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保育士に英語スキルは必要!?~現在の英語教育事情2018年版~

現在、保育園などでネイティブティーチャーを招いて月中行事に組み込んで行うなど力を入れているところもあります。
小学校から英語科目として評価し、子どもの英語力を高めようとしています。
幼児期からの英語教育事情を解説し、保育士さんと英語スキルの関係性について紹介していきたいと思います。
また、英語教育や保育士さんのための英語資格についてもわかりやすく解説し、潜在保育士の方やこれから保育士を目指そうと考えている方の参考になるような情報をまとめました。

目 次

幼児期から英語教育、最近の傾向

今後ますますグローバル化していくなか必要になってくる英会話ですが、小学校にあがっていきなり英語の授業がはじまると、発音や単語のつづりなど、覚えるのに苦労するケースが多々あります。
そこで親御さんは、早い時期から日本語のように自然と英語にも親しんでほしいと、小さい頃から英語の教育を始める方がたくさんいます。
最近では、保育園でも英語教育を取り入れているのをよく目にします。幼児期に英語教育を始めると右脳を使って、感覚的に吸収ができます。そのため、幼少期からの英語教育は黄金期なのです。

英語教育の強化、保育園や幼稚園、小学生では英語が教科として導入

国際共通語である英語力の向上は日本の将来にとって極めて重要であり、アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべく、国際社会に対応できる人材を育てるため、2016年に文部科学省は「英語教育の強化」を導入し、新しい学習指導要領を発表しました。小学5,6年生で英語に成績がつくようになり、幼少期から英語に触れて英語を習得しやすくするために、英語を使った遊びや歌、校歌に導入する保育園や幼稚園、インターナショナルスクールの人気が急上昇しています。

最近の習い事の人気ランキングの傾向を見てみると

英語スキル_1

このように、英会話習い事ランキングでは2位!

<今後習わせたい習い事ランキング>

1位 英語・英会話 2位 水泳
3位 書道 4位 学習塾・幼児教室
5位 そろばん 6位 ピアノ
7位 ダンス 8位 体操
9位 空手 10位 サッカー

こちらのアンケート結果でも、子供に将来のことを考えて学ばせたい習い事として英語教育が1位でした!
とても人気がありますね!
人気の理由は、英語ができることで将来なりたいものやできることの幅が増えること、社会人になった時にその能力を活かせるようになどの目的が多いようです!
また小学校から英語が必須科目になったことでさらに注目されたという背景もあるでしょう。

英語スキル_3

日本の英語教育とその成果

平成23年より文部科学省が英語教育を小学校5、6年生から実施する形にしましたが、その成果を文部科学省のデータを基に簡単に解説します。

  • <小学校 5、6年生>
    外国語の音声に慣れ、積極的にコミュニケーションをとる態度を目的として育成を進めた結果、約76%の生徒が英語の学習が好きと回答しました!
    また小学生教諭から見ての成果として
  • 「外国語を使って積極的にコミュニケーションを図る態度が育成された
  • 「言語や文化に対する体験的な理解が深まった
  • 「外国語の音声に慣れ親しんだ
  • 「外国語の基本的な表現に慣れ親しんだ

という声が多かったそうです。

  • <中学校>
    約8割の生徒が小学校から英語教育を始めたことで、中学校の英語の授業で役に立ったと回答しています。
    また中学校外国語科担当教員から見ての成果として
  • 5割強が思っていること
    ・英語を聞く力が高まっている
    ・英語を話す力が高まっている
  • 6割強が思っていること
    ・言語や文化に対する体験的な理解が深まっている
    ・英語の発音に慣れ親しんでいた
  • 7割強が思っていること
    ・英語を使ってコミュニケーションを図ろうとする態度が育成されている
    ・英語で活動を行うことに慣れている
  • <高等学校>
    以前は英会話を使った授業ではなかったのに比べ、多くの教員・生徒が授業で英語を実際に使用するようになったと回答。
    国内ではこのように成果がでているという発表になっていますが、日本の英語力ランキングは70カ国中30位となっていて、真ん中より少し高いものの、アジアの中では最下位に近い形が続いており、英語の教育方法の改善をしているにも関わらず目に見えてのびていないことを指摘されています。
    さらに、日本の英語教育はまだ翻訳が中心で、英語が国際におけるコミュニケーション手段であるという意識が足りないという声もあり、これからの学習方法をもっと見直していかなければないないのではないかと思います。
    ちなみに、日本は小学校5、6年生から英語が必須科目になっているのに比べ韓国・中国・台湾は小学校3年生から、タイでは小学校1年生から必須科目とされており日本は教育の年齢引き下げについても考えなければならない状況ですね。

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幼児期からの英語教育がなぜ必要なのか?英語教育のメリットとデメリット

幼児期から英語を学ぶことでメリットもありますがその半面、デメリットもあります。
子供に英語を習わせたい、本格的に学習させたいと思ったら、メリットやデメリットについても頭にいれておいたほうが良いですね。

≪メリット≫

6ヶ月の赤ちゃんはすでに外国語の学習能力があるとされ、「発音の聞き分け」の日本人が慣れていない音を聞き分けられるため、幼少期での英語教育が大切になっています。

  • 学習したことを吸収しやすい
    子供の脳が最も盛んな時期というものが生まれてから10歳前後までと言われています。
    そのためはやくから英語の学習をすればするほど、学習したことを吸収しやすいということになります。
    脳は衰退していくので、大人になってからの英語学習は習得するのに、時間がとてもかかってしまいます。幼少期に英語教育を受けていくことで、英語脳の構築がされやすく、スムーズに習得できるため早期教育が良いとされています。
  • 視野の拡大化
    幼少期から英語が習得できていると、英語でのコミュニケーションも取れて、海外の文化や習慣などに興味を持ち、視野の拡大になります。
  • 自然と英語に慣れることができる
    幼少期から英語教育を始めることで勉強としてではなく遊びという認識で英語を楽しく自然に身につけられます。
    そのため勉強としてではないので英語に対する抵抗がなく、難しいと思うことや発音するのがはずかしいということもなく自主的に学んでいかれるというメリットがあります。

≪デメリット≫

  • 母国語以外の音を聞き取る能力が低下
    成長とともに母国語以外の言葉を忘れてしまう傾向があり、アメリカで行われた研究によると、生後10ヶ月から12ヶ月を境として、母語以外の音を聞き取る能力が低下していくと言われています。
  • 母国語(日本語)の発達や会話力が遅れることがある
    日本語が身についていない幼少期に、英語教育を入れることで日本語の正しい使い方が身につかないまま、英語を習得しなければいけないという負荷がかかり、言語の運用に問題がある状態を「セミリンガル」というが、バイリンガルを目指した結果セミリンガルが発生してしまうことがあります。
  • 子どもが望んでいない環境になっている?
    子ども自身が望んでいない環境に置かれることで、子どもへの強要になってしまい、英語嫌いになってしまう子どもも少なからずいるようです。
  • 親の協力が必要
    協力すると言ってもたくさん勉強をさせたり一緒に勉強をしたりすることではなく、英語を楽しいものだと感じさせる環境を作ることが必要であり、大切になってきます。
    また英語を学ばせることで高い費用がかかりますが、なかなか身に付かないことにイライラしたり教育に熱心になりすぎて子供にプレッシャーを与えたりしないようにして親の精神状態を落ち着かせておくことも協力に繋がります。

    ※このようにメリットとデメリットがありますがデメリットにおける対策を考えながら学習させることでよりメリットが伸ばせるように思います。

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保育士さんの英語レベル

国内の幼稚園や保育園では外国の国籍のある子供がはいってくることもあるようですがほとんどが日本人で日本語のため、保育士さんの英語のレベルは低い傾向にあります。
保育士と英語の能力はあまり繋がりを感じないためか、保育士養成学校には、英語が苦手な方が多く入ってくるようですね!
しかし、これからは日本のグローバル化に向けて子供達に小さい頃から英語に慣れ親しませるため保育士も保育士養成段階で英語学習への取り組みに力をいれていく必要があります。

児童英語教師の資格とは?

一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)「児童英語インストラクター資格」、J-SHINE-特定非営利活動法人「小学校英語準認定指導者資格」「小学校英語指導者資格」等の資格があります。

<児童英語教師の資格方法>

児童英語教師になるための必須資格は特にありません。子供と英語が好きであることが大切です。各国の情報をキャッチし、グローバルな視野を持つことが大切です。
一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)認定の「児童英語インストラクター資格」で取得することができます。
キャリアカレッジジャパンの「児童英語インストラクター資格取得講座」を受けた後に試験を受けることで資格がとれます。この講座は通信講座で、試験は在宅で受けられます。受講費用は55,000円で最短4ヶ月で取得可能です。

新資格!!「保育英語検定」とは?!

日本の幼稚園や保育園にも外国の国籍を持った子がいるところは珍しくないですね!
保育英語検定とは、外国の子供とも英語で会話してコミュニケーションをとり他の子と同じように対応できるようにすることや、その保護者へも英語での会話を通すことで安心してもらえる環境が作れるなど、国際化に対応できる保育士さんや幼稚園の先生を育てることを目的とし、2011年に一般社団法人 保育英語認定協会が作った新しい資格です!
この資格は他の英語の検定とは違い、保育における中での英会話として幼児言葉や赤ちゃん言葉を取り入れているところが特徴です。

  • 【受験資格】
    特になし
  • 【受験料】
    5級→1500円
    4級→2000円
    3級→2500円
    2級→3000円
    準1級→4000円
    1級→4500円
  • 【試験形式】
    5級・・・インターネット試験
    1~4級・・・会場試験
    1級・準1級・・・英作文と二次試験(英語の実技面接)
    ※試験の回答はマークシート方式
  • 【試験時期】
    初春2月・春季7月・秋季11月と年間3回実施
  • 【受験方法】
    個人受験・団体受験・海外受験
  • 【申込手続きや受験の流れ】

    1. インターネット申込または郵便申込
    2. いずれかの方法で申込手続きをして願書を入手
    3. 受験票が送られてきたら確認
    4. 受験
    5. 合格発表

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英語がいかせる保育士求人

これから保育士になりたいけど英語が得意だから英語が活かせる職場につきたい!
または保育士として働いてきたけど英語を習得したので、能力を活かせる職場に転職したいという方のために英語の能力を活かせる求人を紹介します。

キンダーキッズインターナショナルスクール

株式会社キンダーキッズが運営しており英語教育を取り入れた保育で子供達に国際感覚と英語力を身につけさせることに力をいれています。
園児とも英語で話すため英語力が活かせること間違いなしです!
日本全国に展開しておりこれからも拡大する傾向にあります。

コビープリスクール

株式会社コビーアンドアソシエイスが運営している保育園で英語保育に力をいれているため英語力を活かしたい方にオススメです。

<まとめ>

幼児期から英語教育を取り入れたいと希望する親が多いため、保育園でも英語教育に取り組む姿勢が強くなっています。
それに伴い、保育園では英語スキルの高い保育士が必要であり、保育園によっては英語スキルが高く評価されることもあります。
そのため、積極的に英語を学習し英語力を身につけ、そのスキルを活かし子供達の国際性や英語力を育てられるような保育を目指していけると良いですね。

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