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保育園と幼稚園の違いって?保育所保育指針について

意外と知られていないようですが、保育園と幼稚園は、保育所保育指針と幼稚園教育要領という基になる法令に定められており、その目的も内容も大きく異なります。
今回は、保育所保育指針を詳しく知りたい方や、幼稚園教育要領とどう違うのか気になる方の参考になるよう、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。

保育所保育指針とは?

保育所保育指針とは保育所(認可保育所)における保育の内容や運営に関することを定めたもので、各認可保育所の基本になるものです。
これは、子供の健康・安全の確保・発達の保障などの観点からそれぞれの保育所が行うべき保育の内容である基本を全国共通にし、保育所の水準を一定に保つことを目的として作られました。
また保育環境の基準や、保育者の基準(保育士資格)を定めることで保育の質の向上を目指すことも1つのねらいです。

幼稚園教育要領と保育所保育指針の違い

保育所保育指針と幼稚園教育要領の主な違いをわかりやすく表にまとめてみました。

aaaaaaaa 【保育所保育指針】 【幼稚園教育要領】
行政機関 厚生労働省 文部科学省
法令 児童福祉法 学校教育法
入園年齢 0歳児~5歳児 3歳児~5歳児
保育時間 原則として8時間まで 4時間
aaaaaaaa aaaaaaaa aaaaaaaa
保育者資格 保育士免許 幼稚園教諭免許

この他にも、幼稚園では幼児教育を主体とした内容が記載されていますが、保育園では乳幼児が一日のうちのほとんどを保育園で過ごすため養護と教育が一体となって豊かな人間性を育てることや、生活における食事や排せつなどの基本的生活習慣の確立の詳細も記載されている。

保育所保育指針 挿入

<似ている点>

  • 子供と保育者の信頼関係を大切にする
  • 子供の活動に適切な環境づくり
  • 子供1人1人の発達に合わせた教育や指導

保育園は昔、子供を預けるためだけの場所でしたが、近年共働きの家庭が増え保育園は待機児童がでるほど人気がでてきたため、預かるだけの保育だけでなく幼稚園のように教育などにも着目した保育に向け、昭和40年につくられてから現在までに3回の改訂を経ています。
そのため幼稚園教育要領と保育所保育指針は少しずつ近いものになりつつあるのが現状です。

保育所保育指針の内容>

保育所保育指針は第7章からなりますが、すみずみまで一字一句読み下すのはとても大変です。
そこで、第1章~第7章までの内容を簡単に解説していきます。

第1章【総則】

保育指針の全体像として保育の役割や原理を解説し、どのような保育をしたら良いのかを細かく説明しています。

第2章【子供の発達】

乳幼児期は心身がとても発達する時期で、将来の人格形成に関わる重要な時期です。
またこの頃は個人差がとても大きいため1人1人の発達あった保育ができるように子供の発達について心身や体、年齢別などに詳しく記されています。

第3章【保育の内容】

ここでは第1章(総則)と第2章(子供の発達)の内容を前提にして述べています。
保育の内容を充実させるために、各保育園で創意工夫をして独自の保育を作りあげたりして子供達の遊びや生活がより豊かになるようにしていくことを求め保育内容を構成するねらいと内容を説明しています。

第4章【保育の計画及び評価】

子供の基本的な発達や保育の内容を理解し、それに基づいた計画性のある保育をするために保育の基本となる「保育過程」を作りそれに合った「指導計画」を作成する。
この保育の計画を基にして保育をし、柔軟に対応し改善を進め保育の質の向上を目指すための説明が記されています。

第5章【健康及び安全】

子供が健やかで安全な生活をおくれるように1人1人の発育・発達に応じて生活し、危険を回避するように努めなければなりません。
そのためには健康と安全に関する知識や技術を身につけておくことが大切ですので、そのことについての内容が説明されています。

第6章【保護者に対する支援】

保育士の専門は保育であるが、児童の保護者の保育指導もその一つです。
保護者への対応や指導方法の基本、またはそのねらいが説明されています。

第7章【職員の資質向上】

保育所では質の高い保育を展開するために、1人1人の質を高めさらに職員全体の専門性も高めていくことを求めている。
そのため質の高い保育をするため、研修のことや職員同士の関係についてなどのノウハウが記されている。

<まとめ>

このように保育所保育指針を基にして各保育園は創意工夫を図り、その園独自の特性を作り保育の質の向上を目指しているため、保育方針にも違いがでてくることでしょう!保育士として転職したい、または考えている方は保育方針に着目して自分にあった保育園を選ぶと良いですね。

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