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上手な離乳食の進め方!~食べない理由と対処法の紹介~

初めての離乳食は、いつ頃から始めたら良いのか、何をどのように調理してあげたら良いのかなど、悩む方がたくさんいます。
そこで今回は、離乳食の上手な進め方や、月齢に合った離乳食レシピを紹介し、離乳食で悩んでいる新米ママさんや保育園の保育士さんに役立つ情報を簡単に解説し、紹介していきたいと思います。

離乳食レシピを探している方、0歳の子どもをもつママ

離乳食は、ミルクを飲んでいた赤ちゃんが、食べ物を噛んで食べられるようになるための練習をする期間です!
液体しか食べることのできなかったところから、少しずつ、離乳食を進めていくにつれて、ドロドロしたものが飲み込めるようになり、やがて、顎を動かして、噛むことを覚えていきます。
また、離乳食は噛んで食べることを学ぶ他に、舌触りや味など触覚や味覚から脳の発達を活性化する効果もあります。
発達に良いのなら、様々な物を食べて、色々な味を覚えてほしいと思うかもしれませんが、アレルギー性の強いものや、赤ちゃんには食べさせないほうが良い物もあります。
ミルクを飲ませながら始めるため、離乳食だけでいきなり栄養をすべて賄うわけではないので、一般的な物を少しずつ与えることをおススメします。

離乳食の開始時期とスケジュール

ここでは、離乳食の区分ごとに、進め方のポイントを紹介していきますが、赤ちゃんによって個人差があるものです。
月齢やマニュアルにとらわれずに、赤ちゃんのペースに合わせましょう。

ゴックン初期(5・6ヶ月)

赤ちゃんの個人差が非常に大きい時期です。月齢にとらわれず、赤ちゃんの様子をよく観察し、開始時期を探ってみてください。
ママたちが口を動かして食べる様子をじっと見ていたり、よだれが出ていたりと、興味が湧いている様子でしたら、それを目安にスタートしましょう。
栄養面は、この時期はまだ母乳やミルクからとっていますので考える必要はありません。
スプーンに慣れさせ、お口に入ったものを、ちゃんとゴックンできるようになれば大丈夫です。

モグモグ中期(7・8ヶ月)

ゴックンが上手にできるようになったら、今度は、舌で食べ物をつぶす練習です。与える硬さの目安は、お豆腐です。
与える回数も2回に増やしますが、まだ母乳やミルクは欲しがるだけあげましょう。

カミカミ後期(9~11ヶ月)

しっかりモグモグできるようになれば、今度は、カミカミの練習です。1日3回、母乳やミルクの前にまず離乳食を与えましょう。
歯茎を使ってしっかり潰すことができるようになりますので、バナナ位の硬さでも食べられるようになりますが、食べ物の大きさには注意しましょう。
自分で掴んで食べられるように、スティック状にしたり、小さく丸めたり、手づかみしやすいと良いですね。

パクパク完了期(12~18ヶ月)

1歳を過ぎた頃からは、パクパク完了期に入ります。
歯も生えてきて、だんだん、大人と同じような食事が食べられるようになってきますが、薄い味付けにすることに気をつけましょう。同じ食材を使っても、調理方法を変えたり、和風洋風と調味に変化をつけて、色々な味覚を覚えさせると良いですね。

離乳食 挿入

離乳食を食べてくれないのはどうして??

離乳食に関する悩みナンバーワンといえば、ずばり、“離乳食を食べてくれない!”ことではないでしょうか?
せっかく時間をかけて作ったのにと悩んでいるママも多いはずです。
なぜ食べてくれないのか、考えられる理由と対処方法を探っていきましょう。

離乳食を食べない訳その1

お腹が空いてない!
いくら美味しい食事でも、満腹の時に出されれば大人でも食欲は湧きませんよね。
また、眠かったり、他のことで楽しく夢中になっている時にも、離乳食に対して興味は湧きません。
<こんな時の対処方法>
時間帯を変える!
午前中の、比較的ご機嫌な時間にあげてみる。
お散歩に出かけたあとや、たっぷり昼寝をして授乳との間隔があいている時など、お腹をすかしているなと思われるタイミングを見計らってあげる。

離乳食を食べない訳その2

大きい!パサパサ!食べづらい!
赤ちゃんのペースと育児書のペースは異なります。
月齢に合わせてどんどん進めてしまうと、せっかく順調に食べていた赤ちゃんでも、そのペースについて行けずに食べなくなってしまうことがあります。
 
<こんな時の対処方法>
赤ちゃんの“ちょうど良い”を探しましょう。
大きすぎないか、反対に小さすぎて掴みづらくないか
硬すぎないか、ベトベトやわらかすぎないか、
パサパサしていて、飲み込みづらくないか、またあまりドロドロし過ぎても飲み込みづらくなります。

離乳食を食べない訳その3

居心地が悪い!
椅子が窮屈、またはすべりやすくて座りづらい、また、食器やフォークが使いづらい場合も離乳食そのものを嫌がる場合があるのです。
 
<こんな時の対処方法>
赤ちゃんの様子を観察してみましょう。
座っているとだんだん反り返ってきたり、身体が傾いたりすれば、椅子が合っていません。
また、同じ離乳食でも、食べ物が取りやすいように食器の深さや大きさを変えたり、持ちやすいフォークに変えるだけで、喜んで食べるようになったりする場合もあります。

離乳食を食べない訳その4

ママが怖い!?
初めてあげる食材に対して妙に緊張して無言で真正面から食べる様子を見つめてしまう。
もしくは床や周りに食べこぼしたり、せっかく作った離乳食をぐちゃぐちゃに混ぜたりと、思うように食べてくれない赤ちゃんに対して、つい、ママは引きつり顔になっていませんか?
赤ちゃんは、言葉はうまく話せなくても、ママの様子をとても敏感に感じ取ります。
 
<こんな時の対処方法>
今日のご飯、とっても美味しいの!ママの自信作よ!と言って、ママも一緒に食べてみる。
この時、正面ではなくて、赤ちゃんの横に座って、あなたと同じよ、という立場で一緒に食べてみるもの緊張をほぐすポイントです。
床には新聞紙やレジャーシートを敷き詰め、赤ちゃんのテーブルにも、お食事マットを惹くなどして、万全の体制をとり、時には、気の済むまで自由に食べさせてあげることも、赤ちゃんが離乳食を楽しみになるかもしれませんね。

離乳食、人気メニューのご紹介

ごっくん初期(5~6ヶ月)


10倍粥

離乳食初期の定番!
<材料>
・ご飯:大3
・水 :150ml 
【作り方】
①ご飯と水を鍋にいれ、火をつけ煮立ったら、弱火にして約10分煮る
②火を止めてふたをし、10~20分蒸らす。
③離乳食用のうらごし器でうらごしをするか、おかゆをすり鉢に入れ細かくすりつぶす。
※小分けにして冷凍すると、次の離乳食に便利です。


だし汁

<材料>・・・鯛のおさしみ:一切れ
【作り方】
①鯛のお刺身を一切れ、レンジ加熱してよくすりつぶします。
②鯛から出る出汁を与えます。
※様子を見ながら、昆布だしを加えても良いでしょう。
10倍がゆにまぜて召し上がれ。

もぐもぐ中期(7~8ヶ月)


さつまいもきな粉パン粥

<材料>
さつまいも・食パン(耳なし)・牛乳または粉ミルク・きなこ
【作り方】
①さつまいもは、柔らかくゆでで、潰す。
②食パンの耳をとり、牛乳(粉ミルク)で煮てパン粥を作る。
③パン粥に、さつまいも、きなこを混ぜて出来上がりです。
※便秘解消メニューです、さつまいもをかぼちゃにしても美味しいですよ♪

かみかみ後期(9~11ヶ月)


豆腐ハンバーグ

<材料> 
絹ごし豆腐・鳥胸ひき肉・ゆで野菜(みじん切り)・小麦粉・鰹節
【作り方】
①絹ごし豆腐、鶏むねひき肉、茹で野菜(みじん切り)、小麦粉少々、かつお節をよく混ぜます。
②手づかみで食べやすいスティック状にまとめます。
③油をひいたフライパンで両面焼き、仕上げに風味付けで、ゴマ油を回し入れても良いでしょう。

ぱっくん完了期(12~18ヶ月)


きな粉フレンチトースト

<材料>
食パン(耳なし)・牛乳・卵・きな粉
①食パンの耳をとり、スティック状または一口サイズに切ります。
②牛乳(粉ミルク)に卵、きな粉を混ぜてたっぷりと浸し、バターをひいたフライパンで、③両面、焼き色がつくまで焼きます。
④仕上げに、軽くきな粉をふって出来上がり。
中がふわっと柔らかくて、口当たりも良いです。

<まとめ>

いかがでしたか?
初めての離乳食を食べて、膝をたたいて喜ぶ赤ちゃんもいれば、どうやっても何をあげても食べてくれない赤ちゃんもいます。
気長に待とう、と気持ちに余裕を持って赤ちゃんと接して見てください。
ベビーフードも、様々な種類が出ていますね。
市販のものも上手に利用して、ちょっと力を抜いて頑張ることが、ママも赤ちゃんも笑顔で離乳食に向き合えるコツだと思います。

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