして、子供は、偏食や好き嫌いが多いのでしょうか?
子供たちが、偏食や好き嫌いを起こす原因を探っていきましょう。

匂い、食感が嫌い

特に野菜は、独特の風味や食感、苦味があります。これら野菜の個性を子供は大人よりも敏感に感じ取り、食べることに抵抗があることがあります。

食べづらい

焼き魚や煮魚よりも寿司や刺身が好まれる訳の1つに、食べやさすがあります。しかし、魚本来のおいしさを、生のお魚だけで味わうには限界があります。
塩焼きの香ばしさと脂ののった身の旨み、煮魚の優しい甘さやトロッとした食感を子供のうちから、ぜひ味わせてあげましょう。初めのうちは、親が骨をきれいに取ってあげ、小学生位になって、魚を食べることに慣れてきたら、骨の取り方も、一緒に覚えさせていくと良いでしょう。
また最近では、果物も、手が汚れる、食べづらいと、敬遠することがあるようです。
「手がベトベトになっても、後で洗えばいいよ」と食べることが億劫にならないように、積極的に摂取させて、偏食をなくしていきたいですね。
ただ、子供が極端に一部の食材を嫌がる場合、反応が表に出ていないだけで、アレルギーを引き起こしていることもあります。あまり無理強いせずに、親が、「これはとっても美味しいんだよ♪」と子供に伝えて、抵抗なく興味を持って食べられるように促してあげましょう。

年齢別、押えておきたい食事のマナー

食事のマナーはいつごろから教えたら良いのでしょうか?
食べることの大切さとあわせて、食事のマナーもしっかりと教えることが大事です。
年代別に、食事に対して、どういったことをしつけとして教えていけば良いか、見てみましょう。


離乳食期~

離乳食の開始とともに、食事がスタートします。
赤ちゃんだからわからない?いいえ、そうではありません。
赤ちゃんのうちから、食事に対するしつけをきちんとしてくことが大事です。
この時期のマナーは、赤ちゃん本人というよりも、食事を与える親の心構えがとても大事です。

  • スタイをして、きちんと椅子に座らせていただく。
  • 離乳食中はテレビを消して、食事に集中させる。


2歳~

“魔のイヤイヤ期”が始まる時期ですね。
食べ物に対しても、偏食や好き嫌いがはっきりしてくるこの時期は、自我が目覚める時期です。
イヤと言われて、すぐにやめるのではなくて、じゃあこれはどう?と、他の食べ物をうまく取り混ぜながら、少しずつでも食べられるようにしていきましょう。
また、スタイやファークなどを嫌がることもあるでしょう。
そんなときは“今日はどれにする?”と、自分で選ばせてあげるもの良いでしょう。
好きな味付けがあれば、その味にしたり、食べられたときは、褒めたりして、食べる喜びをいっぱい感じさせてあげましょう。

  • ご飯の前には手を洗う。
  • “いただきます”“ごちそうさま”と手を合わせる。
  • よく噛んで食べる。
  • 食事中は、立ち上がらない。


3歳~

味覚を覚えるのは、3歳までと言われています。
なるべく、色々な種類、様々な調理方法で、食べ方を工夫していきましょう。

  • ご飯の前に、進んで手洗いに行く。
  • フォーク、スプーンを使って綺麗に食べる。⇒慣れてきたら箸の持ち方の練習を始める。
  • 1種類の食べ物を食べ続けるのではなく、色々なおかず、汁物を交互に食べる。(三角食べ)
  • 出されたものをきちんとバランスよく食べるようにする。


小学生~

食べ物の大切さもわかってきます。
温かいご飯が食べられることに感謝し、家族で会話をしながら楽しい食事の時間にしたいですね。
また、一緒に食事をする人が不快にならないように振舞うことも大事なマナー、しつけとして伝えていきましょう。

  • 食事中の姿勢、お茶碗や箸の持ち方に気をつける。
  • 配膳の手伝いをして、箸や食器を置く位置を覚える。
  • 魚の食べ方、こぼしたり、くちゃくちゃと口を開けて食べたりしない。
  • 自分が食べ終わっても、状況を見て、静かに待てるように。
  • 食べた食器は下げる。

すききらい 挿入

子どもに不人気な食べ物ワースト10!

独立行政法人日本スポーツ振興センターが全国の小中学生約1万1千人に対して行った調査結果によると、嫌いな料理ワースト10は、以下のようになります。(「平成22年度児童生徒の食生活実態調査報告書」)。
ワースト10は、

順位 料理名 比率
1位 レバー料理 32.8%
2位 うなぎ 13.7%
3位 つけもの 11.5%
4位 焼き魚 11.5%
5位 煮魚 11.4%
6位 サラダ 11.1%
7位 あえもの 11.0%
8位 酢豚 10.2%
9位 さしみ 8.7%
10位 野菜炒め 7.6%

ダントツのワースト1位は、レバー料理です。レバーという名前だけで、美味しくない、と拒否反応で食べない子供も多いのではないでしょうか?
2位のうなぎは、普段の食生活からは、馴染みが薄いことが原因にあるかもしれません。ただ、2位、4位、5位、9位と魚料理が上がっていることから、子供たちは肉料理を好み、魚料理離れになっていると言えます。
また、野菜嫌いも多いことがわかります。
▼参考資料:日本スポーツ振興センター「平成22年度自動制度の食生活実態調査」

嫌いが好きに変わる!?オススメレシピのご紹介

不人気な料理で、ダントツの1位だった、レバー料理。でも、どうしてレバーは子供にとって嫌いなのでしょう?
レバーの持つ臭みや、もさっとした食感を敏感に感じ取って、子供たちには受け入れられないのかもしれません。
ここでは、そんなレバー料理を、子供たちがおかわりする大好きメニューに大変身!?
おいしく食べられるレシピをご紹介します。

簡単☆おいしい!鶏レバーと砂肝の甘辛煮♪

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[材料]4~5人分
・鶏レバー・・・250g
・砂肝・・・200g
・しょうが・・・大きめのひとかたまり(15g位)
・酒・・・大2
・みりん・・・大1
・砂糖・・・大1と1/2
・めんつゆ・・・大2
・醤油・・・大1
・水・・・75cc
・サラダ油・・・大2/3
・牛乳・・・80~100cc(レバーが浸る程度)

▼出典:cookpad by ほいくジョブ

<作り方概要>

  1. 鍋にサラダ油を入れ、しょうがと洗ったレバーと砂肝を加えて、中火で、表面の色が変わるまで炒める
  2. 酒、みりん、砂糖、めんつゆ、水、醤油を加え、煮る。水分がなくなる直前まで煮詰める。
  3. 塩気が足りなければ、醤油を足して、さらに煮きれば出来上がり。

※詳しい作り方はcookpadの『ほいくジョブのキッチン』に掲載しています。

このレシピのポイント

鶏レバーは、弾力を感じるプリッとした見た目で、色も鮮やかな新鮮なものを選びましょう。
しょうががたっぷりと入っているので、レバーの臭みは感じません。それでも苦手な場合は、コリコリとした砂肝の割合を増やし、食べ慣れてきたら、レバーの量を増やしていくと良いでしょう。
レバーには、貧血から守る鉄分が豊富に含まれています。また、目や皮膚を健康に保つビタミンAも非常に多く含まれています。
栄養の宝庫とよばれるレバーを、子供のうちから積極的に食べる習慣をつけたいですね。

こんな時、どうすればいいの?

食事に関して気づくとやっている子どものNG行動・・・。どんな原因があり、直すためにはどうしたらよいのか、適切な対処法を紹介します。

Q:食事中もなぜか落ち着かない!どうしたらいいの?
A:テレビがついていないか、また、子供が楽しいことが目の前にないか、確認する。親と向き合って、食事に集中させる。遊んでいる場合は、あと○分でご飯だよ、と伝えておき、その時間になったら、遊びをやめられるように促しておく。
習慣化するためにも、毎回、大体同じ時間に食事を取ることも大事です。

Q:姿勢が悪い、立て膝や、肘を付いて食べる…。
A:子供の身長に、テーブルや椅子の高さが合っていないのかも。箸やお茶碗の大きさも子供の手に合っているのか確認しましょう。大きすぎても小さすぎても、持ちづらく、悪い姿勢につながります。
好き嫌いや偏食と同じくらい、食べる姿勢は大事なことです。根気よく、直していきましょう。

Q:濃い味付けばかりを好む…。
A:小さいうちに味覚をしっかり覚えさせるためにも、薄味をなれさせましょう。味が薄い、と感じるようなら、レモン、ゆず、しそ、ごまなどの薬味を上手に使って、香りで塩分の少ない部分を補いましょう。

Q:食べるのが遅い、食が細い…。
A:あまり無理強いさせると、食べることそのものが嫌になってしまいます。
朝おきて、すぐにご飯を強制させすぎていないか、間食の時間や量はどうなのか。
テレビばかり見ていてもお腹はすきません。適度に身体を動かし、食べることの嬉しさ、楽しさを味わうことが大切です。
しっかり食べられたときは、褒めることも忘れないで。

<まとめ>

いかがでしたか?
大人でも、海外の初めて見る食べ物をいただく時に、なかなか箸が進まない経験、ありますよね。

子供にとって、新しい食材や料理は同じように、ちょっと躊躇してしまうことがあります。
好き嫌いや偏食を解消することばかりに囚われすぎないで、まずは、一緒に食べることを楽しみましょう。その上で、親がきちんと教えていかなければならないマナーはしつけとして、しっかり伝えていきましょう。
子供の頃に、身につけた基本は、大人になってから必ず役立つはずです。

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