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保育園の4歳児クラス、キーワードは仲間と自分!?

出来る事がぐっと増え、自分中心だった3歳から、友達との関わりに気付き、仲間を知っていくのが4歳児です。
無邪気でわかりやすかった子供の気持ちが、少し難しく、わかりにくくなる時期でもありますので、この時期の保育についておさらいをしましょう。

4歳児の目安となる特徴は?

4歳児の成長の特徴を、身体と心の2つの面からみてみます。

◆身体の成長

  • 身体のバランスを取る能力が発達
  • 身体を自分が思うように動かせるように
  • 2つの行動を同時に行う事ができる(話をしながら食べる等)

◆心の成長

  • 自分と他人の区別がはっきりとする
  • 自意識(他人に見られる自分)の芽生え→無邪気にふるまえない事も
  • 自分の思うようにいかない不安やつらさ等の葛藤が生じる
  • 空想力や想像力が広がり、怖がりになる子も
  • 仲間といる事の喜びや楽しさを知る
  • 自分の気持ちを抑え、我慢もできるようになる

このように、心身共に成長する中で、仲間とのつながりが強まる分、競争心からケンカも増えるのが4歳児の特徴です。

4歳児クラスで求められる保育とは?

4歳児クラスは心身ともに著しく成長すると共に、運動能力、知力や言語も発達する為、各発達につながる保育が求められます。
まだ発達段階も個人差が大きい時期で、仲間との関わりの中でも、保育士さんの1人1人の段階に合わせた個別のサポートが必要になります。

◆運動能力の発達

  • 全身を使って上手に遊ぶ(ボール投げ、ケンケンパ、鉄棒、平均台、マット運動、スキップ、模倣体操)
  • 複雑な作業をこなす(ハサミを正しく使う、ノリやセロテープを使う、人や物の絵画、色使いが増える、積み木やパズルを作る)

◆知力の発達

  • 生活力が身につく(規則正しい生活、衣服の着脱、整理、排泄を自分で行う、決められた時間座って食事をする)
  • 社会性が身につく(友達と仲良く遊ぶ、周りに迷惑をかけない、順番待ちが出来る)
  • 言葉を使って気持ちを伝える(自己紹介、自分の気持ちを伝える、相手の目を見て話し、聞く、絵から連想して話の創作)
  • 物事を記憶し、集中して見聞きする(絵本や紙芝居をみる、言葉や数字を記憶、物事の順番や場所を記憶、2つを比べる)

これらの能力は、刺激や興味を与える遊び(ケンケンパ、縄跳び、神経衰弱、紙工作等)を仲間と一緒にしていく事で、より伸ばす事ができます。

4歳児 挿入

4歳児クラスの保育で心がけたいポイント


こどもの話を聞いてあげる

→子供の話を片手間に聞いたり、中断したりすることは、子供達が「受け入れられていない」と感じてしまう


「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える

→子供達が役に立っていると感じ、自己肯定間を高める


失敗を責めるのではなく、どうすればよかったのか伝えて成長につなげる


空想からつくウソを責めずに、まずは受け入れる

→自分を信頼してくれている存在であるという安心が、嘘はよくないという気持ちにつながる


危険な行動に注意する、運動の際は安全に配慮する


子供同士のけんかに口をださない(危険につながる場合を除く)

→自分の欲求が通らないという経験で社会性がみについていく
このように、子供に一方的に指導するのではなく、まずは子供を受け入れて、認める事、そして必要な時には手を差し伸べられるように見守る保育が大切です。

<まとめ>

子供達は、年齢でまとめることはできない、その子供なりの成長階段を登っています。
保育士さんとしても、4歳だから、こうしなくてはと型にはめようとするのではなく、1人1人の子供に応じた対応ができるように、たくさん経験を積んでいきたいものですね。

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